女子高生、負けたら奴隷のギャンブルバトル『賭ケグルイ』 今の詰め込み教育よりはよっぽどマシか?ギャンブルに憑かれた女子高生たち。

池上 真之2016年01月15日 印刷向け表示
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賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックスJOKER)
作者:河本ほむら
出版社:スクウェア・エニックス
発売日:2014-10-22
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この漫画はこんな特別な学校が舞台です。


(賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックスJOKER))

 
(賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックスJOKER))

ギャンブルに支配されたこの学校にやってきた
転校少女、  夢子(ゆめこ)。


(賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックスJOKER))

この子もまた、ギャンブルの魅力に取り憑かれた
根っからの「賭ケグルイ」であった。

 

面白い。

トリックそのものが凝っている
本格的な「推理」「ゲーム」モノ
というよりも、

池井戸小説的な痛快感を楽しむ
「水戸黄門」だと思ったほうが楽しめる。

この転校生の少女が、
「生徒会四天王」のような
既得権者のイカサマを、 

バッサバッサと見抜いていくさまは、
まさに痛快そのもの。

細かすぎない設定や展開は、
むしろこれからのスマホ読書時代に
適合したものと言える。

この手のものは書き手次第で
面白くもつまらなくもなるものだが、

作画家と編集者の演出がバッチリ
ハマっている。

登場人物の表情は勿論、
絶妙な色使いと構図が
物語の疾走感と緊迫感を
最大限に引きだしているので、

出先で呼んでも、
気がついたら最後まで読み抜けてしまう
没入感を味わえる。

なお蛇足だが、

私はこんな学校が実際にあっても良いのでは
ないかと思った。

お金稼いだやつが優秀で、
破産したやつは奴隷になる。

実際にあったらちょっと極端だとしても、

『人の言いなりになるオトナ』や
『誰かに養われるのが
当然と思っているオトナ』

を量産する工場みたいな
学校よりは数倍マシ。

子どもの「出荷前」にオフィスなどの
「ソフトを一斉にインスト―ル」
するのが学校……というのでは困る。

子どもはハードディスクじゃない。

ギャンブルがいいかは別として、
『子どもの時にしか学習できないこと』を
学べるようにして欲しいものだ。

なお、今の日本の教育制度は
『ブラック企業大好き社畜』を
堅調に量産している!
・・・とまでは思いたくないが

教育の過程で「お金」を
あまりにも軽視しているのは事実。

金持ちは搾取しているとか
政府は守ってくれないとか、

何回外国に侵略されれば
目が覚めるのか。

足引っ張り合って傷舐めあって、
減っていくシノギを分けあって
正義ごっこがやめられない

そんなダメなオトナたちに比べたら、
この学園の生徒たちのほうがよっぽど立派。

別に子どもにギャンブルをさせろ
というわけではない。

アメリカには、
「貯蓄」「消費」「寄付」「投資」
の小箱に分かれた
子供用の貯金箱があるそうだが、

日本人の貯金箱は
ほとんど「貯金」しかない。

愚痴っぽくなってしまったが、
ちゃんとコドモたちに
お金のことを教えよう!

リスクフリーなうちに、
自己責任で行動する
習慣をつけてもらおう!
 

……というわけで、

『賭ケグルイ』

面白い漫画です。

 

賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックスJOKER)
作者:河本ほむら
出版社:スクウェア・エニックス
発売日:2014-10-22
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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
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