見た目はパンダで心はただのおっ◯い星人。世の男性すべてが羨む存在、それが『ささひと』だ

小禄 卓也2015年12月02日 印刷向け表示
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みなさん、パンダは好きだろうか?

大抵の人は「好き」と答えるだろう。僕も好きだ。あのまるっとしたフォルム、かわいらしいしぐさ、みんなから愛されるのも納得がいく。

しかし、『ささひと』を読んで、残念ながら僕のパンダへの愛情は憎しみへと変わってしまった。

ささひと(1) (ニチブンコミックス)
作者:花月 仁
出版社:日本文芸社
発売日:2015-07-09
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カラダはパンダ、ココロは思春期純情少年。それがささひと

動物園で生まれたジャイアントパンダの子ども・ロンロンは、人間の行動やしぐさを真似し一躍お茶の間の人気者に。その高すぎる知能はとどまるところを知らず、人の言葉を話せるようになり、あまつさえ人権までも獲得してしまう。そして、6歳の女の子がいる鈴木家が里親として迎え入れ、鈴木笹人(ささひと)として小学校に通うことになった……。

花月仁さんの描くパンダはめちゃくちゃかわいいのだ(『ささひと』1巻より)

ささひとは6歳。そして、この見た目である。みんなから愛される資質があるのだ。しかし、こいつがパンダの皮を被ったただのエロガキだということはこの時点ではまだ誰も知らない。

言葉も喋ってしぐさも人間っぽい。そしてちょっと生意気(『ささひと』1巻より)

ささひとは、おっぱいに目がない。しかも、年上のお姉さんのおっぱいにだ。同い年の女の子には興味がなく、お姉さんたちのグラマラスバディにまっしぐら。だから、鈴木家の一人娘ひまりちゃん(6歳)と話している時と、お母さんや近所のお姉さんたちと接する時とで態度がまるで違う。

ちなみに、作者の花月仁さんは、マンガ界ではじめておっぱいの揺れを表現したと言われる『GANTZ』や『いぬやしき』の作者・奥浩哉さんのアシスタントをしていたこともあり、質量を感じさせる重厚なおっぱいを描く。ちなみに女性から見るとこのような形状のおっぱいはほぼファンタジーに近いそうだが。

同い年のひまりちゃんには人として接してもらうことを望むが……(『ささひと』1巻より)
お母さんに対する態度はパンダそのもの。なぜならおっぱいが触りたいから(『ささひと』1巻より)

正直に言って、僕はささひとが憎い。

世の男性がどれだけおっぱいを愛しているか。おっぱいを触るという行為がどれだけ尊いものか、そして、そうすることでどれだけ幸せを感じるのか分かっているのだろうか。(念のために言っておくが、これは地球上のすべての男性の意見を代弁しているだけで、僕個人の意見ではない。異論は認めない。ただ、僕も立派な男性の一人であるということだけは伝えておきたい)

おっぱいとは、夢であり、希望であり、すべての母である。こいつ(ささひと)は、おっぱいのありがたみも分からずに、「見た目がパンダだから」というだけでいとも簡単にそれに触れることができる。まるで既得権益に溺れる政治家のように。しかも、お姉さんたちはパンダ(ささひと)が自分になついてくれてると思っているから質が悪い。それが憎いのだ。

その曇りなき眼が見つめる先にあるのは、母なる大地(『ささひと』1巻より)

元来パンダという生き物は性欲が著しく弱いらしく、生殖可能な年齢に達しても生殖不能に陥っていることも珍しくないという。それなのにささひとと来たら、性欲の塊かと思うくらいおっぱいに夢中である。もはやただのおっぱい星人。というか、おっぱい星パンダだ。

しかし、それを怪しんだひまりちゃんがふと気付く。ささひとは6歳で、パンダの6歳は人間で言うところの大体15歳になる。つまりは思春期真っ只中の多感な時期で、頭の中の95%くらいはエロいことしか考えていない年頃だ。生物学的にも人間と化してしまっているのであれば、彼の行動も少しは納得がいく。

学校でも、もちろん女子に大人気(『ささひと』1巻より)
ケンカはめっぽう弱い。チビで生意気でケンカが弱い、まるで吉本新喜劇の池乃めだか師匠のようだ(『ささひと』1巻より)

物語自体は、学校に行って保健室の先生のおっぱいに溺れてみたり、女子高生たちに拉致されたささひとが一人の巨乳ギャルを弄んで泣かせたり、銭湯の女湯に入って好き放題したり、基本的にパンダがおっぱいを追いかけ回したりと、とてもシンプル。ひまりちゃんの心配を受けてお母さんが「去勢しちゃおっか」と言い出した時はさすがに男として同情したが、そもそも生殖能力が低いから、結果は変わらないかもしれない。

去勢、それは君がみた絶望(『ささひと』1巻より)

パンダとおっぱいの意外な相関関係

ささひとが憎いと書いたが、本当は羨ましいだけだ。嫉妬にまみれた恋のストーリーだ。生まれ変わったらささひとになりたい。

しかし、ここで少し立ち止まって考えてみる。もしかすると、「愛される対象」としてのパンダとおっぱいは似ているのではないだろうか。おっぱいを嫌いな人も、パンダが嫌いな人も、非常に少ない。そのフォルムといい所作といい、無条件に愛される存在だ。世の中で、圧倒的マジョリティに愛される対象はどれだけあるだろうか。もしかしたら、僕ら男にとってのおっぱいは、女性たちにおけるパンダなのかもしれない。パンダにも、おっぱいにも、罪はない。

そろそろ何を言っているのか分からなくなってきた。しかも、こんなにも文章の中におっぱいと書いたのははじめて(21回)だが、恥ずかしさはなく、むしろすがすがしさがある。あらためて伝えておくが、これは僕一人の意見ではなく、世の中のすべての男性の意見を代弁しているだけである。僕は常に男子代表としての誇りを胸にレビューしているということを忘れないでほしい。

それはそうと、はたして『ささひと』はこれからどんな展開が待ち受けているのだろうか。新たに登場するおっぱい(22回目)たちにも期待したい。

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