ニートひきこもり解決の糸口は、母親にあることが多い。『子どもがひきこもりになりかけたら』 マンガでわかる 今からでも遅くない 親としてできること

菊池 健2015年10月16日 印刷向け表示
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 ニートという言葉が世に出て間もなく、「若い」ニートは世に100万人以上いると言われ話題になりました。それもいまや、「40歳以上」の引きこもりが100万人以上いると言われています。

政府は2014年、「若者」の年齢を15歳~34歳としていたものを、39歳まで引き上げました。この問題に、真正面から立ち向かっている人たちがいること、ご存知ですか?
*:39歳は若者か?(工藤啓:ハフィントンポスト)

本書の主人公トメ(著者)は、大学生の2人の子供を育てた母親です。子ども達が大学に通い始めて子育てもひと段落し、ほっとしたのも束の間、上の娘が、悩んだ様子の電話で、就職したくないので大学院に行きたいと言い出しました。

友達から、今は大学院に行ってもなかなか就職できないと聞いていて不安になった彼女は、子どもの事で悩む母親の会「結」(ゆい)を訪ねます。最初に知らされたのは「ニートひきこもり解決の糸口は、母親にあることが多い。」ということでした。

 

[引用:『子どもがひきこもりになりかけたら』上大岡 トメ KADOKAWA 以降全て同じ引用]

娘の変化に戸惑うトメは、「結」の相談員さんたちに自分の考えを話します。
「人生で環境が変わらないなんてあり得ないのでは?」

どうも、自分が原因であったのではないかと思い始めるトメ。
「結」の相談員は、そんなトメの考えを少しずつ解きほぐしていきます。

親「これで安心」
結「いえ、とっても危険です。」
(でも、こういう方は多いんです。)

更に、事例を交えて説明が続きます。

 

トメさん、思い当たりすぎてしまいましたorz


確かに、子供たちにとってお母さんはキーパーソンのようです。

しかし、ことは「お母さんが悪い」で済むような、単純な話ではありませんし、そもそもお母さんが悪いわけでもありません。

ちょっと救われないようなお話も多いここまでの展開ですが、これ以降の解決編では、お母さんの姿について、考えすぎないように優しい示唆を、沢山見せてくれます。

具体的解決事例では「エネルギーのない子」編「エネルギーのある子」編という両極端がとても判り易く、このマンガの中でも、最も(少女?)マンガらしい設定「親戚の娘さんが上京し、就活&家探しの間、ニートの男の子がいる家に住む。」という、マンガ好きには堪らない設定は、作品としてもなかなか読ませました。(ノンフィクションですが。)

「嵐のおしかけ迷惑娘、みさちゃんの良い仕事編」(勝手に改題)

もうここから、この子があれしてこれして、期待できる滑り出しです(笑)

気になる解決編は、是非本書を手にとって、ご覧ください!

育て上げネットは、若者の「働く」と「働き続ける」を応援する認定NPO法人です。

現状を嘆くよりも、起きている問題と真正面から向かい合い、それを解決していく姿勢と、それに救われる当事者やその家族の様子がマンガで読まれれば、より多くの人が救われるのかも知れません。

少し不安な方にも、真剣に悩まれている方にも、本書はきっと、助けになるのではと思います。

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マンガHONZでもレビュワーをしている、育て上げネット代表の工藤さんが書いた本は、HONZにて麻木久仁子さんにレビューされています。

『無業社会 働くことができない若者たちの未来』

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