ビジネスマン必須の漫画!仕事で大切なことは『ONE OUTS(ワンナウツ)』で学んだ

佐保 祐大2015年12月29日 印刷向け表示
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ONE OUTS 1 (ヤングジャンプコミックス)
作者:甲斐谷 忍
出版社:集英社
発売日:1999-06
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  • 紀伊國屋書店
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スポーツ漫画の中でも人気ジャンルの野球。巨人の星、ドカベン、タッチ、ROOKIES、そしてMAJOR。人気が高く、どれも読者が選ぶ大好きなスポーツ漫画の上位に食い込みます。

そんな人気の野球漫画のなかでも異質の漫画がこの『ONE OUTS(ワンナウツ)』です。異質だと言われる所以は野球漫画の王道をことごとく外してくる“イレギュラー漫画”であることです。

異質な漫画は多くの王道漫画を読んできた人たちを楽しませてくれます。しかし、この『ONE OUTS』の良さはそこだけではありません。
漫画の中で放たれる言葉に仕事をしている全ての人に響かせてくれるのです。


異例の契約「ワンナウツ契約」とは……

プロ野球チーム「埼京彩珠リカオンズ」の天才打者である児島弘道は一度も優勝経験がありません。運ではない、優勝するために必要な“何か”を探しているときにピッチャーの渡久地 東亜(とくち トーア)と出会います。

渡久地はもともと沖縄で行われていた賭野球「ワンナウト」で最強の王者として君臨していました。その賭野球で児島は渡久地は出会い、2度の勝負を行います。勝利を掴んだ児島は優勝するために必要な“何か”を渡久地に見いだし、プロ野球チームに誘います。

そんな渡久地は球団オーナーとの異例の契約「ワンナウツ契約」を結びます。
この契約は年棒はなく、ワンアウトごとに500万円支給されるが、1失点ごとに5000万円の負債を抱えるという条件というものでした。

『ONE OUTS』が異質な理由
『ONE OUTS』が野球漫画の中でも特別異質なのは、主人公(ピッチャー)の敵は相手チームのバッターでも味方との熾烈(しれつ)なレギュラー争いではありません。
お金のことにしか頭にない、“球団オーナーとの戦い”であるということです。

球団オーナーの目的は球団で黒字を出すことであり、チームが勝つことは度外視しています。ワンナウツ契約を結んだ渡久地へもマイナスになると踏んでの契約でしたが、予想を遥かに上回る結果を出すことで関係は悪化していきます。

オーナーは渡久地の失点を援護するためにさまざまな妨害工作を行います。他球団への「情報リーク」や「デッドボール指示」、「監督買収」などです。
渡久地はそんな妨害を次々と退けていきます。


また、渡久地は他の多くの野球漫画でピッチャーが持っているような武器を持ってはいません。ストレートの球速は120〜130km/hと早いわけではなく、変化球は一切投げられません。そんな渡久地がプロの世界でバッターをなぎ倒していきます。

渡久地の武器は“制球力”と“洞察力”、そして“心理操作術”です。
この心理戦での“騙し合い”はこの漫画のメインであり、この部分が他の野球漫画とは一線を画しています。


心を揺さぶる名言の数々
『ONE OUTS』の良さは漫画に出てくる名言の数々です。
ここでは名言を一部抜粋しますので“野球漫画”ということを考えずに読んでみてください。

多くの内容が仕事をするうえでも同じことが言えるのではないでしょうか。

「責任をとるってのはなぁ 痛い思いをするってことだ
迷惑をかけた人間が被った以上の痛みを 自分も負うってことだよ。
銀の食器を壊したヤツは金の食器を買って返すのさ
悪臭をまきちらす工場の社長はその工場の煙突のすぐ横に屋敷を構えるのさ

 それが責任をとるってことだ」


「野球に限らずすべての勝負の基本はね
敵の嫌がることをやる…ってことさ」


「(みんなで)なんかじゃねーんだよ
(俺が)なんだよ
(俺が)チームを勝たせるんだよ」」


「イカサマを武器にするものは必ず 
そのイカサマで自分の首を絞める

 これは勝負の常道だよ」

アニメ版では『カイジ』『アカギ』の萩原聖人を起用

『ONE OUTS』はアニメにもなっており、渡久地の声を賭博漫画で有名な『カイジ』や『アカギ』の声優を担当した「萩原聖人」が担当しています。
賭野球をやっていた渡久地の心理戦がメインとなっている漫画ということもあり、萩原聖人の声がピッタリとハマります。

アニメは全25話、そして漫画も全20巻で完結しています。
面白いだけでは終わらない、仕事をするうえで必要なことを教えてくれる『ONE OUTS』、この年末年始に読んで気分新たに仕事に臨んでみてはいかがでしょうか?

ONE OUTS 1 (ヤングジャンプコミックス)
作者:甲斐谷 忍
出版社:集英社
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