『摩訶不思議図鑑 動くおもちゃ・オートマタ 西田明夫の世界』

成毛 眞2009年08月11日 印刷向け表示
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摩訶不思議図鑑―動くおもちゃ・オートマタ 西田明夫の世界
作者:有馬玩具博物館
出版社:土屋書店
発売日:2009-08
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模型関係の本が続くようにみえるが、本書で紹介されている「モノ」は模型というよりはオモチャ系美術品といっても良いかもしれない。本書は今年2月に亡くなった西田明夫の作品集であり、その考え方や作り方の解説と、実例集を兼ね備えた本である。

オートマタとは「からくりおもちゃ」のことだ。西田明夫はそのからくりおもちゃの現代作家であった。いまだに生前のままに残されているブログによれば、今年5月にはドイツのゾンネベルグ玩具博物館で個展、来年3月にはオーストリアのザルツブルグ博物館で個展を開催する予定だった。知る人ぞ知る日本を代表するアーティストであり、63才で亡くなったのはいかにも惜しい。

http://aquio1946.exblog.jp/

本書を買うまえに、このブログの「からくり人形・オートマタ」というエントリを読むことをお勧めする。西田オートマタがどのようなものかが判るはずだ。そして、もしこのオートマタのことをよく知りたい、または作りたいと思った人は本書を購入すればよいだろう。残されたスケッチなどを見ると、西田はある意味で現代のレオナルドだったのかもしれないと思うであろう。

それにしてもすべての作品はオシャレであり、メカメカしていて、しかも木製だから温かみもあり、本当に欲しくなる。ドラゴンライダーという作品などは見ているだけで涎が垂れてきた。有馬玩具博物館のブログのその写真を見つけたので貼り付けておこう。

http://blog.goo.ne.jp/atamblog/e/173b9a2033b53404a86388af3b42847d

この本はグラビアもキレイだし、紙質の選択も大変良い大型本だ。これで1900円とは安すぎると思う。2400円でも安いかもしれない。次回、関西に出張るときには、かならずや有馬玩具博物館に寄ろうと思う。この原稿をアップし終わったら、電動糸ノコ機やボール盤の情報を集めはじめるであろう自分が怖い。

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