“社長”になりたい人が『マネーの拳』を読んで理解しておくべきビジネスのキホン 経営を失敗しないためのシンプルなアイディア

岡田 篤宜2016年03月10日 印刷向け表示
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 みなさんにとって「会社」とはいったい何ですか?人によっては、お金を得るために働く場所であり、みなさんの社会的地位を規定してくれるところでもあるでしょう。それと同時に、自分の夢や理想をかなえるための道具であったり、代々受け継がれてきた守るべき宝物だったりすると思います。

 ぼくの父親は企業の代表取締役をやっています。いわゆる“社長”というやつです。創業して65年。ひいおじいちゃんの代から会社をずっと親族で受け継いできました。


ある日、ぼくは父にふと聞いてみました。父にとって「会社」とはいったい何なのかと。ぼくの父に言わせれば、会社とは「バトン」だそうです。いかにして存続させ、次の世代に渡すかが、社長として大事なことだと考えているようです。


今回ご紹介する『マネーの拳』の主人公、花岡拳も作中で「会社とは何か」という問いを尋ねられています。Tシャツ会社を経営しながら、ビジネスとは何か、社長とは何か、会社とは何か、考えに考えていた主人公はこう答えました。

 

  人間一人でできることは限られています。経営、経理、法務、総務、営業など、会社にまつわる一から十のことについて全て自分でやっていては身が保ちません。そもそも、一人でできないからこそ、ヒトは会社を立ち上げ仲間を集めるのです。


また、給料を支払うことも会社の役割だと花岡は言います。これは、会社として稼いだお金を社員に還元してモチベーションの維持につなげるためだけでなく、社会全体にお金を流通させるための仕組みとして、給与を支払うべきと言っているのでしょう。


 会社のお金を動かしているのも、社会全体のお金を動かしているのも、同じく「ヒト」であることに変わらないからです。ヒトにお金が巡らなければ、会社にも巡らないし社会全体にも巡りませんお金も大事なものですが、会社にとって「ヒト」こそ重要な資本だということを、花岡は言っているのではないでしょうか。


ぼくは「会社は“人”そのものだ」と最近考えています。結局、組織を動かしているのは会社ではなく“ヒト”なので、個々人のモチベーションや仕事のできるできないに、会社としてのパフォーマンスがゆだねられている部分もあると思うからです。現に、イケイケな会社は社員の士気が高いですし、会社としての成長率も高いです。逆もまた然りです。


「京セラ」や後のKDDIである第二電電を創業した稲盛和夫さんの言葉にもこんな言葉があります。「私は、会社経営の目的というものは全従業員の幸せになってもらうことにあると思っています。従業員が一生懸命働いてくれたら業績が上がり上場もできるのです。」会社を動かしていくうえで従業員、つまりヒトを重んじて経営したことが、稲盛さんの経営者としての成功を支えた要因の一つだと思います。


今後ビジネスに携わる身として、改めて「企業」とは何かということについて見つめることができたので、サラリーマンやOLのみなさんも一度読んでみることをおすすめします。将来、社長になりたいと考える方がいれば、読んで役に立つ知識満載なマンガです。

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