電書ならではの産地直送マンガ!『MIRROR’S EDGE EXORDIUM』

小沢 高広2015年10月17日 印刷向け表示
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タイトル
作者:Christofer Emgard, Mattias Haggstrom, Robert Sammelin& Davi Comodo
出版社:Dark Hourse Comics Inc.
発売日:2015-09-09

出版社が、外国語に翻訳したマンガを自社サイトで海外にむけて、直接売る。
なんとシンプル。
紙の束、という物理的な制約を受けないからこそできる電子書籍ならではの売り方だ。画面の小さなスマートフォンでも読みやすいように、タップするとコマごとに画面が遷移する。それにより、コマ割りのダイナミックさも再現されている。


とはいえ残念なことに、これは日本の話じゃない。
アメリカの出版社Dark Horse Comics Inc.から出ている『MIRROR’S EDGE EXORDIUM』という作品。ゲームをする人なら知ってるかもしれない。2008年にEAからでた『ミラーズエッジ』のコミカライズだ。2010年には、iPadアプリもでた。来年春には新作『ミラーズエッジカタリスト』も発売予定だ。 

舞台は、徹底的に管理された未来都市。主人公フェイスはランナーと呼ばれる運び屋だ。高い身体能力を武器に、建物の屋上や壁などを自在に移動し、表にはできない情報やモノを密かに運ぶ。しかしある日、ニュースで、昼間会ったクライアントが殺されたことを知る。と同時にヤバい仕事が舞い込んで…、といった物語が展開していく。
冒頭数ページは、PREVIEWから読める。
 

なにしろ日本には、あまりないタイプの絵柄である。
とっつくにくいといえば、とっつきにくい。でも新鮮な心地よさを感じた。
日本の味覚が、醤油と旨味に振れているように、日本の絵柄は、萌えとカワイイに振れているんじゃないか? たしかに、この絵柄と比べると、日本のマンガは、かなりハードな劇画タッチのオッサンでさえ、どこかカワイイ…? そんな気がした。
『MIRROR’S EDGE EXORDIUM』は、味覚に例えると、塩胡椒だけ。それに好みで、ライムを絞ってみました、といった印象を受けた。うん、これはこれで美味しい。

これからどんどん海外のマンガが入ってくるだろう。そして日本のマンガもいままで以上に世界に出ていく。そして新しい味覚同士のぶつかり合いが、さらに新しい味覚を生み出す。いや、もうとっくにそうなりつつある気もする。
日本のマンガは、世界で戦っていく。
日本の出版社が世界で戦えるかは、知らない。
 
 

ミラーズエッジ カタリスト(2016年春発売予定)※日付未定
出版社:エレクトロニック・アーツ
発売日:2016-03-31
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ミラーズエッジ
出版社:エレクトロニック・アーツ
発売日:2008-12-11
  • Amazon

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