カラダ探すだけじゃ終わらなかった…。謎解き×ホラーの『カラダ探し』

佐保 祐大2016年01月20日 印刷向け表示
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
カラダ探し 5 (ジャンプコミックス)
作者:村瀬 克俊
出版社:集英社
発売日:2015-12-04
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

  学校にまつわる怪談話といえば、七不思議など数多くの存在する。「十三階段」「トイレの花子さん」「ムラサキババア」など、どれも小さなときに一度は聞いたことがある話ではないのだろうか。

私が通っていた田舎の小学校にも怪談話はあった。日の落ちるのが早いこの冬の時期、教室に忘れ物をしたときは最悪だ。普段は思い出しもしないのに教室へ忘れ物を取りに行くときに限って怖い話を思い出してしまい、全速力で校門を出る。

校門を出ると心臓が破裂しそうなほどドキドキしている。呼吸も荒い。それは全力で走ったこともあるかもしれないが、それ以上に“夜の学校”からは終始心臓を掴まれたように感じてしまう怖さがある。そんな昔を思い出し、いま良かったと思うことが一つある。それは、このマンガを読んでいなかったことだ。

マンガ史上「最叫&最恐!」といわれる絶望サバイバルホラー『カラダ探し』である。

 

拒否することはできない…終わるまで

「ねぇ、明日香……私のカラダを探して」

ある日、同じクラスの遥から唐突にそう声をかけられる。
遥の様子がおかしい。しかも、そう言われたのは自分だけではない。
友達の理恵、留美子、翔太、健司、高広の5人も同じく遥に声をかけられたのだ。

明日香たちの通う学校にはこんな“赤い人”にまつわる怪談話があった。


「赤い人」は放課後の校舎に現れる
「赤い人」は一人になった生徒の前に現れる
「赤い人」を見た者は校門を出るまで決して振り返ってはならない
振り返った者は体を八つ裂きにされて校舎に隠される


そんな怪談話を高広や留美子は信じようとしない。
しかし、夜中0時に運命の時がやってくる。

ベッドの上にいたはずが、目を開けると目の前には学校の玄関前にいた。
遥よりカラダ探しを依頼された他の5人もそこにいた。

携帯も繋がらない、見えない壁によって学校の外に出ることもできない。
明日香たちはカラダ探しを拒否することができなかった。

カラダ探しを終わるまで、永遠に11月9日を繰り返さなければならない。明日香たちは毎夜、強制的にカラダ探しを行わされ、赤い人に殺され続けていく。

 
 

赤い人の隠された謎を追う、過去にあったある一家の事件が焦点に

カラダ探しを行っていくなかで、明日香たちはいくつかの謎に遭遇する。

 

一つ目は明日香たちより前に“カラダ探し”を行ったことがある八代先生である。

八代先生はカラダ探しを終えた明日香たちの周りで唯一の人物であり、数々の鍵を握る。

 

二つ目は、校内に聞こえる放送室から流れてくる音声。放送室の中の人が指示した場所へ赤い人はやってくる。これは誰が喋っているのか?


三つ目、50年前に起きた小野山美子のバラバラ殺人事件。小野山美子と赤い人の関係を追うなかで、その殺人事件の犯人とされる知的障害者の山岡泰蔵という人物を知る。

 

四つ目、カラダ探しを一緒にしていた健司が乗っ取られた。身体を乗っ取られた健司は明日香たちのカラダ探しの邪魔をする。この健司に取り憑いている者の正体は誰なのか。なぜ明日香たちのカラダ探しの邪魔をするのか。

 

そして最後の五つ目、なぜ遥のカラダを探すのか。なぜ明日香たちが選ばれたのか。

 

浮かび上がってくる謎の数々。明日香たちは昼間は50年前に起きた事件の真相を追い、夜はカラダ探しを行う。

果たして50年前に何が起きたのか。赤い人と小野山美子との関係は。なぜ遥のカラダ探しを明日香たちは行うことになったのか、数々の疑問が浮かびながら物語は終盤へ一気に流れていく。。。


小学校の頃あれだけ怖がりで、今でもホラー映画は見れない自分が、『カラダ探し』にレビューするほどのめり込んだ理由はなんだろう。怖いだけではない、ひとつひとつ解き明かしていく謎の部分に惹かれたのかもしれません。 

最終巻の『カラダ探し』6巻は2月4日発売です。

※画像は全て村瀬 克俊『カラダ探し』より引用

カラダ探し 1 (ジャンプコミックス)
作者:村瀬 克俊
出版社:集英社
発売日:2015-02-04
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

 

記事へのコメント コメントする »

会員登録いただくと、記事へのコメントを投稿できます。
Twitter、Facebookにも同時に投稿できます。

※ 2014年3月26日以前にHONZ会員へご登録いただいた方も、パスワード登録などがお済みでない方は会員登録(再登録)をお願いします。

コメントの投稿

コメントの書き込みは、会員登録ログインをされてからご利用ください。

» ユーザー名を途中で変更された方へ
 変更後のユーザー名を反映させたい場合は、再度、ログインをお願いします。

HONZ会員登録はこちら

人気記事