今週一番読まれた記事は?マンガHONZ週刊ランキング ベスト10 【2015年11月22日(日)-11月28日(土)】

角野 信彦2015年11月30日 印刷向け表示
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今週のランキングはおっさんの角野が担当です。今週はお知らせが2つ。ひとつは、12月28日に、渋谷のオサレ書店、SPBS(STAPではない、ていうか「S」しか合ってない)でマンガHONZ大賞(仮)の発表会とトークショーが行われます。当然、代表の堀江や佐渡島も登壇します。当日はランキングに入ったマンガの販売なども行われる予定です。

そして次はとても重要なニュースなので、「読んでない人は挙手!!」(わからない人は月刊ヤンマガで連載中『中間管理録 トネガワ』をご覧ください)。じつはマンガHONZ編集長、佐渡島庸平が本を出します。なんとオビコメントは糸井重里さんにいただいています。12月11日に発売なので、予約購入して、12月28日にお持ちいただければきっと(多分)サインしてくれるはずです。ということで購入するのは今!!私が書いたレビューはこちら。

ぼくらの仮説が世界をつくる
作者:佐渡島 庸平
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2015-12-11
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それでは、お約束の告知も終わりましたので、ランキングです。今週は土曜日に急激に読まれた記事が2本入りました。

10位:人とロボットが愛し合う時代はユートピアなのか? アンドロイドは『イヴの時間』の夢をみる

イヴの時間(1) (ヤングガンガンコミックス)
作者:吉浦 康裕
出版社:スクウェア・エニックス
発売日:2010-09-25
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アイザック・アシモフのロボット工学3原則に「人間に嘘をついてはならない」という項目がありません。それが物語のアクセントになって、いろいろな出来事が起こります。1950年代にかかれたこの3原則が、ものすごくたくさんのストーリーのヒントになっています。この作品もそのひとつ。アシモフがこの3原則をつくる前は、フランケンシュタインのように、作られた人格が「創造主」を破壊するというストーリーばかり作られたらしいですね。

9位:すべての逆境をプラスに転化する決意をしたイラストレーターの半生 『トコノクボ』

トコノクボ くじけない心の描き方 (マイナビ文庫)
作者:榎本 よしたか
出版社:マイナビ出版
発売日:2015-10-17
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らばQの猫、ロックマン4のブライトマンと言えば絵が思い浮かぶ人がいるだろうか。その作者であり、フリーのイラストレーター&法廷画家として活躍されている榎本よしたかさんは、自身のホームページで現在に至るまでの半生記、トコノクボ(「”ボクノコト”を過去から語る」という意味で、逆さから”トコノクボ”)を公開されている。以前、たまたまそれを見つけ、シャレにならないくらいおもしろかったので、Facebookで紹介したところ、友人たちも「おもしろくて全部一気に読んだ!」とか「感動した!」とかコメントがきまくった。

ちなみに後半は生まれた子供への愛情が炸裂しまくっていて、それもまた素晴らしい。特に、娘が年頃になったら伝えたい10のことのエントリーがバズっていたし、あと、娘さんが初めてメロンを食べたときのリアクションがあまりに可愛いということで話題になった。(山田)

こちらでその番外編が読めます。

8位:憎しみが連鎖する時代。それでも文字は残る『シュトヘル』

シュトヘル 11 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
作者:伊藤 悠
出版社:小学館
発売日:2015-06-12
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 元アクセンチュアのコンサルタント、はあちゅうと一緒に肉会を立ち上げたり、自分で会社を立ち上げたり、京都精華大学で講師をしたりしている山田こうじが新しくメンバーに加わってくれました。

今年は『アンゴルモア』もすごく売れたみたいだし、モンゴル関連の物語というのはこれからもたくさん出てきそうですね。佐々木俊尚さんもこのレビューを見て『シュトヘル』購入したということでした。最初のレビューで佐々木さんに取り上げていただくとは、羨ましい。

7位:『駅弁ひとり旅』これまで一生懸命家族の為に働いてきたオッサンは時には思い切って自分の趣味に生きてみるのもいいのではないだろうか。

駅弁ひとり旅 1 (アクションコミックス)
作者:櫻井 寛
出版社:双葉社
発売日:2006-04-20
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 このマンガの特筆すべき点は、1巻に2コマしかギャグが出てこないということ。ひたすら駅弁と素晴らしい車窓の景色の紹介をしている。究極のグルメ・旅行マンガといえるかもしれません。それにしても堀江のグルメ漫画の知識がハンパないのでいつも驚きます。堀江は『鉄子の旅』もマンガHONZで紹介していました。鉄道かなり好きみたいです。

6位:2015年最大の変態事件、「側溝マン」は『鼻下長紳士回顧録』読んで自らの変態を見つめ直せ!

鼻下長紳士回顧録 上 (フィールコミックス)
作者:安野モヨコ
出版社:祥伝社
発売日:2015-10-08
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 祝重版出来。アラサーマンガのレビューを書かせたら日本のどんな書評家もかなわない名人、上原が「側溝マン」事件と絡め、「本物の変態の挟持」について書いてくれました。それにしても「側溝マン」というネーミングが秀逸ですね。『側溝マン』とかいうWEBマンガが近いうちにどこかに掲載されるかもしれません。語感的には、なにかすぐに駆けつけてくるという感じがしますね。

5位:メーテルは『銀河鉄道999』で、いったい何回脱いだのか? 思春期男子のニーズ満たしまくりな松本零士先生の「ずるさ」をアナリティクスしてみた

銀河鉄道999 (1) (ビッグコミックスゴールド)
作者:松本 零士
出版社:小学館
発売日:1997-04
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先週ダントツの1位だった「メーテルの脱いだ回数分析」が今週もランクイン。なんとなく僕も分析したくなり、『男おいどん』と『元祖大四畳半大物語』を読んでみたら、数えきれないくらい脱いでました。あれほどの巨匠も、やはり男子を惹きつけるためにライトなエロを差し込んでいたんですね。マンガ業界の競争の厳しさにに思いを馳せた週末でした。

元祖大四畳半大物語 1 (朝日コミック文庫 ま 30-3)
作者:松本 零士
出版社:朝日新聞出版
発売日:2009-12-18
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 僕の持っていたサンコミックス版の最後に『ガンフロンティア』というマンガが載っていて、鉄郎そのもののガンマンが活躍する西部劇でした。よろしければこちらも銅像。

ガンフロンティア (1) (秋田文庫)
作者:松本 零士
出版社:秋田書店
発売日:1999-01
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4位:『ドラえもん』に出ていた!? 日本発・最先端の宇宙開発ベンチャー

ドラえもん (17) (てんとう虫コミックス)
作者:藤子・F・不二雄
出版社:小学館
発売日:1979-06-27
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サイエンス・ライターの森が、ドラえもんの「自家用衛星」の話や「流れ星ゆうどうがさ」の話から、そういう技術を本当に持っているスタートアップの話を書いてくれました。いつも森の話は驚きに満ちてます。SF作家やマンガ家の創造性がむしろ未来を創っているといえるのかもしれませんね。 

3位:MOCO’sキッチンでもおなじみ!「オリーブオイルかけすぎ」には科学的な意味があった?『美味しんぼ』

美味しんぼ (25) (ビッグコミックス)
作者:雁屋 哲
出版社:小学館
発売日:1990-07
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 「オリーブオイル神」として一部の好事家に熱狂的なファンを作っている速水もこみちのMOCO'S キッチンですが、そんな速水もこみちさんよりもずい分前、バブル真っ最中の25年前に『美味しんぼ』で海原雄山がオリーブオイルの乳化を利用して士郎をこてんぱんにやっつけていたみたいです。味博士が科学的に乳化と士郎の敗北について語ってくれました。

2位:『下町ロケット』に騙されるな!日本の技術の真実がそこに『シブすぎ技術に男泣き!』

伝説のシブすぎエンジニアに男泣き!
作者:見ル野 栄司
出版社:中経出版
発売日:2013-08-28
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 日本には、単品で世界を制する「シブすぎ技術」を持っている企業がたくさんあります。京セラもずいぶん長い間セラミック一本槍でしたし、こういう企業形態が日本人のメンタリティにあっているのかもしれませんね。『下町ロケット』がヒットしているなか、タイムリーな内容でよく読まれました。

1位:小学2年の娘が『よつばと!』を読みだした大人は気づかない意外な理由

よつばと! (13) (電撃コミックス)
作者:あずまきよひこ
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
発売日:2015-11-27
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マンガユニット「うめ」の小沢が、小2の娘さんが最初に自分で選んだマンガ『よつばと!』について書いてくれました。 ネットを見ていたら、「『ニブンノイクジ』のあの赤ん坊がもうそんなとしに!!」という書き込みがありました。僕にも小2の娘がいますが、そうなんです、すぐそういうふうに成長していくのがこの時期の女子なんですね。

それはそうと、出版社のみなさん、タイトルを「ひらがな」にして、総ルビにして小学生のマンガ初体験を取りに行くというのは意外に大切かもしれませんよ。ちなみに僕は『英国一家日本を食べる』のマンガ版に総ルビするように、小2の娘に指令を受け、死亡しているところです。

 今週もさいごまでよんでいただき、ありがとうございました。

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