SKE48 松井玲奈への惜別のストーリー『AKB49~恋愛禁止条例~』

大西 隆幸2015年08月26日 印刷向け表示
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国民的アイドルグループAKB48の姉妹グループで、名古屋の栄を拠点として活動するSKE48の初期メンバー、松井玲奈さんが今年の8月いっぱいで卒業をします。ブロガーのいしたにまさきさんが書いた松井玲奈さんのことを書いた名文があるので紹介させてください。

松井玲奈が松井玲奈である理由は、その言葉の力である

このSKE48ですが、AKB48最初の姉妹グループとして2008年に結成されました。その当日は私がちょうどAKB48劇場に通い始めたときでした。紅白歌合戦を見て、劇場に足を運んだ私は、衝撃を受け、AKBにのめり込みました。一時はあるメンバーの握手会に通いつめ、ファンが集まって誕生日を盛り上げる、生誕委員という活動に仕事そっちのけで参加していました。

残念ながら、SKE48は大きなライブ会場でしか見ることができませんでした。ただ、ファンの間で今回卒業する松井玲奈、そしてセンターの松井珠理奈は特別な存在、大きな存在として語られています。いい意味で、彼女たちはモンスターだというファンもいました。松井玲奈はドラマ「マジすか学園」で頭が狂った不良を演じ、今やのぼり坂の乃木坂46で交換留学生として活動していました。その全てに、なにか不思議な存在感がありました。

そんな、松井玲奈SKEについて、このマンガなら少し知ることができるし、ぜひ知って欲しいと思います。それが『AKB49~恋愛禁止条例~』です。
 

AKB49~恋愛禁止条例~(1) (講談社コミックス)
作者:宮島 礼吏
出版社:講談社
発売日:2010-12-17
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 この『AKB49~恋愛禁止条例~』は主人公の男子高生・浦山実が、あこがれている同級生・吉永寛子のAKB48のオーディションのときに、女装をして「浦川みのり」として一緒にオーディションを受けて合格するところから始まります。AKB48の研究生としての、長くきびしいアイドルへの道と、女装生活がスタートするのです。(ちなみに、女装してオーディションに参加したのはストーカー的な理由ではなく、ヒロインの吉永を応援するために女装して参加したのが理由です)

本作は、AKB48のトップに君臨する前田敦子や大島優子など神8を崩すため、みのりや吉永が全チームの兼任になり、各チームのメンバーたちと競う、いわばAKBグループのバトルマンガです。そして本作での松井玲奈の初登場のシーンをみてください。バトルマンガと呼ばれる所以がここにあります。



オーラによって巨大に見えるのは「北斗の拳」のラオウ「魁!!男塾」の大豪院邪鬼の初登場シーンを彷彿とさせます。おそらく、秋元康プロデューサーは松井玲奈という存在はラオウ並の存在と感じていたのかもしれません。

本作で、ここまで登場にインパクがあったメンバーはこの松井玲奈をのぞいていません。こんな松井玲奈というアイドルが卒業するという事実は、推しではなくても、どことなく寂しい気持ちになります。ぜひ、主人公みのりと吉永がSKE48兼任として活躍する『AKB49~恋愛禁止条例~』の14,15,16巻は読んでいただきたいです。アイドルたちの汗の洪水に飲み込まれます。

AKB49~恋愛禁止条例~(14) (講談社コミックス)
作者:宮島 礼吏
出版社:講談社
発売日:2013-06-17
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AKB49~恋愛禁止条例~(15) (講談社コミックス)
作者:宮島 礼吏
出版社:講談社
発売日:2013-08-16
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AKB49~恋愛禁止条例~(16) (講談社コミックス)
作者:宮島 礼吏
出版社:講談社
発売日:2013-10-17
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アイドルという生き方

このAKB49では、アイドル側から描いたファンやスタッフ、メンバーとの絆が描かれています。絆とは買ったCDの枚数だと揶揄する人もいると思います。しかし、このマンガで書かれているアイドルとファンの絆、どこか共に闘っている感覚は、現場に通っている人だけが感じることができるものだと思います。この作品は、そうした「共闘感覚」をリアルに描いていると、ひとりのアイドルファンとして思います。

多くの少女たちは、アイドルという理不尽な競争の世界に飛び込み、夢破れて去っていきます。新しい夢を見つけて、アイドルという生き方を卒業していく少女たちも数多くいます。『AKB49〜恋愛禁止条例〜』は、そうしたきびしい競争の世界で、リアルに少女たちがアイドルとして戦う姿を描くマンガの最高峰ではないかと考えています。

AKB49~恋愛禁止条例~(13) (講談社コミックス)
作者:宮島 礼吏
出版社:講談社
発売日:2013-04-17
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  • 紀伊國屋書店
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