新刊超速レビュー 考えろ!感じろ!そして飲め!!!ドヤ顔できます『僕はコーヒーがのめない』

佐藤 茜2014年05月14日 印刷向け表示
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期待の連載が始まりました。
なんてったって監修に“あの”コーヒーハンターの川島良彰さんがついているのだ!

どなた?と思う方に川島さんのプロフィールを簡単に紹介。

  • 1956年 - 静岡市葵区の珈琲焙煎卸業(株式会社 コーヒー乃川島)の長男として誕生。
  • 1968年 - 在日ブラジル大使館に「コーヒー農園で働きたい」と(小学6年生時に)手紙を送付。
  • 1975年 - 静岡聖光学院高等学校卒業。中南米エルサルバドル国ホセ・シメオン・カニャス大学に留学。エル・サルバドル国立コーヒー研究所入所。内戦勃発後も同国に残りコーヒーの勉強を続ける。
  • 1981年 - UCC上島珈琲株式会社入社。ジャマイカに転勤し取締役生産マネージャーとして、UCC Blue Mountain Coffee Companyの設立に携わり、ブルーマウンテン地区で3ヵ所の農園開発・管理・買付け及び他生産国の調査を担当。
  • 1985年 - ジャマイカJAMAICA UCC BLUE MOUNTAIN COFFEE CO.,LTD. 社長に就任。
  • 1989年 - ハワイ北コナ地区に転勤、副社長 兼 現地代表としてUeshima Coffee (UCC Hawaii) Company に携わり、コナコーヒー農園の開発・管理・買付け及び他生産国の調査を担当。
  • 1995年 - インドネシアスマトラ島北スマトラ州ダイリ地区でUCC Lintong Mandheling Coffee Company の立ち上げに生産担当取締役として携わり、マンデリン コーヒー農園開発・管理も担当。
  • 2003年 - 日本に戻り、UCC上島珈琲株式会社 生産購買本部部長に。
  • 2004年 - UCC上島珈琲株式会社 執行役員 農事調査室室長に。
  • 2007年 - インド洋に浮かぶフランス海外県レユニオン島の絶滅したとされていた、幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ(BOURBON POINTU)」を65年振りの復活を担当。2001年のコーヒー価格の大暴落によるコーヒー生産者の窮状を目の当たりにした経験から、サスティナビリティーに配慮したコーヒーの普及を目指し、日本サステイナブルコーヒー協会を設立し、同協会の理事長に就任。株式会社コーヒーハンターズ設立。代表取締役就任。
  • 2008年 - 株式会社 Mi Cafeto(ミ・カフェート)を設立し、同社の代表取締役に就任。
  • 2009年 - 日本航空株式会社(JAL)国内線JALファーストクラス『Grand Cru Cafe(グラン クリュ カフェ)』導入。「美食の王様」来栖けいのレストラン「ecurer(エキュレ)」『Grand Cru Cafe(グラン クリュ カフェ)』導入。


どうでしょう。プロフィールだけでコーヒー一直線に突き抜けまくっている人だということがわかるかと思います。(「コーヒーハンター 川島」などで検索するともっと沢山素晴らしいエピソードが出てきますのでぜひご一読ください)

マンガの書評なのに監修の人の話ばっかりやんけと思われると思いますが続けます。

そしてこの突き抜けたコーヒーハンターの川島さんが販売しているコーヒーがまたすごい。

シャンパンボトル入り!!


味の劣化を防ぐため空輸で運び、即座に500グラムずつ真空密封し、18度を保つセラーで品質を維持、焙煎後は鮮度を保ちアロマを閉じ込めるシャンパンボトルで提供する究極のコーヒー『Grand Cru Cafe(グラン クリュ カフェ)』を販売開始。「コーヒーセラーオーナーズ」という年間契約で数十万というオーナー制度があり、石原良純など数多くの著名人が顧客に。
(出典:wikipedia)

最高級品は年間契約でのみ入手可能で、お値段は41万4000円です。繰り返します。41万4000円です。コーヒーです。巨人・ヤクルトで人気だった外国人選手ラミレスが独立リーグに行きましたが、その現在の月収が40万円です。

こんな唯一無二の人が後ろにいるんだもの。もちろん、マンガの内容も知らないことが沢山詰まっていて、わくわくが止まりません。

  • コーヒーの雑味と苦味はフィルターの目を塞ぎ過抽出になるから。
  • 湯の温度が高すぎると苦みが強く、温度が低いと酸味が強くなる(豆にあわせたお湯の温度も書いてありますよ)。
  • 挽いたコーヒーにお湯を入れたときに膨らむのは炭酸ガスが発生しているためで、コーヒー豆の香りの成分はこの炭酸ガスに含まれているから。
  • 豆の「ブラジル」「コロンビア」はお米でいうところの国産米という位アバウトな区分けであり、品種のことではない。
  • そして、スペシャルティコーヒーとは…(この先はぜひ本誌で!)

初回だけでこんなに情報盛りだくさん。これからどうなっちゃうんでしょうか。

もちろんマンガとしての屋台骨もしっかり組まれています。

主人公の花山太一は客先のコーヒーが飲めない、おどおどした気弱そうな営業マン。熱血のデキる同僚、加賀谷俊介にフォローされっぱなし。

そんな時に、立ち上がったのが会社設立50周年プロジェクト「第3の波プロジェクト」。加賀谷を中心に、香り・味ともに既存の品質を超えた特別なコーヒー、スペシャルティコーヒーを使った商品企画が立ち上がります。

企画のアドバイザーとしてコーヒーの会員制クラブ「レッドダイヤモンドクラブ(RDC)の主宰・天堂周伍郎をアドバイザーとして招聘しましたが…というところまでが第一話。5/12発売の週刊ビックコミックスピリッツで連載開始したばかりですが、もう次が待ち遠しい!

すでに秘密が仕込まれ、単なるうんちくマンガとして終わらずにしっかりとストーリーでも魅せられます。

ストーリーの秘密とともに、コーヒーという、実は謎多き物がどう明かされていくのか。楽しみです。

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