少年マンガの主人公とは思えない、傍若無人なこの人になぜか憧れた『明稜帝 梧桐勢十郎』

佐保 祐大2016年02月10日 印刷向け表示
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明稜帝梧桐勢十郎 (1) (ジャンプ・コミックス)
作者:かず はじめ
出版社:集英社
発売日:1998-05
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結構昔の話になるが、中学生の時から毎週買っていた週刊少年ジャンプを一昨年の9月から辞めた。辞めた理由は「ジャンプ+」というアプリが出たことによってスマホでジャンプを読むことができるようになったからだ。

小学生のときからずっと立ち読みしながら読んでいた大好きな少年ジャンプだが、大きな欠点がある。それは少年ジャンプほど部屋を狭くするものはない(マガジン、サンデーしかり)。ジャンプの厚さ1冊が約3cm、一ヶ月(4週間)溜めると重ねて12cmにもなる。
少年コミックの単行本が厚さ約1.5cmと半分であることから倍である。しかも縦も横もデカい。

これが2〜3ヶ月経つと部屋に置いてあると異様な存在感を醸しだす。しかし捨てるのはもったいない。なぜなら過去に振り返って読みたくなるから。
先週、2周間前のはあまり読むことはない。けど2〜3ヶ月前のを振り返って読むのはまた新鮮な気持ちで読むことができる。

しかし先程も言ったとおり溜めれば溜めるほど後で読み返す楽しみは増えるが邪魔で仕方がない。そんな矢先に「ジャンプ+」が発売された。


最高じゃないか!待ってたよ!!!


これさえあれば、過去に買ったジャンプはいつでもどこでも読み返すことができる。1年分でも2年分でもだ。

・・・話が反れた。

ジャンプ+のアプリをインストールしたときにまずやったことは定期購読をしたことだ。その後に、過去に読んだマンガを今度は電子書籍で買うことにした。
電子で買うなら昔読んでたマンガがいい。

懐かしくて、もう一度読みたくなるもの。そしてサクッと読み終えることができるもの。


そこに目が止まったのが『明稜帝 梧桐勢十郎』だった。

明稜帝梧桐勢十郎がジャンプに登場したのは1997年の52号からである。
ジャンプ黄金期を支えたマンガの一つだ。

明稜帝梧桐勢十郎が本誌に登場した時に連載していたマンガは


・ジョジョの奇妙な冒険

ジョジョの奇妙な冒険 (29) (ジャンプ・コミックス)
作者:荒木 飛呂彦
出版社:集英社
発売日:1992-11
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 ・BØY -ボーイ-

BOY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
作者:梅澤春人
出版社:集英社
発売日:2005-10-18
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 ・地獄先生ぬ〜べ〜

地獄先生ぬ~べ~ (01) (集英社文庫―コミック版 (お60-1))
作者:真倉 翔
出版社:集英社
発売日:2006-01
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  ・封神演義

封神演義 1 (集英社文庫 ふ 26-7)
作者:藤崎 竜
出版社:集英社
発売日:2015-11-18
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 ・遊☆戯☆王

遊戯王 1 (集英社文庫―コミック版)
作者:高橋 和希
出版社:集英社
発売日:2007-04-18
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・I"s

I”s 5 (集英社文庫 か 23-23)
作者:桂 正和
出版社:集英社
発売日:2012-11-16
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・世紀末リーダー伝たけし!

世紀末リーダー伝たけし! 8 (ジャンプコミックスデラックス)
作者:島袋 光年
出版社:集英社
発売日:2005-02-04
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 とどれも懐かしい!!
ONE PIECEが始まったのもこの年であった。

この頃のジャンプが好きな人がいたら集めて夜通し語りたい
多いに盛り上がること間違いないが、1日じゃ足りないから分けてやろう。

話がまた反れた。


「明稜帝 梧桐勢十郎」は“かずはじめ”の2作目のマンガである。少年ジャンプにて「外道」という読み切りマンガを掲載後、そのキャラクターを学園に移したものがこの「明稜帝 梧桐勢十郎」である。

 少年マンガの醍醐味といえば「努力・友情・勝利」である。
力のない主人公が逆境をバネにして立ち向かっていく姿に多くの男子は憧れを抱く。もしくはドラゴンボールの悟空のように恵まれた才能を持ちながら絶え間ぬ努力の末、強敵に打ち勝っていくのが王道である。

しかし、このマンガの主人公である梧桐勢十郎は頭脳明晰・学業優秀・運動神経抜群で教師から信頼されている優等生・・・・・・なのは表の顔。当然である。少年ジャンプの主人公がこれでは何も面白くない。

性格が最悪なのだ。傍若無人で喧嘩っ早く、敵なしの最強、というか最恐。

 生徒会長をやっているのも彼が1年生の時に前生徒会長から無理やり奪い取ったのである。それでいて周りで騒動が起きると率先して参加する。

やりたい放題である。
だがそれがいい、スカッとさせてくれる。

そしてこのマンガのいいところはとてもシンプルなことだ。
基本的に明稜高校の中で物語は進んでいく。

学校に出てくる登場人物とのいざこざがメインとなるので余計なことは考えなくていい。じゃあ何が面白いのか?

学園に出てくる明稜高校四天王と主人公梧桐との対戦である。


「明稜帝 梧桐勢十郎」は学園モノのアクション漫画に分類されるので、当然話のメインは喧嘩である。しかも繰り出す手が次々と卑怯な手ばかりである。とても少年マンガの主人公とは思えない。
だが、この傍若無人の主人公が好かれるのにはやはり大きな理由がある。
最後は必ず梧桐が綺麗に締めてくれるのだ。そこで読者を置き去りにせずに安心させてくれる。
分かりやすい例でいうと「ビートたけし」ではないだろうか。

いつもハチャメチャで何をするのか分からずハラハラするが、何かをしてくるだろうというワクワクもある。
お祭り好きで喧嘩っ早い。けども締めるところは締めてくれるので周りからとても信頼させる。

だから付いて行きたくなる。そんな人がこの梧桐勢十郎である。
めちゃくちゃなんだけど、つい憧れる人。滅多にいないけど、そんな人、周りにいませんか?


自分とは正反対で真似しようとしても絶対真似なんて出来ないんだけど、なぜかそんな梧桐勢十郎のような人に中学生だった僕は憧れていました。


その時の気持ちは今でも変わらないのかもしれない。だからこそ、今また手にとって読んでみたのだと思う。

 

明稜帝梧桐勢十郎 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
作者:かずはじめ
出版社:集英社
発売日:2006-12-14
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作者:
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