過去に周りの目を気にして、諦めたことはないだろうか。『ダンス・ダンス・ダンスール』

平野 且樹2016年10月21日 印刷向け表示
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ダンス・ダンス・ダンスール 1 (ビッグ コミックス)
作者:ジョージ朝倉
出版社:小学館
発売日:2016-02-12
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(祝!『溺れるナイフ』映画化記念!)


「バレエ」「フィギュアスケート」「新体操」と聞いて、何を想像するだろう。
ほとんどの人が、華麗な演技をする女性の姿を頭に浮かべることと思う。


しかし、フィギュアもバレエも新体操も、活躍しているのは女性だけではない。
日本で言えば、バレエダンサーの熊川哲也さん、フィギュアスケートの羽生結弦選手など、世界を舞台に活躍する男性が数多くいるうえに、男子新体操をテーマにした「タンブリング」がテレビドラマ化・舞台化するなど、認知度は高まっている。
 

 

[引用:小学館 ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』]


今回ご紹介するのは、『ピースオブケイク』『溺れるナイフ』のジョージ朝倉が描く、王道青春バレエ漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』。
 

村尾潤平、13歳。幼い頃バレエに魅了されるも、その道を諦めた彼のもとに、転校生の美少女・五代都が現れる。「一緒にバレエやろうよ!」
すべてを犠牲にしたものだけが、立つことを許される世界へ。潤平の衝動がいま、星を散らし爆発する――!!

 

【男らしいって何?】

幼い頃、主人公である村尾潤平は、姉のバレエ発表会で観たゲストダンサーに衝撃を受ける。バレエに魅せられた彼は、早速バレエスタジオに入会することを決め、母親と姉の通うバレエ教室を訪ねるのだが、サッカー帰りの友人達にばったりと会ってしまった。

[引用:小学館 ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』]

 
そして、追い討ちをかけるかの様に訪れた、突然の父の訃報。
 

[引用:小学館 ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』]


父の死をきっかけに、男らしく生きることを心に刻み、バレエへの想いを心の奥底に深くしまい込んでしまうのであった…

 

 

私にも同じような経験がある。

野球のクラブチームに通っていた小学生の時、「体を柔らかくする」という目的のために、4年生から始まる学校の部活動では体操部に所属。野球のために仕方なく入ったつもりが、女子とは違う、男子のダイナミックで力強い演技に衝撃を受け、いつの間にかどっぷりのめり込んでいた。

しかし、6年生になってからのある日、友人に何気なく言われた一言が、ひどく私を動揺させた。

「なんで男なのに体操なんかやってるの?」

体操をやっていることが急に恥ずかしくなった。
男子部員は私ともう1人との2人のみ。女子に混ざって練習するのもそうだが、なにより大会用ユニフォームのモッコリタイツが恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなくなってしまったのだ。その後、私は適当な理由を付けて体操部を辞め、みんながいるサッカー部に入部した。
 



 

男らしくないこと、=カッコワルイこと。
[引用:小学館 ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』作中より]

私も全く同じことを思っていた。カッコワルイことは絶対にしたくなかった。

幼い頃から潤平に根付いたこの考えは、本当の気持ちに蓋をして、周りの目を気にして生きる消化不良な毎日へ。
しかし転校生・五代都によって、止まっていた歯車がゆっくりと動き出す。

[引用:小学館 ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』]


バレエを始めた潤平の成長の行方。陰のある好敵手の登場。ヒロイン都との恋愛模様。
これこそ王道でありTHE青春!女性誌界のカリスマが描く〈王道青春バレエ漫画〉。

2月12日に第1集が発売したばかりの『ダンス・ダンス・ダンスール』
バレエの世界へ挑む男子中学生の葛藤と情熱に、目が離せません!

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作者:ジョージ朝倉
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ひょんなことから社交ダンスと出会った中学生のお話も、ご一緒にどうぞ。

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