ロシアン系の美尻と南米系の美尻、どちらの方がイイのか!?というお尻にかける熱意
『アニメ監獄学園を創った男たち』

原田 まりる2016年03月09日 印刷向け表示
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 昨日、3月8日はある三人の有名な漫画家さんの誕生日だったって知っていましたか? 

そう、今日は「墓場の鬼太郎」の水木しげる先生、そして「バリバリ伝説」「頭文字D」のしげの秀一先生、そして「まじかる☆タルるーとくん」「東京大学物語」の江川達也先生のお誕生日です。

私は「頭文字D」 と「東京大学物語」が好きな漫画作品の2トップだということもあり、3月8日という日がやたらと神々しい日のように感じております。

漫画に出てくる好きなキャラクターの誕生日を個人的に祝うという風潮が漫画ファン、アニメ好きにはあって、カリスマ的に人気のあるキャラクターの誕生日の日には、いたるところで本人不在の生誕祭なんかが行われるわけです。

 手の込んだものだと、キャラクターのグッズで飾り付けされた部屋に、キャラクターのぬいぐるみやフィギュアを並べ、キャラクターの好きな食べ物が供えられ、キャラソンを流し、キャラクターの顔がデコレーションされたケーキで祝うという、新興宗教の儀式みたいな徹底された形式で生誕祭が開かれます。

・別格すぎる跡部様の生誕祭

 代表例でいうと、テニスの王子様に出てくる跡部様の誕生日なんかは、各所で盛大な生誕祭が行われ、Twitterのトレンドにランクインし、NHKの情報番組にも取り上げられたりするほど、盛大な盛り上がりを見せています。

 キャラクターの生誕祭を個人的に行うというような風潮はありますが、好きな漫画の漫画家さんや、好きなアニメのスタッフさんの生誕祭を個人的に行ったという話はあまり聞きません。しかし、キャラクター愛、作品愛と並んで漫画家さん愛、スタッフさん愛というものもファンの心の奥には存在しています。

・キャラ愛そして、スタッフさん愛……

自分が好きな作品を多く手がけている漫画家さん、アニメ監督、声優さん、プロデューサーさんに対する愛情というものもファンの心の中にはひっそりと存在しているものなのです。(声優さんの場合〝ひっそり〟ではないでしょうが)

「アニメ監獄学園を創った男たち」はそんな、作品のスタッフさんたちがクローズアップされた漫画作品です。「げんしけん」「おお振り」「ガールズパンツァー」など大ヒット作を手がけるアニメ監督の水島努監督を中心に、講談社の松下さん、J.C.STAFFの松倉さん、ワーナーの川瀬さん、EGG FIRMの大澤さん、声優の神谷浩史さん小西克幸さん鈴村健一さんなど、アニメ「監獄学園」に携わるスタッフさんたちの和気あいあいとした様子をノンフィクションっぽく描いたフィクション漫画です。

・関係性萌えの渦の中へ

 それぞれが自分の役割において全力を尽くし、意見をぶつけ合い、アニメ「監獄学園」制作のために一丸となる姿は、まさに関係性萌え。

「アニメではどんな形のお尻にすればいいか」「どんなパンツの色にすればいいか」など議題にあがるテーマこそゲスく描かれていますが、そういった馬鹿げた日常も、まるで男子校を覗いているような……妙なトキメキを感じます。

アニメ監獄学園を創った男たち (ヤンマガKCスペシャル)
作者:ハナムラ
出版社:講談社
発売日:2016-03-04
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・関係性萌えの渦の中へ


「アニメ制作の、舞台裏が垣間見れて勉強になる作品だよね」というよりは、周囲を振り回す人、振り回される人、突っ走る人、ツッコミを入れる人、などなど……それぞれの関係性を楽しむ関係性萌えマンガです。
ハイキューや黒バスなど、イケメンが多く登場するスポーツマンガでのキャラクター同士のやりとりをみて「いいなー! 私も男子になってあの中に混ざりたい、グヘヘ…」といった妄想を喚起させるきっかけとなった、関係性萌えが「アニメ監獄学園を創った男たち」には詰まっています。
関係性は深読みすればするほど、心がときめくものなのかもしれません。
 

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出版社:中央公論新社
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