『世界が愛した日本』

成毛 眞2008年10月16日 印刷向け表示
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世界が愛した日本
作者:四条 たか子
出版社:竹書房
発売日:2008-07-28
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昨日、人の紹介で「今の若者はダメだ」とぼやく60才前半の「老人」と話さなくてはならない状態に陥った。「今の若者はダメだ」が2000年ほど前のポンペイの落書きにもあったことをご存知ないらしい。無知にして老いているのだ。人として最悪である。もう70才を超えちゃったわが社の長老こと芦田邦弘会長は決してこんなことは言わない。「今の若者こそ儲けるチャンスがある」という。

同じようによく聞く文句に「日本は○○国にくらべてダメだ」がある。高校生のとき、全学連の運動家であるにもかかわらず、米国と比較していかに日本がショボイかを嘆く大学生に驚いた記憶がある。左翼学生であっても米国こそがお手本であった時代だ。とはいえ、その左翼学生すらいなくなった。粛々としてリーマン亡きあとの就活にいどむばかりである。

さて、本書はその自虐史観から開放され、すっかり気持ちの良くなる本である。短いエピソードの羅列で日本人に生まれて良かったなぁ、という気分にさせる。とはいえ、組み立てはバラエティ番組の台本のようだ。エルトゥール号事件についての章があるが山田寅次郎については記述がない。歴史物バラエティショーの視聴者向けの本というべきかもしれない。

また、7本のエピソードが取り上げられているが有名なものが多い。杉原千畝や李方子などはテレビドラマになっているほどだ。ほかのエピソードも皇室外交や軍部の美談が目に付く感じだ。図書館で借りる本かもね。

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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
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出版社:中央公論新社
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