人が猫に食べられる!『進撃の巨人』以来の衝撃的な第1巻『ワンダーランド』 猫好きのあなたもこれを読めば犬派に転向間違いなし。

苅田 明史2015年12月04日 印刷向け表示
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何度読み返しても『進撃の巨人』の第1話はやっぱり衝撃的だ。
普段、自分より大きな生き物と対峙することがない人間にとって、「巨人」という存在は相当怖いコンセプトだ。
しかも第1話ではいきなりその巨人に主人公のお母さんが生きたまま食べられてしまう。


そしてこの度、まさかの殺戮シーンで始まる作品が再び登場した。
こちらも同じく、第1話から目の前で巨大な生物に親が殺されてしまう。
正確に言えば、「巨大な生物」ではなく、自分たちが小さくなってしまう物語だ。

ワンダーランド 1巻(石川 優吾、ビッグコミックス)

いきなり猫にあっけなく殺される両親。
しかも殺したのはペットとして飼っていた猫のミーちゃんである。

猫としてはネズミや虫と同じように無邪気に遊んでいただけなのだが、小さくなった人間などネコパンチ一発でKOだ。
この惨殺シーンもそうだが、第1巻だけでも猫が襲い掛かってくるシーンがめちゃくちゃ多くて、この作品を読んでいると猫派の人は犬派に宗旨替えするに違いない。

というわけで、今回はこちらのパニックサスペンス 『ワンダーランド』をご紹介したい。

ワンダーランド 1 (ビッグコミックス)
作者:石川 優吾
出版社:小学館
発売日:2015-10-30
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簡単にあらすじを紹介すると、『ワンダーランド』はある日目覚めると体が小さくなってしまった女子高校生、ゆっこのお話だ。
ミニサイズになったのは主人公のゆっこだけではなくて、その街に住む人間全員が小さくなってしまった。
フィギュアなみのサイズに小型化した人間たちはネコやカラスに弄ばれ、パニック状態に陥っている。


個人的には『アイアムアヒーロー』だったり『僕たちがやりました』のような最初は静かなスタート、第1巻のラストでいきなりビビる出来事があって、そこから衝撃の第2巻へ・・・みたいなやつが結構好きだ。
連載は終了してしまったが、『ケダマメ』のように第2巻でどんでん返しっていう作品も、その展開におもわずニヤリとさせられる。


そんなスロースターターでジワジワと面白くなっていくマンガも良いが、やっぱり第1話からいきなりフルスロットルで面白いマンガもいい!
この作品、まだ第1巻が出たばかりでまったく全貌が分かっていないのだが、早くもかなりのめりこんでしまうストーリーが展開されている。
それでは『ワンダーランド』の謎を見ていこう。

『ワンダーランド』の謎 その1

冒頭のネコ殺戮シーンからも分かる通り、人間だけが小さくなっている
イヌやネコ、ゴキ◯リはそのまんまの大きさだ。
※ゴ○ブリは『テラフォーマーズ』のようにデフォルメされておらず、完全に閲覧注意なので自主規制・・・。

ワンダーランド 1巻(石川 優吾、ビッグコミックス)

人が身に付けている服や道具も小さくなっているので、ヒトだけに作用するような薬品や生物兵器が登場するわけでもなさそう。

主人公は飼い猫のミーちゃんとのバトルを制したあと、飼い犬のポコに乗って家をあとにする。これはちょっとやってみたい。
ホントに飼うなら猫より犬だ。主人に忠実な犬は頼りになる。
もしあなたが猫を飼っていて、自分のペットの凶暴性に不安を覚えたくなければ、この作品は読まない方が良い。

『ワンダーランド』の謎 その2

人類全てが小さくなっているわけでもないようだ。
離れたところに住んでいるゆっこのボーイフレンドは普通に過ごしていて、どうやらバイオテロが起こったと思っている様子。
(ゆっこを助けに来るそぶりもなく、なんとも頼りがいのない彼氏だ)

↓はそいつから送られてきた、ネット上にあがっている動画の様子だ。

ワンダーランド 1巻(石川 優吾、ビッグコミックス)

さらに、自衛隊が県境で防御線をはっていて、彼らは別に小さくもなんともない。
彼らの恰好は完全防備で、しかも今朝起こったばかりの異常事態に対して極めて冷静に対処している・・・ひょっとしてすでに何か事情を知っているのだろうか?

『ワンダーランド』の謎 その3

いきなり登場した謎の少女、アリス。
言葉が通じないが、コンビニで遭遇して以来、主人公と行動をともにする。
自衛隊から身を隠すように助言したり、さらには特殊能力(?)も使える・・・?

ワンダーランド 1巻(石川 優吾、ビッグコミックス)

「アリス イン ワンダーランド」という映画が昔あったが、どうもこの作品のタイトルもそこからきているのだろうか。
ということは黒幕に赤の女王がいて、そいつを倒す物語なのか・・・?

まだまだ謎ばかりの『ワンダーランド』、第2巻が楽しみで仕方がない。
個人的には今年出た作品のなかでも期待度No.1の作品である。

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↓は同じ作者の作品。『カッパの飼い方』はとても同じ作者とは思えないくらい、まったく違う作風。

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