失恋してライフ0になる前に学ぼう!マンガ「彼女のいる彼氏」にでてくる危険な男子たち

中原由梨2016年02月09日 印刷向け表示
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 彼女のいる彼氏。
妻のいる彼氏。

女にとってこれ以上、殺傷能力が高い言葉があるだろうか。いやない(反語)。

そんな恐ろしい言葉をタイトルにしたマンガ「彼女のいる彼氏」は、雑誌「ROLA」のアプリで連載されている。
(アプリをダウンロードすれば全話が無料で読めるという太っ腹っぷり!)
マンガの舞台のIT企業「サイダーエイジ ジャパン」は、
作者は2015年までサイバーエージェントで勤務されていたそうなので
おそらくそれをモデルにしたものだろう。
(キラキラ女子もオラオラ男子も出てくるし・・・)。
代理店やIT企業で働く人にはお馴染みの用語もたくさんでてくるし
周りの人間も仕事もしっかり描かれているのでリアリティがあり、
お仕事頑張るマンガとして読むこともできる。

が!アラサーじゃないアラフォーな私としては声を大にして言いたい。

これは怖い男子を勉強する恋愛マンガです、と。

このマンガには、タイプの違う二人の男が出てくる。

一人目の男子、徳永は広告プランナーという仕事柄のせいか
口がうまいし圧倒的な包容力がある。
ボロボロに疲れても「咲さん(主人公)に会えたから平気」と笑い(&突然キスし!)、
泣いていると「ちゃんと俺は見てるから頑張れ」と励まし
「でも実力のないお前が悪い!!」とはっきり言う。
一方で自分が直接咲ちゃん(主人公)を傷つけないよう周りを利用する策士でもある。

 

 

 

二人目の男子、佐倉はデザイナー。わりと頑固で、非効率なことが苦手。
周りと協力して動くチームプレイが苦手。
だけど、自分の仕事(=デザイン)には圧倒的な自信がある。
そして意外とやるときはやる肉食!いったん心を許すと「やっぱ無理。今すぐ会いたい」と
ちゃんと電話して言うあたりが不器用でかわいい。
 

 
普通だったら、主人公はどちらかの男子と恋に落ちたりするのでしょう。
でも、ただひとつ違っていたのは、二人にはすでに彼女がいるのです(奥様は魔女風に)

そんな二人に挟まれる主人公の咲ちゃんも、友達のるみちゃんが「出し惜しみ系女子」というように
自分に自信がないわけじゃないけど、女としては圧倒的に自信がない。
だから強引に自分のテリトリーに入ってきて女扱いしてくれる徳永に心が揺れるし、
自分に対して行動を起こしてくれた佐倉と付き合ってしまうのですが。
(というか、佐倉はまだ彼女とちゃんと別れてないのですが!が!)

いつも、このマンガを読むと「どちらの男子と付き合ったら幸せになるんだろう…」考えてしまう。
だけど、たぶんどっちの男子を選んでも幸せになれないんじゃないか、と思う。

一瞬、まっすぐ「付き合おう」と言ってくれた佐倉を選ぶと幸せになれるのかな…と思うんだけど
佐倉もね自分自身より自分が作ったものを好き、といってくれた人が好き」
っていう、ある意味自分に対しての承認能力が低い訳です。
そんな人と付き合っても、やっぱり幸せになるのは難しい気がする。

徳永だと一枚も二枚も上手すぎで、一緒にいる時は夢のように幸せかもしれないけど
(なにせ佐倉が元彼女とケンカしている様子をみて
「女性を泣かせるなんて男の方が扱いへたくそだ」と言う男ですから・・)
たぶん彼女がいることを隠さない男だとも思うので
ずっと一緒にいると、咲ちゃんの中で<彼女>の存在が大きくなって
そのうち苦しくなると思う。

でもさ、でもさ、女として承認能力が低いとさ
それを認めてくれた人にクラッとしますよね?
(ベッキーも似たような感じだったかもですね。最初は)
好きって言われたら好きになっちゃいますよね?
でもね!アラサー&アラフォー女性は、もうそれだけじゃ進めない罠があることを
このマンガは教えてくれている訳ですよ!
残念なことにさ、罠だと分かってても徳永や佐倉の言動にトキメク自分が確実にいますし。

あー怖い!!!!!!

願わくば、咲ちゃんがどっちの男にも落ちませんように。
落ちてもいいけど、苦労しませんように。
もっというと、自分がどっちのタイプにも引っかかりませんように…。
そんなことを祈りながら、ラストまで見届けたいと思います。

最後に女性のみなさまに、咲ちゃんの友達でキラキラ女子のるみちゃんの言葉を贈ります。
(ちなみに、るみちゃんは女として見習うべき所がおおい努力家の女性です)

「女出さなくても王子様が勝手にノッてくれるのは、アラサー少女漫画の中だけだよ」
  

 
女としての自己承認を高くしましょう、女性諸君。
 
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