首都直下型地震が発生!!あなたは甘んじて死を受け入れますか?否!『彼女を守る51の方法』で生還率を上げよう!

上原 梓2015年09月01日 印刷向け表示
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本日9月1日は防災の日ですが、マンガ好きの皆様、備えは万全ですか?

私はですね……

おそらく、今日このマンガHONZのサイトに来て下さった方の中でトップ10に入る程度に備えています!
なんせ、かれこれ10年近く「バカなの?」と言われながらも地震対策グッズをほぼ毎日持ち歩いてますからね!

日本中で、ずーーーーっと「いつ来てもおかしくない」と言われ続けている巨大地震ですが、実際に今、この瞬間に起きたらどうしますか?

デスクワーク中で、とにかく机の下に潜るという方もいらっしゃるでしょう。
でも、最新の防災情報ですと、机の下に潜ると建物崩壊時には机ごと潰されてしまうことが多いので、「三角の救命スポット」に逃げ込んだ方が安全と言われております。三角の救命スポットとは、ベッドやソファーの横の空間のこと。背の低い家具が崩壊した天井などの衝撃を吸収してくれて、横に三角のスペースが出来やすく、そこに小さくうずくまって避難すれば直撃を免れる可能性が高いそうなのです。

いやいや、「そもそも机の下に避難というのは、棚の上の荷物や割れた蛍光灯から身を守るためであり、建物が崩壊することは想定外じゃないの?」とは思うのですけど、とにかく!知識として脳味噌にインプットしてるのとしてないのとでは大違い!

というわけで本日は、東京に巨大地震が来た時にどの様な事が起き得るのか、そしてどの様な対処法があるのかの知識をGETすることができる作品であり、私が避難グッズを持ち歩くきっかけの一つとなった作品、古屋兎丸先生の、『彼女を守る51の方法』をご紹介させて頂きます。(最後にMY避難グッズも大公開!)

彼女を守る51の方法 1 (BUNCH COMICS)
作者:古屋 兎丸
出版社:新潮社
発売日:2006-09-09
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub
就職活動でお台場を訪れていた大学生の岡野ジン。大好きなビジュアル系バンドのライブのために同じくお台場に来ていた中学時代の同級生、岡野なな子と偶然再会する。そんな2人がお台場の夢の大橋にいる時に、首都圏直下型M8の大地震が発生。
瞬時に地獄と化した東京。
ジンと なな子は、無事に家のある早稲田まで辿り着くことが出来るのだろうか!?

この作品では、首都圏直下型地震が来た時に起こり得る様々な出来事を、お台場から徒歩で家に帰ろうとするジンとなな子を通して体験することができます。
彼らの前には、直視するのに恐怖を覚えるような過酷すぎる現実が いくつもいくつも立ちふさがります。代表的なものをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。

第一関門 液状化現象

まず最初に彼らを襲うのが、液状化現象。

東日本大震災での被害が記憶に新しい地面の液状化現象。粘着質の水分で溢れる道を歩き、巨大ファッションモールでの救護活動を行いながら、危険な湾岸地域をどう進めば良いのだろうか?


 

第二関門 集団パニック

とにかく台場を脱出した方が良いと判断したジンとなな子。ところが、レインボーブリッジを徒歩で通行中に大きい余震に遭遇。一緒に渡っていた集団がパニックを起こす。果たしてパニックを収める手段とは?

第三関門 火災旋風

何度も襲い来るピンチを乗り切り、お台場を脱出した2人。途中、ギャル系のリカも行動を共にすることに。
そこに、突然黒焦げの遺体が空から降ってくる。

その遺体は、大きな火事が起こす上昇気流から発展した火の竜巻、火災旋風による被害者だった。迫り来る火災旋風から逃げ切れるのだろうか?

第四関門 新興宗教

お台場の巨大なショピングモールや火災旋風などで、沢山の地獄を見てきたジン。もともと責任感が強いタイプのジンは、急性ストレス障害を発症してしまう。

その心の隙に巧妙に付け込んできたのが新興宗教「21世紀箱舟学会」。ジンは洗脳から目を覚まし、なな子とリカの元に戻ってこれるのだろうか?

第五関門 人間

六本木にやってきた3人。もともと六本木で遊んでいたリカは、勝手知ったる我が庭で、食べ物を分けてもらおうと頑張るが…それが悲劇を誘ってしまう。

さらに、渋谷にやってきた3人を待ち受けていたもの、それは数々の限界を強いられていた人々の心が壊れて発生した大暴動だった。109に避難している沢山の若い女性を襲おうと迫りくる暴徒から、どのように逃げたら良いのだろうか?

この作品に出てくる巨大地震によるトラブルを、ざっくりと5つに分けてご紹介しました。他にも、実に細かく、沢山の大切なことが盛りだくさんに描かれている素晴らしい防災マニュアルなのです。

今回レビューを書くに当たり、電子書籍版を買い直してみたのですが、もし入手可能ならば是非単行本でゲットして頂きたいです。単行本では巻末に、作品の監修を担当している防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏による解説が掲載されており、防災マニュアルとして非常に便利なものに なっていたのです。電子書籍版では何故かカットされてしまっている!カムバック解説!!

ちなみにこのマンガは、東日本大震災よりだいぶ前の2006年~2007年の作品。防災情報としては、冒頭に上げた「揺れたら机の下」と同様、古めのものかもしれません。しかし、都市型の巨大地震で起こりうるトラブルは、時代を超えてもそうそう変わらないはず。こんなトラブルが起きるかも、ということだけでも知っておくのは大きな武器になります。

実際、この作品などで現金の大切さを感じた私は、東日本大震災の際に(東京都港区にいました)、まだATMが動いているうちに多額の現金を引き出すことができました。その後 銀行のトラブルでATMが動かなくなってしまった時に大変役に立ったのです。ありがとう古屋先生!!

備えあれば憂いなし。

いますぐできる防災活動の一環として、是非、この作品を手に読んでみて頂ければと思います。

最後に、私がこの作品と巻末の解説、阪神淡路大震災で被災した友人などの意見を参考に、「重いのに、バカなの?」「そんなに生き残りたいの?」と白い目で見られながらも毎日持ち歩いている地震対策グッズをご紹介します。

①避難グッズを入れているポーチ(普通の女子ならこれで出かけられるサイズ)
②手帳(1つは普通、1つは防水用紙)
③保険証、免許証、クレジットカードのコピー
④非常食
⑤軍手
⑥防寒シート
⑦寝袋
⑧油性ボールペン
⑨手回しラジオ
⑩サバイバルナイフ
⑪懐中電灯
⑫ソーラー充電器
⑬人工呼吸時に相手の口に直接触れないようにするやつ
⑭小銭(愛する氣志團の小銭入れで非常時に元気を出す)
⑮お守り(何故かえんむすび)
⑯ソーイングセット

(※ちなみにスマートフォンの充電器は別のポーチに5回分充電できるバッテリーを持ち歩いております。毎日が筋トレだ!)

「絶対要らないもの、入ってるよね?」というツッコミもあるのは百も承知ですが、非常時には心の潤いも必要じゃないですか!(潤いが縁結びのお守りなのかはさておき)
私と一緒にいる時に巨大地震に遭遇した方で、私が即死してしまった場合、カバンから出して是非使って下さいねっ!!

彼女を守る51の方法 2 (BUNCH COMICS)
作者:古屋 兎丸
出版社:新潮社
発売日:2006-12-09
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub
彼女を守る51の方法 3 (BUNCH COMICS)
作者:古屋 兎丸
出版社:新潮社
発売日:2007-03-09
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub
彼女を守る51の方法 4 (BUNCH COMICS)
作者:古屋 兎丸
出版社:新潮社
発売日:2007-06-08
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub
彼女を守る51の方法 5 (BUNCH COMICS)
作者:古屋 兎丸
出版社:新潮社
発売日:2007-09-08
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

記事へのコメント コメントする »

会員登録いただくと、記事へのコメントを投稿できます。
Twitter、Facebookにも同時に投稿できます。

※ 2014年3月26日以前にHONZ会員へご登録いただいた方も、パスワード登録などがお済みでない方は会員登録(再登録)をお願いします。

コメントの投稿

コメントの書き込みは、会員登録ログインをされてからご利用ください。

» ユーザー名を途中で変更された方へ
 変更後のユーザー名を反映させたい場合は、再度、ログインをお願いします。

ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • HonyzClub

電子版も発売!『ノンフィクションはこれを読め! 2014』

HONZ会員登録はこちら

人気記事