新社会人応援企画 第12弾!新人研修にも使われているらしいぞ!『燃えよペン』で熱血力と逆境力を!

モリサワ タケシ2014年04月15日 印刷向け表示
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燃えよペン (サンデーGXコミックス)
作者:島本 和彦
出版社:小学館
発売日:2002-11-19
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新社会人、おめでとうございます。
4月も3週目に入り、パリッパリにアイロンをあてた真っ白なシャツのような気持ちでいらっしゃることでしょう。

自分のときを思い出してみると、どうだったかなぁ、
上司の用意してくれた仕事をこなし、適当に残業して、おいしくご飯を食べて、
「俺ってよく働くよなー、仕事できたんだなー」とアホな顔で思ってたんだと思います。
一言でいうとプロじゃなかった。プロがなにがわかってなかった。

そんな頃の自分に読ませたかったマンガとして、
島本和彦先生の「燃えよペン」をご紹介させていただきます。


マンガ界で「熱血」と言えば、だいたい島本和彦先生であり、
さらに「逆境」という必殺ワードを加えると100%島本和彦先生になるのですが、
「燃えよペン」はこの島本先生が生み出した熱血マンガ家「炎尾燃(ほのお もゆる)」を主役に据えた、魂の漫画家マンガです。

この作品、一見マンガ家を目指す人向けに描いてあるように思えますが、
実は社会人として心にとどめおくべき、いや魂に刻みつけるべき大切なことが、
惜しげもなく詰め込まれているのですよ。しかも初っ端から!

表紙、扉絵とめくるとすぐに現れる「熱血マンガ家十訓」を、
(ぜひ買って読んでください!)ここに引用させていただきます。
 


熱血マンガ家十訓

一、命がけで描け
一、限界を越えて描け
一、夢を見て描け
一、自信をもって描け
一、思い切って描け
一、喰うのを忘れて描け
一、よく寝てから描け
一、明日も描け
一、最後まで描け
一、失敗したら新しいのを描け

どうですか?「描け」を「働け」に変えて考えるまでもなく、ビリビリきませんか?
・アシスタントが自分の求める集中線を描いてくれない。
・ライバルと同雑誌に同ジャンルのマンガでかぶる。
・アシスタントに熱いマンガ家の心構えを教えたい。
・締切が重なりすぎてにっちもさっちもいかない。

そんなマンガ家的逆境を、この十訓をなぞるような熱い想いと行動で解決(?)していく炎尾先生。(もちろん読者には笑いをもたらしながら)

全体的に無理を通して道理をかっとばす勢いですが、ここにあるのは、プロとしての心構えです。逆境に負けず、決して諦めず、常に戦う気持ちを持ち、熱意を言葉と行動で表し、自らの責任を果たし続ける立派な社会人の姿です。

僕はこのマンガを何年にも渡って繰り返し楽しんでいますが、読むたびに、実感としてわかる部分が増えてきました。
特に仲間たちと会社を立ち上げた今、十訓の「夢を見て働くこと」「明日も働くこと」には、このシンプルな言葉以上の熱い支えが隠されていたんだと新しく気づかされています。

どれも至言かと思いますので、ぜひ本書「燃えよペン」をご一読されて、
炎尾先生の「熱血力」や「逆境力」を身につけてください。

あなたの出た社会は、理不尽の連続かもしれません。
悪くないのに謝らなくてはいけないこともあるでしょうし、
無茶苦茶な要求を突きつけられることも、きっとあるでしょう。

そんなときは、逆境を前に目をギラつかせる炎尾先生を思い出してください。
眠気をぶっとばす神のドリンクを注入し、背中に激しい炎を背負って拳を握りしめ、血をたぎらせて雄叫びを上げ、あなたの戦いに立ち向かってください。
「逆境きたぁぁああああッ!」と燃え上がって取り組める気持ちがあれば、
ポジティブな経験値が加算されて、きっとあなたを魅力的な社会人に成長させるはずです。


そうそう、タイトルにも書きましたが、僕の友人が働く地方のとある出版社では、このマンガが新人研修の一環として回されたそうです。そこが魂の込められた素敵な本を出せるのは、そういった理由かもしれないと妙な納得感がありました。


僕はまだ何も成し遂げてなく、炎尾先生の後ろ姿も見えない若輩者ですが、
せっかくこのような機会をいただいたことですし、炎尾先生のお言葉を借りて、新社会人のみなさんへのエールとさせていただきたいと思います。

 
やればわかる!!やらなければ一生わからん!!

・・・あ、これ、「燃えよペン」の続編、「吼えろペン」からだった。
ぜひ、こちらもあわせてお読みください。
 

吼えろペン(1) (サンデーGXコミックス)
作者:島本和彦
出版社:小学館
発売日:2001-07-18
  • Amazon Kindle


そして炎尾先生のご活躍は「新吼えろペン」へとつづくのです。 

新吼えろペン(1) (サンデーGXコミックス)
作者:島本和彦
出版社:小学館
発売日:2005-03-18
  • Amazon Kindle

島本先生のマンガに興味が湧いた方は、マンガHONZレビュアー角野信彦さんのレビュー
80年代のマンガ・アニメ界の空気を真空パックした『アオイホノオ』」もお楽しみください。

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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
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