紗倉まなと公開バーチャルS●Xしてみた 〜『アイアムアヒーロー』作者が10年前の処女作で描いた夢【花沢健吾×堀江貴文】

小禄 卓也2014年11月16日 印刷向け表示
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8月26日、新宿のロフトプラスワンにて、ホリエモン・トークライブSESSION SEASON2 vol.14『花沢健吾×堀江貴文~ルサンチマンの世界がここに!?』が開催されました。

モテない主人公がヘッドマウントディスプレイ(HMD)を付けてバーチャルS●Xに没入してしまうという『ルサンチマン』(※詳細はこちらの記事を参照)。ビッグコミックスピリッツで連載中のマンガ『アイアムアヒーロー』が絶好調の作者・花沢健吾氏が、なぜ処女作にこの作品を描くことになったのか。

イベントでは、『ルサンチマン』誕生の背景を紐解きながら、すでに商品化までカウントダウンが始まりつつある「バーチャルS●X」の世界を花沢氏と堀江氏が実際に体験しました。

堀江貴文(以下、堀江) こんばんは。何だか、今までで一番おかしな感じですね。

会場 (拍手)

堀江 今回は、バーチャルリアリティとエロの世界というテーマで、「『ルサンチマン』の世界がここに」ということなんですが、『ルサンチマン』というマンガの中で偉大な予想をした花沢健吾先生に来ていただいています。よろしくお願いします。

花沢健吾(以下、花沢) よろしくお願いします。今日は、僕の作品に近いものが見られたり体験できたりするということで楽しみにしています。

堀江 よろしくお願いします。そして、僕らの目の前にOculus Rift DK2というHMDがあるんですが、そのDK2が出た時に、そういう世界を作りたいなぁと思った人たちが集まったTEAM・ルサンチマンというチームがいます。その彼らが「『ルサンチマン』の世界を実現させたい」と思うようになってから、このイベントを企画し始めたんですけど、今日までこのイベントがあることを目標に、色んな人が色んな活動をしてきました。そして、僕としてはこのイベントに出てもらう子はこの子しかいないと思っていまして、今日は来ていただいています。紗倉まなちゃんです。

紗倉まな(以下、紗倉) よろしくお願いします。

堀江 まさかこんな日が来るとは思いませんでした。そして、花沢さんに聞きたい。何であのようなマンガを書いたんですか?

花沢 『ルサンチマン』は、10年位前の一番最初の連載作品なんですけど。その時、別のテーマの作品のネームを切っていて、3話くらいで煮詰まっちゃったんですよ。そこで、編集担当の人とも相談して、「このテーマは書けない」と話していました。そんな時、息抜きとして「こんなネタどう?」と書いたのが、『ルサンチマン』だったんです。

堀江 その時も、こんな風に書いてたの?

花沢 あの頃は、アシスタントを辞めて独り立ちした時期で、ネームもできない、企画も通らない、相当暗い時代でした。女にもモテないし。

堀江 じゃあ、主人公にも自分の感情が入ってるんだ。

花沢 そうですね。

堀江 資料は見ながら書いたんですか?

花沢 僕の場合は、多分企画が突然降ってくることはないんですよ。自分で今まで経験したものや、引き出しから出てきたものがネタになっているので、『ルサンチマン』に関しても何かでアイデアの種のようなものを見ているとは思います。

堀江 多分、僕たちは花沢先生のことを預言者だと思っているんです。僕たちはエヴァンゲリオンで言う使徒です。先生の考え方を広めるエヴァンジェリストなので。

花沢 ところで、今日僕と堀江さんが着ているパワードスーツのようなものはいつから開発されているんですか?

堀江 PLAY GIRLS(セクシー女優を3Dスキャンし完全データ化するプロジェクト)の企画は2013年の夏くらいからですね。もともとエロゲーを作っている会社だったんですけど、セクシー女優を3Dスキャンしたりレタッチしたり、どんどんブラッシュアップしていますね。それで、今回の『ルサンチマン』の世界を実現させる際に、「セクシー女優さんを3Dスキャンするにあたって、誰がいいですか?」と聞かれたので、紗倉まなちゃんを指名して、早速スキャンしてもらいました。

花沢 スキャン自体はどんな感じでやったんですか?

紗倉 隅々まで包み隠さずスキャンされたんですけど、自分で見てても恥ずかしいくらいリアルなんですよね。角質とか指紋とかもデータとして残っていて。

堀江 すごいんですよ。僕も完璧になっていない状態は見たことあるんですけど、まだ完璧なものは見ていません。

花沢 その3Dスキャンはどこでやるんですか?

堀江 今は究極的に言えばスマホでもできるレベルになってきてますよ。

紗倉 わたしの場合はスタジオでやりました。

堀江 スタジオで10~100台規模でやることもありますね。例えばアバターのCGを作るようなプロダクションだと同時に120台とか使うみたいですよ。そして、最近だとレタッチ技術が非常に優れているんです。インドやロシアにレタッチの上手い人がいるんですよね。

フィギュアなどの簡単なものであれば、モバイルスキャンでできますが、今回のまなちゃんのものは超クオリティが高い。まなちゃんのフルヌードが自由に動かせる。そんなデータが売られる。これ、何か分かります?


紗倉 ドラえもんの道具みたいですね。

堀江 これは、マシンガンを撃った時の反動をフィードバックするために作られた機械。TEAM・ルサンチマンのGOROmanって人が魔改造しています。そして、これは手を付けたら初音ミクと握手できる機械。それを魔改造したのがこれで、手じゃなくてTENGAが付いてますね。ここには手の動きが全部スキャンできるものがあります。つまり、おっぱいが揉めるようになる。

花沢 感触はあるんですか?

堀江 感触のフィードバックはまだなんですけど、シリコンとかを使うと限りなくおっぱいを揉んだ時に近い感触を得られますね。僕らが今着ているスーツには、関節ごとにモーションセンサーが付いていて、自由に動けます。そして、移動距離とかを見て、自由に動けます。多分1000万円くらいしますね。今花沢先生が着ているのは1000万円くらいです。『ルサンチマン』で主人公が着ているものは、いくらくらいでしたっけ?

花沢 車が買えるくらいですね。全財産が200万円くらいで、貯金を殆ど使って買いました。

堀江 なるほど。そして、今回の本題なんですが、今日はロフトプラスワンのこの空間が、AV撮影でよく使われる、屋上のテラスっぽいプールになります。このOculus Rift DK2を付けることで目の前が例のプールになって、マットが敷かれていて、そこで紗倉まなちゃんとバーチャルS●Xをします。まなちゃん、どういう気持ち?

紗倉 あんまり想像できないんですけど、どう言うんですかね……。わたしとしては、作品を見てシコシコしている感じなのかなぁ。それであれば、嬉しい気持ちでいっぱいです。

堀江 完璧なデータができたら、何十万ダウンロードどころじゃないですよ。

花沢 その場合、印税とか、著作権料とかってどうなりますかね?

堀江 1ダウンロードあたりいくら、とかじゃないでしょうか。著作権とかがなくて、少し先を行っている感じですかね。

花沢 まさかこんなふうになるとは思いませんでしたね。

堀江 それでは、そんな『ルサンチマン』の世界を再現してくれた、TEAM・ルサンチマンのみなさんと一緒に、公の場でバーチャルS●X体験をやってみましょうか。ちなみに今だと、このOculusを動かすのにはすごくハイスペックなPCがいるんですけど、イノベーションはかなり進んでいます。

※注※
イベントでは、ここで花沢氏と堀江氏が会場でバーチャルS●X体験を始めますが、過激な内容だったため、バーチャルS●X終了後の感想をお楽しみ下さい

堀江 すいません、ヴァーチャルの世界に没入していました。何だこのリアル感は。先生も、結構な時間Oculusの世界に没入されていましたけど。いかがでしたか?

花沢 ヤバいですね。これだとちょっと粗相しちゃいそうな感じで。(笑)

堀江 『ルサンチマン』の再現度としては何%くらいですか?

花沢 今のところは70%くらいだと思います。だから、後数年経ったら、本当にこの装置で……。いずれは商品化を目指しているんですよね?

堀江 はい、プレイガールズさんが年内を目指して商品化する予定です。多分、今年中に3Dデータが販売されて、今日やっていただいたようなアダルトな内容のデータも出てきたるするんじゃないでしょうか。まなちゃん、今日の映像を見てどうでしたか?

紗倉 思っていたより再現度が高くて、恥ずかしかったです。あんなにドアップであんなところやこんなところを見られるとは……。でも、何て言うんですかね。肌の感じとか、胸の色もそうなんですけど、スキャンした時に色まで正確にデータを取って、それが再現されているんだと思うと、自分で見ていてもドキドキしちゃいます。

堀江 どうですか、10年も前に発売されたマンガの世界が、マンガで描いていた時期とほぼ同時期に再現される感想は。

花沢 このタイミング(での実現)はびっくりしました。正直、もうちょっと先だと思っていました。知らない間にここまで来ているっていうのはびっくりです。誰が考えたんですか?

TEAM・ルサンチマン これ、先生は覚えてないかと思ったんですけど、「ルサンチマンっぽいの見つけました」というコメントを先生からいただいたので、メンバーの声を掛けたんですよ。

花沢 それまではお一人でやっていたんですか?

TEAM・ルサンチマン 1人です。

堀江 Oculus Rift DK1が300ドルで発売されるということで、資金を集めたんですよね。最新型のOculus Rift DK2が発売されたタイミングで、「これおもしろい」ということで、今まで3D開発やソフトウエア開発をしていた人が大挙して集まってきた。大体みんな、『ルサンチマン』見ているんです。バイブルですね。僕たちは、使徒なんです。

花沢 1巻が出た時に大ヒット間違いないと思ってたんですけど、秋葉原でまったく売れなかったんですよね。全体的にも売れなかった……。

堀江 ぶっちゃけ、『ルサンチマン』が一番おもしろいと思いますよ。2をぜひ!

花沢 それは現実の後追いになっちゃうんで、ちょっとやめておきます。(笑)

堀江 しかし人間の想像力はすごいですよね。想像したことは大体実現する。宇宙旅行にインスパイアされたツィオルコフスキーが月に行く理論を立ててロケットを作ったんですけど、バーチャルS●Xの構想も同じことだと思います。構想を練る人がいて、イベントを立てることができて、紗倉まなちゃんがイベントに来てくれて。これらはすべて、『ルサンチマン』がすべての推進力になっています。

そして、それらすべてのことが非常に短期間でできるようになりました。このボディスーツも、日本の販売元の方が、お貸し下さった。僕が着ているのは、個人的にお持ちの方がお貸し下さったモノで、花沢先生が着ているMVLはモーションスタジオプランクトンさんにお借りした。

ボディスーツにしても、多分値段的には1~2年で安くなっていきます。そのためには推進力が大事で、今日ここに集まっている人たちって、きっとヴァーチャルな世界とか、SFのようなものが大好きだと思んです。だから、ここに来ている皆さんが、ファーストユーザーになって、それが推進力になって価格も下がっていく。ここに来ている人がアーリーアダプタ。こういう構造はすごく大事です。本当は僕が売りたかったんですけどね。

またやりましょうよこのイベント。次は触覚フィードバックが完成したころに。


花沢 ぜひやりたいですね。

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