ホリエモン的このマンガが面白いから読んでみて!『蔵人』

堀江 貴文2016年07月18日 印刷向け表示
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蔵人 1 (ビッグコミックス)
作者:尾瀬 あきら
出版社:小学館
発売日:2006-10-30
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世界の星付きレストランやソムリエの間で日本酒が評価がうなぎのぼりらしい。とあるシャンパンの名門の作り手が日本酒の名門と組んで共同で蔵を作り世界にプロモーションするなんて話もあるらしい。確かに日本酒はワインに比べてアミノ酸の含有量が多く、いわゆる「旨味」を感じやすいお酒なのである。大量生産の日本酒ではなく、丁寧に作り手がこだわった日本酒は品質も良い。しかし世界的なマーケティング、ブランド拡散という意味ではワインの有名シャトーには及ばない。彼らのブランド構築能力と美味しい日本酒を作り出す蔵が組めばオーパス・ワンのような世界的ブランドが生まれていくかもしれない。。。

そんな夢物語のような話はさておき、日本酒の魅力を如何にして伝えていくのか、蔵と酒販店、居酒屋の関係の理想ってなんなのだろう、という課題に正面から向き合ったマンガがこの蔵人だ。主人公はアメリカ生まれの日系4世であるクロードバターメーカー。彼はとある地方都市の酒蔵の跡取り息子と仲良くなり日本に来ることになった。そこで曽祖父が営んでいた蔵の酒を再興しようと奮闘する物語である。尾瀬あきらは日本酒ブームを一大創りだした「夏子の酒」の作者であるが、良いお酒を作ったところで飲み方を間違えたらそれが台無しになってしまうことに問題意識を持っていたのではないか。蔵人として酒蔵で働き、酒造りのイロハを学ぶだけでなく酒米の栽培からヒロインの手伝う居酒屋にも顔を出し、日本酒にあまり興味がなかったヒロインを日本酒の魅力に取り込んでいく。

日本酒には様々な種類があり、その保存方法や飲み方にも注意が必要である。そのやり方次第で味が大きく変化してしまう。せっかくの美味しい日本酒を台無しにしてしまうことだってありうる。例えば生酒は氷温以下で貯蔵しなければならなし、香りを楽しむ吟醸酒はワイングラスのような香りを引き立たせる容器が理想的といった事。これは酒蔵から酒販店を通し広めていくしかない。いわゆるエヴァンジェリストの役割を酒販店が負わなければならないのである。そして料理とのマリアージュももちろん大事である。日本酒は食中酒としての評価が高いのである。

「夏子の酒」では多少なりとも酒造りの世界に影響を与えただろう。そしてこの「蔵人」では品質の高い日本酒をいかに多くの人に楽しんでもらえるのか、という問題に一石を投じたに違いない。日本では低迷している日本酒の消費量だが、ただ酔うための酒ではなく楽しむための酒としての消費量は上がってきている体感はある。しかし世界ではまだまだだ。例えばラーメン店や定食店は日本食として認知されているが、日本酒が充実しているという話はあまり聞かない。フレンチに行ってフランスワインを飲みたがるように日本食を食べに行ったら当然日本酒を好むと思う。まだまだ日本の酒蔵は営業活動が足りないと思う。この漫画を読んで美味しい日本酒の魅力をもっと積極的に世の中に伝えてほしいと思う。

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