昭和38年161人もの死者を出した鶴見脱線事故の真相とは?『グランドステーション~上野駅鉄道公安室日常~』 鉄道公安を部隊にした昭和の鉄道サスペンス。刮目せよ松本清張ファン!!

堀江 貴文2016年06月16日 印刷向け表示
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グランドステーション~上野駅鉄道公安室日常~(1) (モーニング KC)
作者:池田 邦彦
出版社:講談社
発売日:2016-04-22
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舞台は昭和40年代の東北の玄関口「国鉄上野駅」。そこで働く若手の鉄道公安員が主人公だ。東北新幹線はまだ開業しておらず長距離特急電車で東北地方を行き来していた時代。主人公も戦災孤児でもともとホームレス同然の生活をしていたという時代を感じさせる設定である。そこで起こる様々なドラマを独特の目線で描くのがこの作者の鉄道ドラマの見どころでもある。

池田邦彦『グランドステーション~上野駅鉄道公安室日常~』

鉄道マニア目線から言えば、蒸気機関車から新幹線まで、今では見られないような運用をされている様々な列車が登場する。また技術が進歩途中で戦後の混乱もある時代、様々なトラブルは人間が解決していた。その一方で世界初のオンライン予約システムであるマルスは既に稼働していて、指定券などは窓口でオンライン予約できたりするギャップに萌えたりする。

 

池田邦彦『グランドステーション~上野駅鉄道公安室日常~』

国鉄が分割民営化された後は、遠く離れた土地まで泊りがけで移動することもなくなり、鉄道員向けの宿舎が津々浦々にあったことを知るものも少ないだろう。移動に時間がかかっていた時代には食堂車も連結されていたが、いまはほとんど見かけないし、寝台特急すらなくなりつつある。そんな時代の、古き良き鉄道の郷愁を感じさせてくれる漫画には違いない。

しかし民営化されてから良くなった部分も多い。というより一部のマニアを除けば、例えばトイレが綺麗になったりエキナカの店のレベルが格段に上がったり(とはいえ改札の中は相変わらずレベルが低いが)と良いことばかりではないだろうか。そんな事実も感じながら読むとこの漫画にももっと味が出てくると思う。

 

甲組の徹 庫内手・機関助士編 (モーニング KC)

作者:池田 邦彦
出版社:講談社
発売日:2015-11-20
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カレチ(1) (モーニング KC)

作者:池田 邦彦
出版社:講談社
発売日:2009-12-22
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なせばなる民営化JR東日本―自主自立の経営15年の軌跡
作者:松田 昌士
出版社:生産性出版
発売日:2002-03
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増補版 時刻表昭和史 (角川ソフィア文庫)
作者:宮脇 俊三
出版社:KADOKAWA/角川学芸出版
発売日:2015-04-25
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出版社:中央公論新社
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