ネオ・ナチスは超古代文明のチカラでナチ復興を画策している!!『スプリガン』 オーパーツ、超古代文明、賢者の石、オリハルコン、バーサーカー、聖杯、ひとつでもグッときた人に

筧 将英2015年08月27日 印刷向け表示
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スプリガン (1) (Shonen sunday books)
作者:たかしげ 宙
出版社:小学館
発売日:2001-04
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相変わらず厨二病的な作品が大好きです筧です。

最近、地震が多いですね。地震があると「活火山の活動が~」「マントルが~」という話になりますが、それだけでは夢がない。「日本には龍脈が流れていて、それを抑えている社があって、それを壊すとバランスが崩れて起こるのだ」

とかそんな話が大好きな人のおすすめなのがスプリガン。

作画は、「ARMS」が有名な皆川亮二さん、原作はたかしげ宙さんで、全11巻(ステキな巻数!!)皆川さんの作品は、『ARMS』、『D-LIVE!!』「KYŌ」、「PEACE MAKER」、「ADAMAS」などですが、どれか一作品でも好きな方でスプリガンを読んでいないのは超もったいないので、ぜひ読むべき。

 

みなさん、オーパーツってなんのことかご存知でしょうか?Wiki によると。

オーパーツは、考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難あるいは不可能と考えられたりする、主に出土品を指す用語である。ただし、正式な考古学用語ではなく、そういった出土品の存在を強調して考古学上の通説に疑義を唱える意図で主に使われる。

この物語では、オーパーツのことがわからないと、なんのことかわかりません。要は「超古代文明」があって、超カッコイイ、超ツヨイ、学研の『ムー』もびっくりの文明の、現代を上回るサイコーな秘密兵器のことです。冒頭はこんなふうにはじまります。

はるか超古代、現代を遥かに上回る科学力を持つ文明が存在した。ある遺跡から発掘された金属板に、その超古代文明の人々からの警告が記されていた。「我々の残した遺産を、悪しき者より守れ」と。そのメッセージに従い、特殊組織「アーカム」は、彼らの遺産(オーパーツ)をあらゆる権力から守り、封印するチームを結成した。アーカムのトップエージェントは、「スプリガン」と呼ばれる。


これでもかという、厨二病設定。

歴史学者は考古学者のことを常に恐れているという話を聞いたことがあります。なぜなら、いろいろな歴史文献にあたって、やっと導き出した歴史学的事実を考古学者が、「発掘」一発ですべてひっくり返すからです。オーパーツには、そういう男の(厨二病の)ロマンがつまっているのです。

連載本編のタイトルは
• 炎蛇の章
• 仮面伝説の章
• ノアの方舟篇
• 狂戦士の章
• 帰らずの森篇
• 水晶の髑髏
• 龍脈地図 御神苗抹殺計画
• 混乱の塔
• 獣人伝承
• 終末計画
• 聖杯(前後編)
• 忘却王国
• 降臨
• 不死密売
• 修学旅行
• 精霊惑星
• 獣人伝承2
• 人工進化
• 聖櫃(アーク)
• 賢者の石
• 山岳ピラミッド
• 龍脈地図 最終話 炎蛇再来

もう、ビンビンきますね。

それぞれ「オーパーツ」をテーマに物語が進むのですが登場するのは、

メギドフレイム ピリ・レイスの地図 要石 南極のストーンヘンジ 賢者の石 ノアの方舟 水晶髑髏 リバース・バベル 聖櫃(契約の箱) オリハルコン 石造りの頭部模型 ノンモの舟 バーサーカー 聖杯 ヴァジュラ ヒヒイロカネ パレンケの仮面 マーラの銀鏡 ラーマの神像
ライカンスロープ YAMA(ヤーマ) 幽霊島 ソーマ

ああああああああ、、いいですねぇ。単語並べただけで絶頂もの。

ここまでで、読みたい人はもう読みたくなると思いますが、実はこのスプリガンの魅力は登場人物です。スプリガンを読んだときを思い返すと、その魅力は「登場人物」なんですよね。全員顔も性格も思い出せる。なので、今回は登場人物の魅力を厨二病視点で解説します。
 

御神苗優

本作の主人公。本業は高校生で、学校に通いながらスプリガンとして世界中を飛び回って遺跡の封印に尽力している。アーマードマッスルスーツオリハルコン製のナイフを愛用。子供の頃両親を殺され、殺人マシーンとして育てられた過去を持つ。日頃は結構抜けた性格だけど、たまに殺人マシーンとしての顔を見せる。

 

ジャン・ジャックモン

スプリガンの一人。主人公の味方でライバル金髪イケメン。スラム街として育った、タチの悪いイケメンかと思えば、実は、超古代文明の遺産である獣人「ライカンスロープ」の子孫。通常でも超高速で動けるが、自分の血を見ると獣人化する。頭に血が上りやすいので、敵からはそこに付け込まれたりする。

朧(おぼろ)

主人公の師匠でスプリガン。中国武術と気功の達人で「人間が到達できるレベルの頂上にいる」とまで評されている。外見は物静かで礼儀正しい青年だけどめちゃくちゃ強い。世界最高の氣法師で、空気のように軽くなる「軽氣功」や、逆に重くなる「重氣功」が使える。当然、空気の流れで敵の動きは読める。

暁巌(あかつき いわお)

兵器開発集団「トライデント」の傭兵部隊隊長。どんな過酷な状況でも生き残る「生還者(リターニングマン)」という異名をとる。機械式でパワー重視のアーマードマッスルスーツを装備する。最初は敵として登場するけど、だんだん仲間になっていく兄貴的存在

 

ボー・ブランシェ

秘密結社「ネオ・ナチス」の少尉でナチス復興に執念を燃やす(作中のネオ・ナチスは現実のネオナチとは異なり、オーパーツの力を借りて世界征服を目指す秘密結社)。強者が人々を導くべきという選民意識を持つが、同時に強者は常に弱者を守り幸せにすべきとも考えている。真面目であるが何処かズレており、臭いセリフを平気で吐く。得意技は「分身の術」「爆裂粉砕拳」「分身烈風拳」「激烈脚」「竜巻風陣脚」。登場初期は、肉体改造をしていたが、朧に敗れてからは雪辱を誓い、特訓により肉体も一回り大きくなり技術的にも向上、後にスプリガンとの決着のため「トライデント」の傭兵になり、暁の(自称)相棒となる。初期に出ているキャラであるものの、途中でも登場して子供を助けたり好感度が向上、そして最終巻で大活躍。愛されるバカ

 
と、ボーへの愛があふれましたが、あらためて考え直してこのマンガはこのボーが不可欠。ボーがいなかったら魅力が半減するんじゃないだろうか。愛すべきバカ、ボー・ブランシェ。

最後にボーの言葉を引用。

「人間はより優れた人間によって正しい道を選ぶ、そこに幸福があるのだ。そして優秀な者は、より弱き者達を守る義務がある。」
「それが私の信じる「ネオナチ」のあり方だ!!」
「そのかわり支配する者は誰よりも優れてなければならない。
 その為に欠かさず努力を、精進を重ねなければならないのだ!!」

お前はこの母国ニッポンが好きか?
…お前はどうだか知らんが、この国を愛している者がいるかぎり守らねばならんのだ。

オーパーツ、超古代文明、賢者の石、オリハルコン、バーサーカー、聖杯あたり興味から言入っても、登場人物の魅力、特にボーの存在のおかげで、満足度が高いと思います。全11巻(完全版だと8巻)なのでサクッとみるのにおすすめ。

『ARMS』『D-LIVE!!』『ADAMAS』あたりも完結しているので、皆川さんの画が好きな人は楽しめると思います。『ムー』が大好きなひとも、『MMR』にいまだに萌えているひとにも圧倒的にオススメです。

ARMS (1) 少年サンデーコミックススペシャル
作者:皆川 亮二
出版社:小学館
発売日:1997-11
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Dーlive!! 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
作者:皆川 亮二
出版社:小学館
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ADAMAS(1) (イブニングKC)
作者:皆川 亮二
出版社:講談社
発売日:2008-04-23
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ムー 2015年 07 月号 [雑誌]
作者:
出版社:学研マーケティング
発売日:2015-06-09

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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
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