HONZ活動記-JAMSTEC見学訪問①

野坂 美帆2013年09月15日 印刷向け表示
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9月5日、夜行バスを降りると、弱い雨が降っていた。新宿中央公園から都庁の脇を抜け、JR新宿駅を目指す。前日、慌てて終わらせてきた本業の仕事の仕上がりが気にかかる。頭の中で修正点をいくつか挙げながら、手はスマートフォンを弄りGoogleマップで現在位置を確認。よし、今日は迷ってない。無事新宿駅から品川を目指す。

JAMSTECこと独立行政法人海洋研究開発機構は、ダイオウイカで一躍脚光を浴びた深海研究、それに伴う技術開発にかけては国内最先端を誇る海洋科学研究機関だ。海洋探索、海洋の利活用、地球環境・海洋保全を組織の役割として掲げており、深海研究・技術開発だけではなく、広く地球科学、気象学、災害研究など多くの関連分野の研究者が集っている。今日は、そのJAMSTEC横須賀本部に、我らHONZメンバーで見学訪問しようというのである。みな多忙を極めているはずである。平日昼間に見学訪問なんて、大丈夫なのであろうか。などと思いつつ、自分もお店のイベント準備の合間を縫って無理やり連休を取り、駆け付けてしまったのであった。だって、JAMSTEC訪問なんて、しかも特別見学メニューを組んでくださるなんて鼻血ものの事態、逃すわけにはいかない。

品川から京急に乗り換え、JAMSTEC横須賀本部の最寄り駅、追浜を目指す。外は変わらず雲が重い。京急の他の路線が、落雷か何かで運休とのアナウンス。しかし空の怪しい雲行きとは対照的に、心中浮かれまくりである。すでに新たな調査に向かった有人潜水調査船「しんかい6500」を見ることはできないが、その開発現場を目にすることができるのだ。また、今まで棚に並べ、販売してきた書籍の研究現場を生で見ることができるのだ。興奮せずにいられようか。ちょこりんと座席に収まり、ドキドキする胸をなだめながら、追浜への到着を待った。

待ち合わせていた他のメンバーと合流し、タクシーで横須賀本部へ向かう。

(写真:ダイオウグソクムシ-世界最大の等脚類。体長20-40cm。200-1000mの深海海底に生息。ダイオウイカと並び、深海生物の巨大症例としてよく引用される。wikipediaより。)

まずは機構内、海洋科学技術館へ。一階入り口付近は展示スペースとなっており、全員の足が止まる。うあ!シロウリガイ!チムニーの模型!やだリアル!楽しいじゃありませんか!ここで何時間も過ごしてしまいそうだ。案内役の方々にいなされて何とか会議室にたどり着く。報道室・長谷部さんのご説明で、機構の概要を把握した後、高圧実験棟から始まる技術棟の見学へ。なんと、ご案内は『ぼくは「しんかい6500」のパイロット』著者の吉梅剛さん。こんなに豪華な見学訪問でいいのだろうか。幸せすぎる。いかん。鼻血を出してはいけない。紀伊國屋書店では、富山店を含むいくつかの店舗でJAMSTECフェアを企画・展開中であり、私は今回そのご挨拶も兼ねて訪問しているのである。しっかりせねばと気合を入れなおし、ついでに傘も握りなおし、遅れまいと後に続いた。(つづく)

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<関連リンク>

JAMSTEC-独立行政法人海洋研究開発機構

国立科学博物館 特別展「深海-挑戦の歩みと驚異の生きものたち-」

「JAMSTEC(海洋研究開発機構)を楽しむ8冊+α」by土屋敦
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