『ハピネス』思春期の異常性欲を描かせたら右に出る者がいない押見修造の新作はドラキュラ性癖がテーマだ! ドラキュラになって女子の血を吸いたかった童貞男子に捧げる

堀江 貴文2015年08月01日 印刷向け表示
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ハピネス(1) (講談社コミックス)
作者:押見 修造
出版社:講談社
発売日:2015-07-09
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub
  • ebookjapan

うだつのあがらない、メインストリームからつまはじきにされた少年、青年が主人公で美少女がヒロインってのはいつもの王道の押見修造マンガなんだけど、今回はドラキュラ的な性癖がテーマとなっている。つまり血が欲しくて欲しくてたまらないという状態から、人を襲って血をすするという行動に出てしまう、という奴である。ある日レンタルしていたDVDを返しに行くときに、美少女に突如襲われ、血をすすられたあと主人公はこのまま死ぬのか、それとも生きて自分達の仲間になるのかを選択させられるのである。

押見修造『ハピネス』

思春期の血がテーマ、そして美少女といえばそれは始まったばかりの生理であろう。男性からはまったく想像できないが、毎月彼女らは「ツキノモノ」と格闘している。溢れ出す血をあの手この手でブロックしているがドラキュラ化した主人公からしてみればそれは大好物の匂いに他ならない。どうにかしてあの匂いの元に辿り着きたいのだが、必死に理性を駆使してその欲求をブロックしようとする。

押見修造『ハピネス』

その様々な副作用によって彼の周りには様々な美少女達が群がってくることとなる。モテモテというわけではないのだけど、ドラキュラ化した彼には暴力もコントロールできない、衝動が湧き上がってくる。思春期の男子の魅力というのは理性では計り知れない種類のものが多いのだ。しかし多くのマトモな少年達はそれを発露できないまま大人になっていく。

押見修造『ハピネス』

これから続く物語は、そんなつまらない大人になってしまったもの達がなしえなかった、ぶっ飛んだ少年時代。できれば美少女と仲良くしたかった思いがほとばしる物語となっていくはずだ。

押見修造『ハピネス』

ぼくは麻理のなか(6) (アクションコミックス)
作者:押見修造
出版社:双葉社
発売日:2015-08-10
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

 『ぼくは麻理のなか』の最新刊ももうすぐ発売。レビューはコチラです。

記事へのコメント コメントする »

会員登録いただくと、記事へのコメントを投稿できます。
Twitter、Facebookにも同時に投稿できます。

※ 2014年3月26日以前にHONZ会員へご登録いただいた方も、パスワード登録などがお済みでない方は会員登録(再登録)をお願いします。

コメントの投稿

コメントの書き込みは、会員登録ログインをされてからご利用ください。

» ユーザー名を途中で変更された方へ
 変更後のユーザー名を反映させたい場合は、再度、ログインをお願いします。

ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • HonyzClub

電子版も発売!『ノンフィクションはこれを読め! 2014』

HONZ会員登録はこちら

人気記事