魂の咆哮『独身OLのすべて』新刊超速レビュー

山田 義久2014年03月22日 印刷向け表示
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独身OLのすべて(1)
作者:まずりん
出版社:講談社
発売日:2014-03-20
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 作者のまずりんによると、本作は「きとし生けるすべての独身OLに捧ぐ鎮魂歌。幸せな人は見ないでください。」とある。
そう、ここに四コマ漫画形式で描かれているのは、単なる「OLあるある」ではなく、アラサー独身OLの熱い魂の咆哮なのだ。
この作品を、幸せでない人は共感で、幸せな人は優越感で読むのかもしれない。
しかし、いずれにせよ笑いをこらえた時点で我々の負けだ。満員電車で読む時は覚悟してほしい。

主人公は、横浜・みなとみらいで働くノブ子、タマ子、マユ子のアラサー独身OL3人組。世代は「元テレ(※)世代だバカヤロウ!」とのこと。全編この3人の活動録で埋め尽くされている。※天才・たけしの元気がでるテレビのこと
そこには、アラサー独身OLの矜持が描かれているのだが、紡がれる言葉はセンスのかたまり。オモシロおかしく且つ鋭い。そして、たくましいを通り越して、もはや詩的ですらある。

この開いたパンドラの箱のどこに爆笑するかは、きっと人それぞれでいいのだと思う。
新入女子社員のうち誰が一番ヤリマンか賭けるアバズレースだろうか。「適度な距離感と腹八分目が大切」とするOLの友情のあり方だろうか。5月にダウジングで探す「やる気スイッチ」だろうか。ダイエットを諦めると同時に、月餅を同僚に配るという「木を隠すなら森作戦」だろうか。居酒屋でビールの泡と一緒に弾ける下ネタだろうか。仕事ができて性格までいい完璧な男性社員がゲイであることを祈る姿だろうか。「一生独身でいよう」とたてる桃園の誓いだろうか。
…などなど、自分の実体験と照らし合わせて、それぞれに爆笑してほしい。

(出所:独身OLとフォーリン☆ラブ)

正直、男の私がこの本の書くレビューなんて、どう書いても角が立って、ノブ子から「やんわり上から目線レビュー乙!」とか言われてしまいそうだ。けど、面白いものはしょうがない!頼む、紹介させてくれ!

ちなみに、本作はもともとWeb連載していたものが、書籍化されたものだ。今は、こちらのサイトで最新話だけ読めるので是非試してみてほしい。

 

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