張り巡らされた伏線にあなたは魅了される!海賊マンガ『フルアヘッド!ココ』

佐保 祐大2015年12月08日 印刷向け表示
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フルアヘッド!ココ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
作者:米原 秀幸
出版社:秋田書店
発売日:1997-06
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 追い求めるのは伝説の文明!ファルコンの民が残したとされる「遺産」を求めて海に飛び出す海賊たちの物語!

1997年から2002年にかけて『週刊少年チャンピオン』で連載された米原秀幸の大ヒット作品『フルアヘッド!ココ』を今回ご紹介します。

紀里谷和明が絶賛する米原秀幸の凄さ

米原秀幸といえば、『ウダウダやってるヒマはねェ!』(1992-1996)や手塚治虫原作の『Dämons』(2006-2008)が代表作です。

作品全てに共通していえることは、最初から計算づくだったんじゃないかと思わされるほど練られたストーリー展開、中だるみをすることなく初めて読んだときの興奮した気持ちのまま、最終話まで読みきることができます。

また、圧倒的な“画力”と張り巡らされた数々の“伏線”、その伏線を余すことなく回収する緻密に作り上げられた構成はプロの漫画家をはじめ、多くの人から支持を得ています。

この米原秀幸の描く独特の効果線などによる作画演出について、対談した紀里谷和明監督は「映像では表現できない」と絶賛しています。

(『週刊少年チャンピオン』2009年15号の特別対談より)

「捨てキャラはえがかない」“キャラクターストーリー”の魅力

港町イノガスイーダの孤児である8歳の主人公ココにとって海賊は憧れです。そのなかでもクレイジーバーツこと、ジョン・バーツ率いる海賊スイートマドンナのに大きな憧れを抱いていました。

あるときファルコン伝説を追い求める海賊スイートマドンナがイノガスイーダに立ち寄ります。バーツは、伝説にある「双面の赤きドクロ」の一つである左の赤ドクロのピアスを持つココと出会い、同じくピアスを狙う海賊レッドスケルとの争いの中で、バーツはココを海賊に誘います。

海賊になることを決意したココは、もう右の赤ドクロのピアスを持つスパードの息子で親友のカフェルと決別することを選びます。

スイートマドンナの一員となったココ、同じく親友カフェルもレッドスケルの一員となり、物語は始まります。

 

「捨てキャラは描かない」

これは米原秀幸のポリシーです。

『フルアヘッド!ココ』に出てくる登場人物それぞれにストーリーがあり、脇役であっても個性豊かに描かれているところも納得の一言です。

また、海賊スイートマドンナの船員一人ひとりが乗船するきっかけがサイドストーリーが番外編で描かれており、それぞれのキャラの人間ドラマを知ることで更に感情移入して本編を読み進めることができます。

『フルアヘッド!ココ』の魅力は「画力」「張り巡らされた伏線と回収」「キャラクターの魅力」だけには留まりません!

なかでも大きな魅力となっていつまでも心に残るのは、メッセージ性の強い名言の数々です。

「海賊を名乗るのなら奪ってはいけないモノがある

それは…その人間が命より大切にしているものだ」

「怖くなったら逃げちゃえばいいのよっ!

だってそれは命を守ろうとする行為だもの!」

「理想なんて手に入れちまったら、身動きとれなくなっちまうよ」

特に主人公ココが乗船した海賊スイートマドンナのキャプテン、ジョン・バーツの言葉には思わず自分が言われたかのような「ハッ」とした気持ちにさせられ、胸が熱くなります。

「夢……愛……理想…… そんな目に見えないモン追っかけるのを忘れちまったら、人間終いだぜ」

「俺は見上げない 見るべきは前だっ」

ギャグ的な要素や涙を誘うストーリー展開、戦闘シーンでの勢いやスピード感は読む人に興奮を連載が終わって13年経った今でも何度読んでも与えてくれます!

全29巻+1巻(番外編)と番外編合わせて全30巻と読みやすい長さですので読んだことがない人はこの冬、読んでみてはいかがでしょうか?

フルアヘッド!ココ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
作者:米原 秀幸
出版社:秋田書店
発売日:1997-06
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フルアヘッドココ 番外編 少年チャンピオン・コミックス
作者:米原 秀幸
出版社:秋田書店
発売日:2001-11
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