【ネタバレ厳禁】意外!予想外!!想定外!!!衝撃の連続『プランダラ』 世界の謎も、美人教官のスリットの奥の謎も解き明かしたい

マンガサロン『トリガー』2016年09月07日 印刷向け表示
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プランダラ (1) (カドカワコミックス・エース)
作者:水無月 すう
出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日:2015-07-25
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母親の遺言に従い形見を抱いて、4万㎞以上も歩いて旅をする少女・陽菜。彼女は、三百年前の廃棄戦争時代に活躍した伝説の英雄「撃墜王」を探し求める。そして遂に陽菜は撃墜王を名乗る男と出逢う――

という所から始まる物語。力なき少女が危機に晒され、それを英雄が助ける。第一話はかなりベタな作りになっており、旧き良きファンタジーを感じさせてくれました。この後も、王道ファンタジーが繰り広げられていくのかな……そんな風に思っていたら、とんでもなかったです!

全ての人が何かを「カウント」し、その数字の大小で他人に命令ができ、数字は互いの合意の下で「星奪戦」を行うことで賭けて闘うことができ、数字がゼロになると「アビス送り」にされてしまうという世界

陽菜が持つバロットの謎撃墜王や廃棄戦争の謎世界の「カウント」システムの謎……様々な謎が絡み合い、引きとして機能してグイグイ先を読ませます。そして、進めば進むほど予想外の方向へ物語は突き進んで行きます。『そらのおとしもの』の時もそうでしたが、見た目からは想像できない味わいがあり、後から「ああ、この違和感も伏線だったのか!」と納得させてくれます。思わず膝を打ってしまう快感があります。

本作は一、二巻が同時発売されており、それには明確な理由があります。ですので、必ず一巻だけでなくまずは二巻まで読んでみて判断して欲しいです。この世界では人々がそれぞれ何かを「カウント」することを義務付けられており、その数字がゼロになると「アビス送り」となってしまうという設定があるのですが、二巻の最後に登場する「アビスの悪魔」の正体には驚かされること必至です。

歴戦の兵士も恐慌に陥る、「アビスの悪魔」の恐るべき正体とは……

電子書籍であればいつでも買えるので大丈夫ですが、もし紙で買う場合は五巻までまとめ買いすることを強くお勧めします。続きが気になり過ぎると思いますので!

三巻で描かれる「アビスの悪魔」との死闘、新たに登場するキャラクターとそこからの展開、そしてタイトルの意味が明かされながら最高峰の闘いへと突入する所も非常に熱いです。少年マンガの王道を気持ち良く踏襲してくれるような熱が随所に存在します。水無月すう先生の美麗な絵で大ゴマや見開きが多用される高速戦闘は、駆け抜けるような爽快感があります。

華であるバトルシーンの迫力は抜群!

水無月すう先生の描く男性は格好良く、女性は可愛く。フィレンダ少尉のスリットの奥は、世界の謎と同等以上に気になります!

しかし、四巻ではそれを更に上回る怒涛の展開が待ち受けています。あまり言い過ぎるとネタバレになってしまいますが、舞台を三百年前の過去に移して世界に何が起きたのかを陽菜たちは目の当たりにして行きます。そこで得られる世界の真実、「カウント」のルールや「議会(アルシング)」の正体には思わず唸ります。ある種のセンスオブワンダーを感じました。この興奮を伴った驚きは、ぜひ多くの人と共有したいです。

最新五巻でもそのスピード感は持続し、加速します。主要人物たちが共有する目的は、タイトルとも密接に関わり合い今後テーマの中核を担って行くことでしょう。

毎巻、必ず驚きが有ります。

そして、ラストの目が離せないスリリングな展開は堪りません。

ああ早く、早く続きを……!
そんな風に渇望してしまう物語です。

果たして、この後どこまで突き抜けてくれるのでしょうか。楽しみでなりません!

 

文:マンガサロン『トリガー』兎来栄寿

 

繰り返しますが二巻まではマストで、可能な限り五巻まで一気に買うことを強くお薦めします。

プランダラ (2) (カドカワコミックス・エース)
作者:水無月 すう
出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日:2015-07-25
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プランダラ (3) (カドカワコミックス・エース)
作者:水無月 すう
出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日:2015-11-21
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プランダラ (4) (カドカワコミックス・エース)
作者:水無月 すう
出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日:2016-04-21
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プランダラ (5) (カドカワコミックス・エース)
作者:水無月 すう
出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日:2016-07-22
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作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
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