30代女性のきままなシングル生活は楽しい!!『るきさん』

宮原 沙紀2016年07月28日 印刷向け表示
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30代独身女性が抱える悩みに「結婚したいのにできない。」「結婚しろという周りのプレッシャーがすごい。」「私は一生独身なのだろうか。」「周りが次々と結婚していって遊ぶ友人がいない。」など「結婚」にまつわるものが多くがあげられるのではないでしょうか。

実は、上記全て私の悩みなのですが、最近はそんな悩みを抱える私の心をえぐるような漫画が多く、辛すぎてページがめくれないという現象も多々ありました。「結婚できないのは理想が高い!」「現実を見ろ!」「このままでいいのか!?」と責められているように感じて、そういう漫画とは自然と距離を置くようになってしまっていたのです。

そんな勝手な被害妄想に陥っていた私が、心の拠り所にしている作品がこちらです。

『るきさん』

るきさん(新装版) (単行本)
作者:高野 文子
出版社:筑摩書房
発売日:2015-06-25
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 『るきさん』はマガジンハウスの『Hanako』にて1988年〜1992年まで連載されていた高野文子さんの作品です。

主人公はるきさん。年齢は推定20代後半から30代(?)るきさんは自宅でお医者の保険の請求をする仕事をしています。1ヶ月分の仕事を1週間で終わらせてしまいます。趣味は図書館へ行くことと、切手収集。

そんな自由な彼女の日常は描いたこの作品は、大きな事件が起こるわけでもなく、恋や仕事に悩む描写もありません。るきさんと親友えっちゃんが繰り広げる、ほのぼのとした会話劇です。

 るきさんはきままに暮らしているように見えますが、もしかしたら身近な人たちから色々意見されることもあるのかもしれません。


「結婚しないの?」「彼氏もつくらないの?」「いつもえっちゃんといてばかりじゃ人間関係が広がらないよ!」「空いた時間でもっと仕事をして、もっと稼げば?」などなど。

他人と関わる以上、異なった意見をぶつけられることは当たり前ですし、色々言われるのはしょうがないことです。もしかしたら他人も心配から発しているかもしれないし、優しさゆえの言葉の可能性もありますよね。
ただ、自分の中で少しでも不安や揺らいでいる気持ちがあると、そういった意見を自分が全否定されたように感じてしまい、傷ついてしまうことがあります。

しかし、るきさんの態度は常に自信をもって、人生を楽しんでいるという様子が現れているので、人の幸不幸は他人の物差しで測るものではないということを気づかせてくれます。

理解してくれる親友とこうやっておしゃべりしている時間が贅沢で幸せなんだと、読んでいる私も軽やかな気分になれるのです。しかも内容は夢の話や、体調の話だったり、本当にそういうとりとめのない日常の会話。

世間(身近な周囲)で模範とされる生き方に当てはまらない自分に悩んでしまう時もありますが、そんな時はるきさんの自由でハッピーな生き方に励まされれます。

(画像は全て『るきさん』より)
 

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