定例会レポート 〜第2話 果たして誰のレビューが一番読まれたのか〜

東海林 真之2014年03月02日 印刷向け表示
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マンガHONZがはじまって約1ヶ月。第2回の夜会が、2月24日に開催された。

第2回の夜会は、2月のレビューの閲覧数(ページビュー)を共有するところからはじまった。そう、実はメンバーは皆、自分のレビューがどのくらい読まれているのか知らされていないのだ。(運営サポートの僕は、夜会のちょっと前から知ってるけれど。)

そこで今回の夜会レポートは、レビュアーの感じたドキドキ感と同じように、2月24日時点の閲覧数上位の振り返りからはじめたいと思う。それでは、まずは閲覧数のTOP5を見てみよう。

2月の閲覧数4-5位のレビューとは

5位は、フランス語圏のマンガの最高峰のひとつに数えられる作品『闇の国々』のレビューである。レビュアーは、本にまつわるニュースサイトを運営している永田希だ。本のニュースサイトを運営しているだけあって、永田希の知っている本は幅広い。

その永田希がマンガHONZでとりあげる作品は、海外マンガの翻訳ばかりで、とにかく強烈だ。なにが強烈かって、マンガの値段に、ボリューム感に、内容である。

翻訳ものということで、例えば『闇の国々』は1冊約4千円するというし、『エイジ・オブ・アポカリプス』は350ページ以上がフルカラーで描かれていたりする。それでもその世界観を味わえるなら「異世界旅行」だから安いと思える内容の濃さだという。

詳しくは各レビューを見てみてほしいが、この想いの強烈さが伝わったのだろう。閲覧数のTOP5に食い込んだわけだ。

4位は、理化学研究所の成り立ちを描いた『栄光なき天才たち』第6巻のレビューである。レビュアーは、元ライブドアパブリッシングの編集者で、現東京ハット代表の角野信彦だ。

ちょうど小保方晴子さんが多様性幹細胞の新しいつくり方を発見して話題になっていたこともあり、彼女が所属する理化学研究所という場所の成り立ちを、人に焦点をあてて描いたこのマンガ(のレビュー)が注目を集めた。

ところで、マンガHONZのおもしろさとして、「カブせあり」というルールがある。「同じマンガでも、巻数や着目点が違えば、とり上げてレビューしていい」というルールだ。

今回4位に入ったレビューは『栄光なき天才たち』の第6巻であったが、この作品の違う巻はその後、早速、堀江貴文がカブせているのも注目である。

2月の閲覧数TOP3のレビューとは

3位は、歴史マンガの名作『風雲児たち』のレビューであり、レビュアーはマンガHONZ編集長の佐渡島庸平だ。

驚いた時に使う「目が点になる」という言葉(表現)を生み出したのが実は『風雲児たち』のみなもと太郎だった、という書き出しからはじまるレビュー。編集者ならではの視点と、いちマンガ好きとしての気持ちに溢れており、そのおもしろさから多くの人に読まれたようだ。

ところで、佐渡島庸平はマンガHONZを立ち上げたひとりであるため、レビューの順位が高く実はホッとしていた。これは、夜会でとなりに座っていた僕がここでバラしてしまおう。

2位は、知られていない官能の世界を描いた『山本耳かき店』のレビューである。レビュアーはトキワ荘プロジェクトというマンガ家支援をしている菊池健

『山本耳かき店』が官能の世界のお話だからか(R指定のない話だけれど)、このレビューが他のWEBメディアでも取り上げられていたためか、マンガHONZ編集長の閲覧数を超えていて菊池は嬉しそうだった。

ちなみにこのレビューは、最後まで読むとちょっとニヤリとしてしまう。もしかして、レビューはオチも必要なのか。

そして第1位は、人気マンガ家の紆余曲折の青春時代を描いた『かくかくしかじか』のレビュー堀江貴文によるレビューである。

もちろん堀江貴文の他媒体からの集客もあるだろうが、レビューに書かれていた「作者のシーンをみて、かつて私も同じような体験をしたことを思い出した。作者とは境遇は違えど、世代は同じで共感するところが多い。多すぎるのだ。」という強い共感、強い思いが、レビューの読者にも伝わった結果なのだと思う。

そして堀江貴文も、マンガHONZの代表として、「あー、ホッとした」と言っていたのは、それだけレビューに力を入れていたからだろう。

残りのTOP10

1つ1つを紹介すると長くなってしまうので、残りのTOP10は、レビュアーと、レビューした作品名(とリンク)のみを紹介する。

6位は角野信彦による『憂国のラスプーチン』、7位は芳野まいによる『海月姫』。8位は佐藤茜による『キス&ネバークライ』、9位は小林琢磨による『僕だけがいない街』。そして10位は堀江貴文による『重版出来!』である。

それぞれのレビューをまだ読んでいない人は、ぜひこの機会に見てみてほしい。レビュアーの個性の違いがバシバシ出ていて、読み比べてみるとまた違うおもしろさがあると思う。

今後の企画

さて、第2回の夜会では、今後の方針についても話し合われた。

2月は「マンガのレビュー」のみであったが、3月以降は「マンガ家さんとの対談や取材記事」、そして「マンガ編集者による自腹PR(広告)」も取り上げる予定である。楽しみにしていてほしい。

最後にもうひとつ。上部にも書いたが、マンガHONZは「カブせあり」のルールがある。3月のレビュー予定では、さっそく「カブせ」が発生した。どの2人が、それぞれどのようにレビューを書くのか。その戦い(?)にも注目してみてもらいたい。

それでは。3月のマンガレビューもお楽しみください。
 

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