3月のこれから売る本-山下書店南行徳店 髙橋佐和子

髙橋 佐和子2014年03月30日 印刷向け表示
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真っ青な空に燦々と降り注ぐ太陽。コバルトブルーに輝く海。先日、沖縄の素晴らしさを感じて心の底から浄化され、ガジュマルの木々の声が身体の隅々にまで沁みわたる経験をしました。自然が語る言葉を聞くことが出来たら、どんな想いを伝えてくれるのでしょうか。

まほろばの王たち
作者:仁木 英之
出版社:講談社
発売日:2014-03-05
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都を発展させていくために山を削る人間と、山々で静かに生き続ける神と妖が共に生きるために必死に駆け抜ける物語。神様にも自然にも人間にも尊厳があります。目に見えるものにも見えないものにもあります。仲間を守るため、諫めるために戦う。しかし、最終的には互いに尊重しあうことが大事なのだと伝えてくれている本だと思いました。私たちの文明は豊かになっています。けれど、失われているものも存在しています。許し合い生きていく。何よりも大切な事なのだと思いました。 

簡単に「許す」と口にしていますが、私自身どうかといいますと正直に申しまして出来ていないなと思います。小さな心しか持ち合わせていないのでいつも伊集院静さんの本に、叱咤激励されています。

許す力 大人の流儀4
作者:伊集院 静
出版社:講談社
発売日:2014-03-10
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自身を時折、米粒のようにちっぽけな存在に感じてしまいます。後悔ばかりしているような気がします。自分で自分を許すことは難しいです。伊集院さんは、固い甲羅で覆われた心を解してくれる力を持っているように思います。「そのままでいい」と言われるのは草木の香りのような効力があります。自然にあるがままに生きていく。その上で浄化するように心が洗われているなら、何かが少し変わったのだろうと思うくらいが丁度いいのだと包み込んでくれました。人生に迷ったとき読み返していきたいです。
 

突飛なアイデアや斬新な意見は、基本的に許可がないと実際に動くことも出来ないのです。少数意見が採用されることは稀で安全な方へと道は続いてしまいます。この本は、「自分は駄目だ」「何のためにこんなことをしているのだろう」と疑問に思うときに読んでもらいたいと思いました。一体感が良くないというのではなくて、反対意見も、珍しい意見も話し合ってみて、前向きな方向性に持っていけないのだろうかと問題提起をしているのだと思いました。

突拍子もない言葉も、意味のあることに変わっていくかもしれない。可能性を全否定しないで向き合っていこうと鼓舞する本です。私は残念ながら一流の能力を持っているわけではないので、日々努力、自立・自律をモットーに励んでいく所存です。頷きながら読んだ本で、新生活応援フェアとして一緒に展開したいくらいです。 

読んだ本の中で、「これは凄く面白い!ぜひPOPを作りたい!」と思うものがあります。しかし、私はPOPが苦手で、どうしても長くなりますし、看板になってしまうのです。45坪のお店で看板を作っても後ろの本が見えなくなりますし、手に取りにくくなってしまう。短文で挑戦しても想いを書けていない気になります。去年発売された本ですが、先日購入しさっそく実践しました。 

一瞬でお客さんの心をつかむ!  1秒POP
作者:竹内 謙礼
出版社:すばる舎
発売日:2013-11-20
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まとまりが出て明るくなったように感じます。正解はないので、慣れたら自分なりのやり方で挑戦してみようと思いました。書店員さんはもちろん、小売業の方々にお勧めの一冊です。

接客は評価のつくようなものでもないですし、見返りを求めてはいけないものだと思います。けれど、「接客が安心する」とか「微笑ましい」と言ってくださることが、どれほどの励みになっているか。子どもを相手にしていると、私たちの会話を聞いた周囲のお客様が笑いをかみ殺したように肩を震わせていたりします。その時の幸せな感じは言葉にしずらいですが、書店に第二の家のように入店してくださることを目標に掲げていて良かったと思うことが出来ました。少しだけ自信を持って頑張っていこうと気持ちを改に笑顔で接客を心掛けていきたいと思います。ご来店下さる方々に、そして、拙い文章でも読んで下さっているHONZの方々に心からの感謝をお伝えして今月は終わりにしたいとおもいます。本当にいつもありがとうございます。 
 

髙橋佐和子
1982年、AB型。埼玉県にて育つ。大手書店、街の書店を経て、現書店で働く。地図ガイド・児童書・文庫のお手伝いをしている。文芸を愛するアルバイト。今年の決意は自分を保つ、熱意を形にする、文章能力をあげる。本と同じくらい愛しているのは吐息が出るほどの美味しい日本酒。

【山下書店南行徳店】
〒272-0138 千葉県市川市南行徳1-16-1
TEL 047-314-5898 FAX 047-307-8977
「当店のフリーペーパー『ギフト』隔月刊行予定。地元に愛されるお店を目指す。」

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