マンガHONZ週刊ランキングベスト10 一番読まれた記事は!?
【2015年10月25日(日)-10月31日(土)】

佐藤 樹里2015年11月02日 印刷向け表示
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今週の土曜日より異色の少女漫画として人気の「俺物語」が映画公開されました。近年漫画を原作とする映画が増えています。今週紹介した「テラフォーマーズ」も2016年GWに映画公開予定となっています。あの世界観をどのように映像化するのかとても楽しみですね!

それでは、マンガHONZ週間ランキングを見ていきましょう!

 週間ランキング10位~1位

10位:チーム作りに苦戦していませんか?『黄金のラフ』

最近よく、チームについて考えているという黒川さんのレビューが10位です。
チームにとって絆が必要なのを学んだのは「黄金のラフ」とのこと。

ドタバタとばか騒ぎをしながら、
いいたい事、やりたい事をぶつけあって、
大切なところで信頼しあっている3人がうらやましい。
信用するって、ここまでできて、信用してる、っていえるんだな!と学ばされます。
黄金のラフ―草太のスタンス (1) (ビッグコミックス)
作者:なかいま 強
出版社:小学館
発売日:2000-06
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9位:これぞ、最良のリーダーシップの教科書!『センゴク』

NewsPicksで連載中の朝倉祐介さんが『センゴク』について記事の中で語ったためにランクイン!朝倉さんは「センゴクは最良のリーダーシップの教科書」と語っています。そして、記事の中でこのように語っています。

『センゴク』はリアリティーを追求した歴史マンガの態を装いつつも、その実は一時代を駆け抜けたリーダー達の矜持や苦悩といった内面に迫る群像劇であり、 非日常下におけるリーダーシップを追体験する最良のケーススタディと言えるのではなかろうか。
センゴク(1) (ヤンマガKCスペシャル)
作者:宮下 英樹
出版社:講談社
発売日:2004-11-05
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8位:ついに黄金期を迎えた『週刊ヤングジャンプ』連載タイトルで打順を組んでみた。

近年雑誌は売れないという事が言われています。漫画雑誌も例外に漏れず厳しい状況と言われて近しい近年にあって、連載中の作品すべてが読み飛ばす作品がないと言ってもいい紙雑誌があるとレビュアー小林さんが熱く語って紹介した記事。今回は作品タイトルで打順を組んだそうです。さて、好きな作品は何番になっているか、ぜひ確認してみてください。なお小林さんによると異論は認めるそうです。

東京喰種 1―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)
作者:石田 スイ
出版社:集英社
発売日:2012-02-17
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7位:マンガに関わる皆様へ。デジタル化以降のマンガを考える場作りに、是非ご協力を!
レビュアー菊池さんのブログからの転載。漫画家支援のトキワ荘プロジェクトの新たな事業マンガディベロッパーズカンファレンスについての記事がよく読まれました。

マンガで食えない人の壁 -プロがプロたる所以編-
作者:NPO法人NEWVERY内 トキワ荘プロジェクト
出版社:NPO法人NEWVERY
発売日:2014-11-11
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 6位:秋のうちに就活生が『銀のアンカー』を読んで理解しておくべき3つのこと

今は2016年卒就活のラストスパートの時期、と同時に2017年卒就活が本格的に始まる時期ですね。先日内定を獲得した大学院生のレビュアー岡田さんが、これから就活を始める学生へ向けて『銀のアンカー』と共にエールレビューです。

2年前の大学生時代は本当に散々な結果でした。内定“ゼロ”でした。今にして思えば当然の結果ともいえるのですが、当時の私は全力で就活に臨み、そして玉砕したのです。今年、大学院卒として、何とか頑張って内定を3つもらえた私が、就職活動を2度経験したうえで理解したことを、就活マンガ『銀のアンカー』をご紹介しつつお話ししたいと思います。

私もこれから就活予定なので(2017卒)『銀のアンカー』をタブレットに入れました!

銀のアンカー 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
作者:三田紀房
出版社:集英社
発売日:2007-03-23
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 5位:女子校生が教室で下着を見せ合いっこするランジェリー同好会『葛城姫子と下着の午後』 670円(Kindle463円)で合法的に覗ける秘密の花園

レビュアー兎来さんの変態すぎるレビューが到着しました。もはやギリギリです。

このランジェリーの刺繍のカケアミを描いている時、レース模様を描いている時、畑田先生の魂は黄金色に煌やいていただろうなぁと思わずにはいられない。そんな、あまりにも下着への愛に満ち満ちた一冊です。

この一文を読んだ時、もはや置いて行かれたかと思ったのですが、最後まで読むと

私はガーターベルトが好きです。

と突然のカミングアウトが入っていたので吹き出しました。エロ要素も入って今週の5位!

葛城姫子と下着の午後 (ビームコミックス)
作者:畑田知里
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン
発売日:2015-10-15
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 4位:嫉妬と劣等感に悩む全ての人が「自分の人生」を取り戻すために『テンプリズム』

『テンプリズム』6巻発売に合わせた佐伯さんのレビュー。普段の生活で感じる嫉妬心、劣等感といった感情を表に出す登場キャラクター「ベルナ」を引き合いにこう語っています。

彼女は、強い劣等感 と、果てしない嫉妬心 を抱えている。その矛先は、ニキという少女だ。ニキには、生まれつき魔力の才能があり、国中からその活躍を期待されている。一方ベルナには、魔力の才能はなく、“影”として生きる宿命を背負っている。

ベルナは、自らの在り方に悩み、ずっと苦しんでいる。そして、どうにか自分を相手の記憶に残そうとし、価値を認めさせることに必死だ。ニキへの愛情が強すぎて、憎悪をいだく瞬間の複雑な表情が印象的だ。自分とニキを比べてしまう劣等感に支配される人生とは「他人の人生」そのものだと思う。

憧れや尊敬が憎悪に変わるとき。思春期ならではの心の動きが『テンプリズム』では表現されているんですね。カラー版の迫力が凄いです。

テンプリズム 6 (ビッグコミックス)
作者:曽田 正人
出版社:小学館
発売日:2015-10-30
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 3位:子供の非行、離婚危機、遺産相続…「平凡なことを忘れたときに人が争う」という言葉の意味。そして、家族の幸せとは『家栽の人』

かつて片岡鶴太郎さん主演でドラマ化された『家栽の人』 1988年のマンガですが、電子書籍版になって再登場。名作としてレビュアー山田さんが紹介してくれています。

最近では、マツコ・デラックスさん、坂上忍さんのように厳しい言葉を直言する人が注目される傾向がありますが、桑田判事の言葉は、岡野工業の「痛くない注射針」じゃないですが、トゲのない優しくすっと入ってくる言葉ながら、我々が日常で忙殺されるなか忘れがちな家族でいることの意味を根底から考えさせるようなものが多いのです。

もちろんこのマンガの中で語られるのは平成元年の頃の日本なので、今とは価値観がまた違うところがありますが、家族のあるべき姿や価値観のすり合わせ方はこれからも使えるようなエピソードが紹介されています。

家栽の人(1) (ビッグコミックス)
作者:毛利甚八
出版社:小学館
発売日:1988-10-29
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2位:希望がない国:日本 探してみたけど「そこそこの人生」なんてどこにも無かった件『僕たちがやりました』

希望を見せられることなく育った世代の話『僕たちがやりました』は世の中に冷めている今の若者世代がモデルになっています。

『僕たちがやりました』というマンガは、まさにこの「そこそこの人生」を追いかけていたにもかかわらず、とんでもない轍につかまってしまう若者たちの物語である。主人公の言っている「そこそこの人生」というのがこの物語を読み解く鍵になっている。舞台は隣り合う2つの高校、一方が極めて普通の凡下高で、一方がヤンキー高校の矢波高になっている。

「そこそこの人生」とはどこにも存在しない空気みたいなものだ。それは、他人の人生との比較論でしか語れない。

 普通を追い求めて、ずっと普通を見つけられない人が世の中にたくさんいるように、この物語の中では自分が見つけられていない「人生の目標」から逃げるように「そこそこの人生」を享受する若者たちが描かれています。作品全体には虚無感が漂っています。

僕たちがやりました(1) (ヤンマガKCスペシャル)
作者:荒木 光
出版社:講談社
発売日:2015-09-04
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1位:ゴキブリと闘う漫画じゃないんです。じゃあ彼らは何と闘ってるのかって?それはね・・・人気漫画に対する大いなる誤解を解く『テラフォーマーズ』

初登場!秘密のレビュアーMIUMIUによる『テラフォーマーズ』レビュー。ゴキブリマンガとして大人気連載中ですが、いや、ゴキブリと闘うマンガじゃないんです!と待ったをかけました


しかし、あえて言おう。この漫画のなかの登場人物たちが闘っている対象はゴキブリではないのだ。このことは主人公の燈の台詞を通じて、物語の冒頭で語られている。
そう、テラフォーマーズで描かれているのは、人間とゴキブリの戦いではなく、理不尽な状況に対する人間の戦いなのだ。

そう、テラフォーマーズで描かれているのは、理不尽な状況に対する人間の戦いなのだ。

そうだったのかー!確かに言われてみればそうですね。ちなみに私はテラフォーマーズやゴキブリと検索しすぎたために、ゴキブリ駆除の広告に追いかけられています。これもまた理不尽との闘いです。今週の1位は『テラフォーマーズ』でした!

番外編

今週もランクインに至らなかったものの、ぜひ読んでいただきたい新作レビューをご紹介!

・最高の青春群像劇には、キャラクターたちのドデカイ化学反応が生まれる!モラトリアムファンタジー漫画『テンプリズム』 (有馬)

テンプリズム 1 (ビッグコミックス)
作者:曽田 正人
出版社:小学館
発売日:2014-08-29
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 ・『殺し屋1』『ホムンクルス』の鬼才・山本英夫が放つ今風ヒーローは、「オタク」で「卑怯」?『HIKARI-MAN』(小禄)

HIKARIーMAN 1 (ビッグコミックススペシャル)
作者:山本 英夫
出版社:小学館
発売日:2015-02-27
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 ・追悼 宮田紘次先生 『真昼に深夜子』に先生を重ねて読んだら涙が止まりません (上原)

真昼に深夜子 1巻 (BEAM COMIX)
作者:宮田紘次
出版社:エンターブレイン
発売日:2010-02-15
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・あなたのひからびた日常に少女マンガでうるおいチャージしましょう!『思い、思われ、ふり、ふられ』(大西)

思い、思われ、ふり、ふられ 1 (マーガレットコミックス)
作者:咲坂 伊緒
出版社:集英社
発売日:2015-10-13
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 ・『僕とポーク』を読むと、食事の一口一口をより噛み締めたくなるよ。(山中)

僕とポーク
作者:ほしよりこ
出版社:マガジンハウス
発売日:2007-12-06
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おわりに

今回もここまでお付き合いいただきありがとうございました!今週は火曜が祝日なので、ややまったりとした週になりそうですね。それではまた来週もお楽しみに!

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