500万DLのマンガボックスに君臨するコメディの女王「渡部まさみ」をご存知か?『くのいち女子高生 音無さん』

菊池 健2014年08月05日 印刷向け表示
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くのいち女子高生 音無さん(1) (少年マガジンコミックス)
作者:渡部 まさみ
出版社:講談社
発売日:2014-07-09
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 気が付いたらコメディ4コママンガの女王になっていた。 

渡部まさみを5年前から知っているが、気がついたら彼女は、コメディ4コママンガの女王になっていた。

何が女王かと言えば、マンガアプリ、マンガボックスで、立上当初から堂々4コマ漫画を連載し、ついに単行本を発刊したのである。

マンガボックスで連載することが、なぜ女王なのか?

先日、マンガボックスのアプリダウンロード数が500万を突破したと発表があった。

紙のマンガ雑誌には返本率があるように、アプリにもアクティブユーザーという考え方があり、全てのアプリが毎月使用されているわけではない。仮に半分のアプリが日常的に使用されているとすると、マンガ雑誌と比べて考えた場合、およそ250万人がマンガボックスを読んでいることになる。これは、現在発刊されている全てのマンガ雑誌と比べても、トップ3に食い込む数字である。雑誌型マンガアプリの中では、間違いなく日本で一番読まれている。(堀江貴文談)

その辺りは7月に電子書籍EXPOにて、鈴木みそ先生と一緒にセミナーをさせていただいた、より詳しい情報はこちらをご覧いただきたい。(動画リンク:セミナー動画*:当時のマンガボックスの公表DL数は400万でした。

渡部まさみは、そんなマンガボックスの中で、コメディマンガを連載する一翼を担っている。
作品名は『くのいち女子高生音無さん』。喋らない「くのいち女子高生」の音無風香が活躍する4コマ漫画は、綺麗な線のかわいい絵柄で、読むと「ほっこり」するマンガだ。


[引用:くのいち女子高生 音無さん (講談社コミックス) 4-5ページ ]
 

電子コミック時代の、新しい才能の形。 

今から5年前、渡部まさみはトキワ荘プロジェクトの提供するシェアハウスに住んでいた。
当時、私も少し関わり、マンガボックス同様DeNA社がサービス開始したマンガサイト「E☆エブリスタ」に、トキワ荘プロジェクトからも新人漫画家が作品を提供することになった。

当時はスマホではなくガラケー中心でマンガを読むものだったが、そこに、渡部まさみも、現在同様4コママンガを提供していたのだ。

開始当初、トキワ荘プロジェクトからは6名の漫画家がE☆エブリスタに参加していた。
元々、4コママンガでは雑誌に掲載するなどの実績を持っていた彼女は、メキメキと頭角を現し、ダントツの成績を残し、並み居るプロや一般参加数百名の作家を押しのけ、月間大賞を連続受賞、あまりに勝ち続けるので、ランキングの運営ルールそのものを変えさせてしまった。

その最大の原動力は、彼女のコミュニケーション能力であった。

E☆エブリスタは、マンガをサイトに掲載しつつ、作家と読者が直接コミュニケーションを取るメディアであった。そこで渡部は、持ち前の気立てで読者と密にコミュニケーションを取った。作品もかわいいが著者本人も色んな意味でかわいいので、読者と著者がリアルタイムに感想や声援、感謝をやり取りする新しい形が、5年前からE☆エブリスタにはあった。
 

あれから5年、渡部まさみは、今や日本最大級のマンガアプリ、マンガボックスでの「コメディ4コマ枠」を実力で勝ち取っている。

マンガボックスはアプリ型とは言え、一般のマンガ雑誌同様、ストーリーマンガ、4コママンガなど多様な作品を掲載している。目立つ作品は、王道のバトルマンガなどだが、勿論そこにはコメディ4コマも必要であり、彼女は既に確固たるポジションを掴んでいる。
 

読むとほっこりする、音無さんと渡部まさみの魅力 

マンガボックスには、編集長樹林伸さん原作のがっつりしたフルコースマンガを中心に、本格派ストーリー漫画が目白押しである。

そんな中で彼女は、読者をほっこりさせる柔らかなマンガを堂々と描いている。雑誌としてメディアが確立するには、様々なタイプの作品が必要であり、彼女の作品は一服のオアシスとして、マンガボックスには必須の存在となっている。

また、自身のTwitterホームページなどでも、変わらず積極的にファンとコミュニケーションを取り、新しいタイプの漫画家としての才能を発揮している。

つい最近会った時は、単行本発刊に伴い、地元秋田の書店を10軒以上回ってきたと、元気な報告を受けた。やはり、ネットにリアルにと、コミュニケーションを大切にする作家である。そしてかわいい。

電子書籍元年と言われた2010年から早5年。黎明期からその才能を発揮してきた渡部まさみは、新しいタイプの漫画家の可能性を開いていると私は思う。

500万ダウンロードされているマンガボックスのアプリは、きっとあなたのスマホにも入っていると思う。重厚な作品を読み終わったら、是非、音無さんを読んで「ほっこり」していただきたい。気に入っていただけたら、単行本も手に取っていただけたらと思う。

もし、著者に興味があれば、Twitterをフォローして、新時代の身近でかわいい魅惑の作家、渡部まさみを応援してあげて欲しい。

  

僕のおじいちゃんが変な話する!(1) (少年マガジンコミックス)
作者:浦田 カズヒロ
出版社:講談社
発売日:2014-07-09
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マンガボックスには硬軟数々の作品が掲載されているが、渡部まさみのライバルと言えばこの作品と、私が勝手に認定している。負けるな渡部まさみ!じゃなくて、こちらの作品もおすすめです。

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