新社会人応援企画 第8弾! 元気に働くための食マンガ詰め合わせ

佐藤 茜2014年04月09日 印刷向け表示
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華やかな経歴を持つメンバーが執筆する新社会人応援企画も第8回目となりました。
今までのはこちら。

1回目 『宮本から君へ』(新井英樹) 
2回目 『め組の大吾』(曽田正人) 
3回目 『マネーの拳』(三田紀房) 
4回目 『機動警察パトレイバー』(ゆうきまさみ)
5回目 『ベイビーステップ』(勝木光)
6回目 『』(鈴木みそ)

さて、今回はちょっと視点を変えて食に関するマンガを紹介します。目の前の仕事に全力で取り組むため、まずはエネルギー源である食事を大事にするのも、広義でビジネススキルの一つになるかと思います。

自分以外の人(恋人、親、嫁or旦那)が作るから食マンガは必要ないよ、という幸せな方も純粋に物語を楽しめるものばかりですので、ぜひご一読いただけますと幸いです。

にがくてあまい(1) (エデンコミックス)
作者:小林ユミヲ
出版社:マッグガーデン
発売日:2010-08-12
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とにかく体によいヘルシーフードを求めるならこちら。
脂っこいものを食べすぎて体型が土砂崩れをおこしてきたときもこちら。

出てくる料理が野菜盛りだくさんでものすごく体によさそうなんですよ。。

広告代理店に勤めるマキは才色兼備で職場の憧れの的。でも、私生活は最低。スウェットでカップラーメンをすすり、部屋も荒れ放題、恋愛も縁遠く荒んでます。が、ある日出会ったベジタリアンの男子校美術教師(イケメン・男色家)の渚に野菜たっぷりの料理を振舞われます。

「食べ物なんかに気をつけてるヒマなんてない」というマキに対し、「生きてくための資本はまず身体だろ?自分の身体すら面倒見れない人間に一体なにができんのよ?」と諭されます。ここで私は本当にぐうの音もでませんでした。思い当たる方もいるのではないでしょうか。

登場人物は何かしら悩み(親との関係だったり、地元での確執だったり)を抱えているのですが、料理を通じて絡まった糸がほどけ、少しずつ好転していく様子が丁寧に描かれています。落ち込んでいるときに読むと、まるで渚の料理を食べたマキのように元気になりますよ。
【このレシピが好き:あぶら麩のすき焼き】
 

きのう何食べた?(1) (モーニングKC)
作者:よしなが ふみ
出版社:講談社
発売日:2007-11-22
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しゃちほこばってない家庭的な料理が食べたい方はこちら。

作者のよしながふみ先生は講談社漫画賞少女部門、センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、手塚治虫文化賞大賞、小学館漫画賞少女向け部門などを受賞した方。マンガ好きの方にはもうこの作者というだけで傑作だとわかります。この本自体も、「2012年版 このマンガがすごい!オトコ編」で6位に輝きました。

「2LDK男2人暮らし 食費、月2万5千円也。」のコピー通り、庶民的な男性カップルの毎日の献立を中心に話が進んでいく物語です。モーニングで毎月1回連載中。

メインの1品だけでなく、献立を毎回紹介(ここがすごく大事)、しかも手順をものすごく丁寧に描写しているので、野菜の切り方や入れるタイミング、主菜を煮込んでいる間に副菜を作るなど、ただ料理を作るのではなく、手際よく作る方法がわかります。庶民的且つ実践的。舌を噛みそうな野菜や見知らぬ器具とかは使ってません。

ページの7割が料理の手順描写にもかかわらず、毎話きちんと起承転結、全体の伏線にもつながり、その上で転・結部分については思いもよらないような、だけども誰もが納得する話の締め方をして、自分の未発見の感情を引きずり出されます。お手本のような物語運びですが、真似できません笑(作者の方には嫌がられるかもしれませんが、私はなんとなく、向田邦子さんのような雰囲気を感じています)。

主人公の男性カップルの弁護士(ケチ細かい主婦っぽい)と美容師(おおらか計算なし優しい)の掛け合いがなんともほほえましく、2人で暮らすのっていいなぁ、と心から思います。普段は主菜と副菜をバランスよく組み合わせて作ってるのに、一人ご飯のときとかはどんぶり飯でテキトーになるのとか、1つ1つのエピソードがすごくリアルです。

そしてよく考えてみると、男性向けの雑誌で男性カップルの話を連載しているのは今までになかったマーケティングではないかと思う。
【この献立が好き:水餃子、チンゲン菜のごまあえ、じゃこなっとうキムチやっこ】
 

銀のスプーン(1) (KCデラックス)
作者:小沢 真理
出版社:講談社
発売日:2011-02-10
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料理だけじゃなくて愛でもお腹を満たしたい方はこちら。
映画化もされた『銀の匙』(荒川弘)とはまったく別の話です。なんとKindle版が1巻無料でした。

男子高校生が、母親の入院をきっかけに弟や妹の面倒をみるため食事を作り始める物語。一人ご飯というよりかは、複数人になったときに作ると楽しい料理が多いかもしれません。ふんわりした絵柄ですが、「父や母は先にいなくなる」という現実が隣にありつつストーリーが進むので、家族での食事の重要性を実感させます。途中、一瞬ですが、これ異常なく腹立たしい叔母が出てくるのもポイント。こういう大人にはならないようにしようと反面教師になります。なお、鰹節を差し入れるといいことがあるのかもしれない・・・と思いますがこれは現実では中々厳しいですかね笑
【この料理が好き:揚げない酢豚&エビフライのソースいろいろ】
 

高杉さん家のおべんとう 1
作者:柳原 望
出版社:メディアファクトリー
発売日:2010-01-23
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キャラ弁とかじゃなくて実践的な弁当が作りたいんだよ、という方はこちら。

お弁当用の調理の仕方なども詳細にまとめてらっしゃいます。もちろん、家庭用の料理も。地理学オーバードクターの温巳(はるみ)は、事故死した叔母の娘である中学生の久留里(くるり)を引きとり一緒に暮らしていくことになったが、なんと二人とも料理が下手で…というのが序盤。しかし二人とも探究心が旺盛で色々な食材をためしていきます。ゆかりをから揚げに使うなど。また、主婦暦30年の節子さんの料理のアドバイスが的確ですばらしい。
【このお弁当が好き:お刺身パックまるごと弁当】
 

おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)
作者:高瀬 志帆
出版社:徳間書店
発売日:2011-11-19
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料理はしたくない!だがおいしいものを食べたい!という方はこちら。

実際にお取り寄せできる絶品の逸品を毎回紹介。ひと手間を加えて更においしくなる方法なども書いてあります。主人公がIT企業勤めのプログラマという設定なので、夜遅く帰ってきてからの食事としても。
【このおとりよせが好き:甲州ワインビーフ(小林牧場)】
 

ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス)
作者:新久 千映
出版社:徳間書店
発売日:2013-05-20
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酒もたしなみたい方はこちら。

タイトルを二度見して思わず買ってしまったものの、エロい話ではないです(そりゃそーだ)。お酒とそれに合う食事がテーマの話です。基本的には、女性が一人で飲んでいきます。読むと外食したときに組み合わせを試してみよう、という気持ちになります。
【この酒とおつまみが好き:芋焼酎水割りと大学いも】
 


私は他のメンバーのような華やかな経歴を持っているわけではないので、新社会人の方々にビジネス面で教えられるようなことはとてもじゃないですが、ありません。目から鼻に抜けずに蓄膿症、後から来たのに追い越され(水戸黄門)となるのが関の山です。

ただ、1つ実感しているのは食事をしっかりとると頭がしゃっきりするという至極あたりまえのことです。食事をとらないと、本当に風邪をひきやすくなります。

それでは、よいビジネスライフをお送りください。

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