書店員の2013ベスト5-東京某書店 田中大輔

田中 大輔2013年12月12日 印刷向け表示
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12月の初旬にトーハン、日販、両取次が2013年の年間ベストセラーランキングを発表しました。順位は前後するけれど、どちらもトップ3は『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『医者に殺されない47の心得』、『聞く力』の3冊でした。上位2点はミリオンセラーを達成、『聞く力』は去年唯一のミリオンセラーで、2012年の年間ベストセラーで1位だったのに、今年も3位に入っているというのはすごいですね。(トーハンのベスト日販のベスト

ビジネス書に話をうつしましょう。こちらはトーハン、日販ともに1位『スタンフォードの自分を変える教室』(私のレビューはこちら)、2位『伝え方が9割』(私のレビューはこちら)3位『雑談力が上がる話し方』となっています。今年のビジネス書の傾向としては「人にものごとを伝える」というものがあると思います。

『伝え方が9割』や『雑談力が上がる話し方』といった話し方、伝え方の本をはじめ、『TEDトーク』などのプレゼン本の売れ行きも好調でした。過去にも池上彰さんの『伝える力』や『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』という本がベストセラーになっていることからみても、いつの時代も話し方や、伝え方に関しては改善したい、うまくなりたいと思っている方が多いようですね。

と、いきなりベストセラーの話から12月のこれから売る本をスタートしたのには理由がありまして、12月は少し趣向を変えて「書店員の2013ベスト5or10」と銘打って、このコーナーに執筆していただいている書店員さんに、今年読んだ本の中からベスト5or10を紹介してもらおうと思っています。まずは東京の某書店でビジネス書の担当をしている私が、今年読んだ本の中からビジネス書のベスト5を紹介したいと思います。

街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。
作者:堀部篤史
出版社:京阪神Lマガジン
発売日:2013-11-18
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第5位は『街を変える小さな店』著者は京都にある恵文社一乗寺店の店長さん。恵文社一乗寺店は京都へ行くたびに、必ず寄る本屋さんです。11月に京都へ行ったのですが、その際も見てきました。本の並びが独特で、みているだけでとても楽しい本屋さんです。その店長さんが恵文社一乗寺店のこと。そして京都にある個性的な個人経営のお店について書いた本です。もう一つ京都で好きな本屋さんであるガケ書房の話も載っています。

個人的に今年一番影響を受けた本でもあります。合理性を追求することで、本屋をはじめ、レコードショップや映画館、喫茶店や居酒屋といった、嗜好品を扱う個人の店が姿を消しつつあるという現実。それでほんとうにいいのだろうか?そんな社会ほんとうにおもしろいの?と思ったのでした。人生にいいて全てのことは遊びであると思っている私にとっては、合理性を追求する社会なんてクソ喰らえと思っているので、とても共感するところの多い1冊でした。

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
作者:シェリル・サンドバーグ
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2013-06-26
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第4位は『LEAN IN』(HONZでの書評はこちら)働く女性に対する意識がこれを読んで変わりました。日本人が男女を問わず、いかに女性に働きづらい環境を、無意識のうちに作っているのか?そういったことを考えさせられた1冊です。この辺りは簡単に変わることではないけど、この本を読むことをきっかけに少しずつでも意識の変革がなされていけばいいなと思っています。

TEDトーク 世界最高のプレゼン術
作者:ジェレミー・ドノバン
出版社:新潮社
発売日:2013-07-18
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3位は『TEDトーク』(HONZでのレビューはこちら)。先日ビブリオバトルに参加して、自分のあまりの不甲斐なさに落ち込み、この本を再読しました。この本、ビブリオバトルにもめちゃくちゃ参考になると思います。プレゼンにかぎらず人に物事を伝える際に、とっても役に立つ本だと思っています。この本と『伝え方が9割』を読めば、あなたも一流のプレゼンターになれるかもしれません。

成功者3000人の言葉
作者:上阪徹
出版社:飛鳥新社
発売日:2013-05-31
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第2位は『成功者3000人の言葉』です。これもレビューを書いてますね。レビューで「2013年のベストビジネス書はこの本で決まり!」とか言っていたのに、なんで2位なんだ!って感じですが(苦笑)、この本以上に自分に刺さった言葉が多かった本は他にはありません。

たくさんの成功者にインタビューをしてきた上阪さんだから書けた成功者の共通項。これは知っておいて損はないはず。仕事に対する姿勢や、幸せに関する言葉の気に入ったものは、今年の手帳から来年の手帳に書き写しました。一生近くにおいておきたい言葉の数々がこの本の中にはあります。

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
作者:堀江 貴文
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2013-11-01
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栄えある今年の個人的ベストビジネス書は、堀江貴文さんの『ゼロ』です。熱い思いはHONZのレビューで書きましたので、そちらを参照のこと。現在20万部を突破したそうですが、まだまだ足りません。もっともっとたくさんの人に読んでほしいです。そしてあなたにも新たな1歩をこの本をきっかけにぜひ踏み出してほしいと思います。私もこの本からたくさんの勇気をもらいました。まだ読んでいない人はぜひともこの本から勇気をもらってほしいです。

といった感じで、結局HONZでレビューした本ばかりですね。まぁ、HONZでは読んだ本の中からオモシロイと思った本だけを紹介しているので、当たり前といえば当たり前なんですが……。笑。ただ今年は年間で150冊程度しか読めていないので、来年はもっとたくさんの本が読めるように精進したいと思います。ではまた来年このコーナーでお会いしましょう!(ってHONZでレビューは書きます)あと他の書店員のベスト5もお楽しみに!

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