"戦略”なきものに勝利なし!?『サツリクルート』を読めばわかる、就活で勝ち抜くために必要なたった1つの事実

岡田 篤宜2016年06月07日 印刷向け表示
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 「あんなこと、あそこで言わなければよかったのに・・・」


6月に入って企業の採用選考が本格的にスタートしたなか、面接で失敗してこう思った方もいるのではないでしょうか?私にもあります。第一志望の企業で、そこの会社の商品をほめるどころか悪口を言ってしまい、たいした改善策も出せないまま面接を終えてしまったという、ニガ~い経験。改善策を出せないのなら、商品をけなすというリスキーな行為はしないほうが良かったのに、話の流れでついホンネが出てしまった・・・OTL。今さら何を言っても後の祭りです。もう二度とあの瞬間には戻れないのです。


だがしかし、もしこの世に自分が言った発言を取り消せる能力があったとしたら、あなたはその力を欲しいと思いますか?自分が言ったこと、言ったという“事実”をすべてなかったことにできる、魔法の力。まさに失言知らずの能力です!そんな力を手に入れて、命がけの就活ゲームに挑むことになった主人公のお話が、今回紹介する『サツリクルート』というマンガです。

 

サツリクルート 1 (裏少年サンデーコミックス)
作者:
出版社:小学館
発売日:2016-04-12
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お祈りされたら即死亡!?生きるか死ぬかの内定争奪ゲーム

 

 ひょんなことから悪魔と契約し、特殊能力を手に入れた主人公。その力を使って過酷な就活戦線に乗り出します。主人公の目的は「財閥企業の内定をゲットすること」。そのためにはいくつもの企業から内定をゲットし、採用試験を受けるための資格を手に入れなくてはいけません。(まるでポケ○ンでいうところの、チャンピオンリーグ挑戦のために各ジムのバッジを得なくてはならない、という感じですねw)

(『サツリクルート』MITA/吉宗)より

 

 主人公の能力は「発言を取り消す」こと。言ったという事実そのものが消えてなくなる特殊能力です。この力をつかって、主人公は面接官にこんなことを仕掛けました。

(『サツリクルート』MITA/吉宗)より


「食べ物でその人の人となりを理解する」と誘導しておき、あらかじめ相手の好きな食べものを聞いておく。そして聞き出したという「事実」を抹消し、面接官の好物あてをする流れに持ち込む・・・。なんという知略。まさに就活には「戦略」が必要ということを物語っています。
 

就活は戦略的に行なえ!

 

 就活はどれだけ戦略的に行えたかによって勝敗が決まります。逆に、戦略を持ちえず行き当たりばったりで内定をゲットすることは、まずできないと思ったほうがいいでしょう。まれに行き当たりばったりで大手の企業に入れてしまう人がいますが、そういう人の話には耳を傾けても仕方ありません。いるのです。まれにですが、ものすごい強運を発揮して倍率何千倍もの難関をかいくぐり、内定をゲットしてしまう人が。もともとのポテンシャルもあるのでしょうが、それ以上に面接官とのめぐり合わせだったり、聞かれる質問の答えやすさだったり、いろいろな要因に恵まれて、みんなが憧れる大企業の内定をゲットしてしまう人が、世の中には確実にいます。


たとえ能力があろうとなかろうと、大抵の人は戦略を持って就活に臨まなくてはいけません。なので、それには前もった「準備」が必要になります。どれだけ相手の質問に想定して答えを用意できたか、こちらの回答に対する相手の反応を想定できたかがカギを握ります。無策で突っ込んでも撃沈あるのみです。


この漫画には特殊能力を持ったキャラたちが、お祈り=即死という制約を持って就活に挑んでいます。そのなかで読めば読むほど感じるのは、

どのキャラも自分の能力を最大限に活かした「戦略」を事前に考えて本番に臨んでいる

 ということです。自分の力を最大限に発揮して戦うにはどのような準備が必要なのか、事前に頭をひねって考える。たとえスキルがあろうとなかろうと、勝つための策を練らなければいけないのは、結局同じなのです。


このマンガには就活のなかでよく見られる、あるあるなネタが詰め込まれています。特殊能力というファンタジーな要素が入っていますが、結局彼らがやっているのは、私達のよく知る「就活」という行為です。逆にファンタジーな要素が入ったからこそ、就活で勝ち抜くために必要なものが浮き出てきているように感じます。これから第一志望の面接を受けに行く就活生の人がいたら、行く前に読んでみることをオススメします。勝ち残るために必要なアイディアを見つけられるかもしれませんよ。
 

サツリクルート 2 (裏少年サンデーコミックス)
作者:
出版社:小学館
発売日:2016-05-12
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