クリエイティブになりたい人のための一冊『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 編集者の自腹ワンコイン広告

版元の編集者の皆様2015年09月19日 印刷向け表示
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21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由
作者:佐宗 邦威
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日:2015-08-04
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編集者3年生の吉田倫哉がお勧めする、クリエイティブになりたい人のための一冊・・・『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』(クロスメディア・パブリッシング)の誕生秘話をちょっとだけお話しします。

「新規事業やって!」の9割はガス抜き

「なんかおもしろいこと考えてよ〜」「君、新規事業担当ね!」などと、ノリとイキオイで上司に言われたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

そんなとき、冗談だと思って受け流す人は9割、1割の秘めたる思いを持った若い輩は「占めたぞ!」といって具体案を提案していくでしょう。でも、ほとんどは、「出る杭」になりきることもなく消えていってしまうでしょう。9割の上司だって、若手の不満に対するガス抜きを目的にしていることも事実でしょう。でも、1割の上司は本気でそう思っている人もいるはずです。

創り出すための方法論

人生で、本気×本気が重なる機会は少ない。であれば「おもしろいこと」を考える手法を身につけておくことは、命令されたことだけをこなすサラリーマンにならないために必要なスキルのはずです。実は私自身も、ある大きな組織で仕事をしていときにはそんなモヤモヤを抱えていました。そんなとき出会ったのが佐宗さんのブログ「ビジネスとデザインの交差点」でした。 

「デザイン思考」はクリエイターやデザイナーが日常的に行っている思考を、誰もができる「創り出すための方法論」として記述したものです。たまたま見つけた佐宗さんのブログでしたが、サラリーマン出身の方がデザインを学んでいるという背景も手伝って、それを学びたい思いにかられていきました。私自身も紆余曲折あり、出版社に転職することになりました。それをきっかけに、本書の企画は出発したのです。

本書も「デザイン思考」でつくった

「デザイン思考」において重要なのは、「衆知を結集する」つまり多くの人の知恵を借りることです。本書のデザイン思考的制作プロセスを簡単にご紹介します。

①インプット

佐宗さんを中心に、読者ターゲットになりそうな大学生やビジネスマン、経営者(弊社の社長)に、表紙や内容のアイデア出しをしてもらいました。各自の「イイ!」と直感している書籍のデザインやテーマをプリントアウトして持ち寄ります。大事なのは文字や言葉でなく「画像」を集めること。画像だと他の人とイメージの共有がしやすくなります。 

②アイデア・スケッチづくり

①の「画像」を見ながら、アイデア・ブレインストーミングを通じ、本書のコンセプトを決めていきます。すると「地図」「コンパス」が浮かびあがってきました。ビジネス出身の佐宗さんがデザインの世界<地図>のなかで、試行錯誤しながらデザイナーの思考法<コンパス>を手に入れていくという物語<旅>を描く。本書の挿絵は「旅のパーツ」ですが、このアイデア・スケッチがもとになっています。

③統合/④プロトタイプ作成と検証

主には著者である佐宗さんの孤独な作業になります。時折ミーティングを通じて、執筆しているうちに生まれてきた不安を解決したり、新しい学びを含めていってもらいました。私も編集者として質問を繰り返しながら、タイトルやコピー、デザインをつくっていきました。

通常、タイトルやコピー、デザインには出版社の意向が強く表れますが今回は思い切って「衆知を結集するデザイン思考」のやり方にならいfacebookで143名もの方に回答をいただきました。

衆知を結集して、真の力を発揮するには?

 ところが、そのように絞り込んだデザインに対し、社内からは「なんだか普通だね」と評されてしまいました。私は、facebookに集まった意見を優先すべきか、それとも自分の好みを優先すべきか、わからなくなっていきました。“ギリギリまで思い切ったカバーデザイン”を追求した結果が現在のデザインです。社内でも読者にも評判は上々です。 

欲しいものを聞きだしながら、最終的に結論を一人称で提示すること。「衆知を結集したうえで、“わたし”の真の力を発揮する」というデザイン思考の本質を実感する、私にとって大きな学びになりました。 

吉田倫哉 クロスメディア・パブリッシング 書籍編集部
研究開発機関、霞ヶ関を経て2013年より現職。これまで担当した本は、小杉俊哉著『起業家のように企業で働く』、ケイシー・ウォール著『未来をつくる起業家』、片山晃・小松原周著『勝つ投資 負けない投資』など。
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