“ブラック企業”とか“社畜”だという言葉に惑わされない『働きマン』から学ぶ働き方

佐保 祐大2016年03月30日 印刷向け表示
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 東京でも桜が開花し始め、あと2日で4月を迎えます。入学を迎える人や進級する人、新入社員を迎える人などさまざまですが、新卒の新入社員の方は今が一番期待や不安が入り混じっている時期だと思います。

今回はそんな新卒の新入社員に是非読んでほしい漫画を紹介させて頂きます。

 

今なぜ『働きマン』なのか

今回紹介するのは、人気漫画家安野モヨコさんの『働きマン』という人気漫画です。安野モヨコさん自身のことはもちろん、エヴァンゲリオンの庵野秀明さんが旦那さんということで知っている方は多いのではないでしょうか。

働きマン(1) (モーニング KC)
作者:安野 モヨコ
出版社:講談社
発売日:2004-11-22
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 そんな安野モヨコさんの代表作である『働きマン』はアニメやドラマにもなり多くの人がご存知かと思います。

今更マンガHONZで紹介する必要があるのか、という声も聞こえてきそうですが、最初にも書いたとおり新卒の新入社員に特に読んでほしい、という意味も込めて書かせて貰います。

 

ブラック企業所属の社畜主人公!?松方弘子の働き方

ネット上でよく見る“ブラック企業”とか“社畜”というワードをよく見かけることがあります。このマンガの舞台となる週刊「JIDAI」の編集部では描かれている様子を見る限りネット上でいわれている“ブラック企業”に当てはまり、“社畜”として見ることができます。

仕事で忙殺されている様子が描かれており、定時なんて言葉もなく夜遅くまで働き通し、プライベートが犠牲になったことで付き合っていた彼氏とも別れることになります。住んでいるマンションを見る限り決して結構な額な給料をもらっているようにも見えません。

(安野モヨコ『働きマン』より)

しかしこの漫画を読んで「こういう出版社で働きたくないな」って思う人はいても、「社畜だな」とか思う人はいないと思うんです。

なぜでしょうか?

それは主人公の松方弘子が仕事に対して不満はあっても「やらされているのではなく、仕事に対して能動的にやっているから」です。

松方弘子は28歳、夢は30歳までに編集長になることです。そのために、どれだけ働こうが、プライベートが犠牲になろうが、自分の目標に向かって前向きに進んでいくからです。

(安野モヨコ『働きマン』より)

「ブラック企業」も「社畜」も決めるのは本人であって周りではない

松方弘子が仮に編集長に怒られてばかりで(実際結構怒られていますが)、やりたくもない仕事をずっとやらされ定時に帰れず、その結果彼氏と別れることになったのだとしたら「この出版社はひどい!ブラック企業だ。」「松方弘子は社畜だ」と思う人が圧倒的に増えるのだと思います。

結果的には同じことが起きています。定時に帰れず遅くまで仕事をして、恋人とも別れる。けどもその違いはその本人の“マインド”にあります。

(安野モヨコ『働きマン』より)

自分が目的を持ってやっているか、やっていないかの違いです。

これって松方弘子に限らずどこの会社でも起こり得ること、否、起こっていることだと思います。つまり、“ブラック企業”や“社畜”だという考え方は捉え方の違いであり、取り組み方の違いなのではないでしょうか。

(安野モヨコ『働きマン』より)

「やりたいことを仕事にする」
「好きなことを仕事にする」

なんてことをいう人もいますし、それに対して僕も大賛成です。できるならやった方がいいです。でも多くの人がそれができていません。好きな企業に入ってもやることが誰でもできるようなことであったり、自分の思い通りのことができるとは限らないからです。

だとしたら、自分がどうなりたいのか明確なヴィジョンを定め、日々の業務に取り組むほうがよっぽど良いとは思いませんか?

(安野モヨコ『働きマン』より)

 

「ブラックだ」「社畜だ」と言う前にまずは能動的に取り組む姿勢を持って仕事に取り組んで欲しいと僕は思います。

 

(安野モヨコ『働きマン』より)
 

 

働きマン(2) (モーニング KC)
作者:安野 モヨコ
出版社:講談社
発売日:2005-07-22
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