書かずにいられない 『日本語作文術』 野内良三

村上 浩2010年06月14日 印刷向け表示
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採点:★★★★★

文章を書く人、つまり全ての人におススメ!!本書を読めば、何かを必ず書きたくなる。

仕事をしていると、文章を書く機会は非常に多い。請求書から報告書まで様々な文章の形式があるだろうが、業務時に作成する文章の目的は意味を伝えることである。どのような文章なら意味が正確に伝わるか、また、伝わらないかについてじっくりと考える一冊。


日本語作文術 (中公新書) 日本語作文術 (中公新書)
(2010/05/25)
野内 良三

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本書は日本語で作文するための「文法書」である。

日本の学校で日本語作文のための「文法」を習った人間などいるのだろうか?小学校から大学院までの様々な教育を受けてきたが、このような「文法」を教わった記憶は無い。我々はまともな「文法」を習得することなく、様々な文章を濫造しているのだ。これは、「書き言葉」と「話し言葉」を同じものだと考える誤解によるものらしい。

著者が言うには、

(話言葉と書き言葉を)なまじ同じ日本語だと思うから無用な混乱が生じる。話し言葉から見れば書き言葉は「外国語」である。書き言葉には書き言葉の「文法」がある。話すようには書けないのである。

では、その「文法」を習得するためにはどのようなトレーニングが必要となるのだろうか。

それは、既にある良い文章を「真似る」ことから始まるのだ。つまり、

作文に独創は必要ない、使い古された言い回しを上手に使いこなせばいい

のである。非常に若い年齢で、明治の文豪たちが相当に洗練された文章を書いていたことは、漢文や古典の習熟に拠る所が大きいらしい。

具体的なテクニックに関しても、本当に参考になる部分が多いので辞書のように使い込むべき本である。

個人的に役立ちそうな部分を箇条書き。

・一文一意(短文=単文)を心がける

・込み入った文章を書くときは�予告する�箇条書きにする�まとめる

・文節は長い順に並べる(余りに長い文節は1文として切り出す)

・「は」は「が」よりも対象範囲が広い

・演繹型の論証は高飛車表現にならざるを得ない

上記の文章が本書の内容を反映できているか不安だが、いつもより読点を減らすよう(減らしても意味が通るよう)意識してみた。

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