税金で食う飯は美味いか?剛力彩芽主演金曜深夜の新ドラマ『グ・ラ・メ!』の原作を読もう!

樋田 顕2016年07月28日 印刷向け表示
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グ・ラ・メ! 1―大宰相の料理人 (BUNCH COMICS)
作者:西村 ミツル
出版社:新潮社
発売日:2007-02-09
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テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜』がいよいよ7月22日からスタートしました。主演に女優の剛力彩芽を据え、滝藤賢一や小日向文世らがわきを固めるという豪華なキャスティングもあり、深夜帯の放送ながら初回視聴率は7.2%となかなかの注目度だったようです。
と言っても、『グ・ラ・メ!』は原作付きのドラマです。この注目度の高さは原作の存在抜きには語れないでしょう。


原作は『大使閣下の料理人』や『信長のシェフ』などで知られる西村ミツル先生。

数々の料理漫画を世に送り出し、その完成度の高さは日本のみならず海外からも高い評価を受けています。
それもそのはず、なんと西村先生自身もかつてはコックを務めており、ブルネイやベトナム日本大使館の公邸料理人として働いた経歴の持ち主なのです。
在外公館は任国政府との交渉や人脈形成の拠点となる場所であり、会食等を設けることで人的交流を深めることもしばしば…。

その席で提供される料理は、日本の外交を支える重要な要素なのです。
その為、特に重要な任地国公館で供される料理はまさに超一流の逸品ぞろい。高級食材に高級ワイン、納税者が見たら腰を抜かしてしまうほどなのだとか。

そんな日本の"食外交"の舞台で活躍してきた西村先生。その料理漫画が高い評価を得るのは当然と言えるかもしれません。

『大使閣下の料理人』はベトナム大使館の公邸料理人大沢公を主人公とした物語でした。

その実質的な続編でもある『グ・ラ・メ』は大沢弟子である一木くるみが官邸料理人に指名されるところからスタートします。



官邸料理人というと、現在の日本には存在しない役職です。
開かれた官邸を印象付ける為、内閣総理大臣阿藤一郎が実に60年ぶりにこれを復活させるという設定になっています。

海外公館が日本外交の重要拠点であるならば、日本の首相官邸はまさに日本外交の顔と言うべきものです。そこで供される料理の重要性というものは、容易に想像がつくはず。当然ながら、そこに配される料理人は超一流でなければなりません。

しかし、主人公の一木くるみは今どきの若者といった風貌の25歳。何故彼女がこのような重要なポストに就けられたのでしょうか。それというのも、見かけによらず、彼女はワシントンの大使館公邸料理人を3年務めあげたという実力派。
それに何より「料理にメッセージを込める」という点を評価されてのことでした。

さて、官邸料理人となることを承諾したくるみは次から次へと官邸を訪れる要人を相手に料理を供することになります。更に、くるみにはただ料理を供するだけではなく、相手に応じて数々のミッションが課されることになります。

それも、「スポーツ選手に現役続投を決意させる」「米国高官の考えを翻意させる」など、一介の料理人には難度が高過ぎると思われるものばかり。
だからこそ、「料理にメッセージを込める」ことができるくるみが官邸料理人として選ばれたのです。主人公の料理でそれらの難しいミッションを次から次へとクリアしてしまうのは料理漫画のお約束と言えるかもしれません。

しかし、くるみが自身の料理に込めた意図を知るにつれ、読者はハッとさせられることでしょう。料理とは単に舌鼓を打ち腹を満たすだけではなく、心にも大きな影響を及ぼすものなのだということを知ることができます。

料理に込められたメッセージを考えながら読み進めるのも面白いかもしれません。

そして政治家要人、財界人、芸能人、スポーツ選手などなど…舌の肥えた"難敵"を相手に用意される料理がこれまた凄い。

"海の幸リゾット・情熱の石仕立て""トラフグの白子と眞子のア・ラ・モード"など豪華な料理が次々と登場します。とても一般人には手が届きそうが無い食材の数々…。これが全部税金だと思うと思わずクラッとしてしまいそうです。


税金で食う飯は美味いか?と聞きたくなってしまいますね。つい。

最近の料理漫画ブームもありますが、設定もしかり非常に作りこまれた良作だと思います!
是非ドラマと一緒に原作も召し上がれ!

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