祝!広島東洋カープ25年ぶりのリーグ優勝!!さあ『球場ラヴァーズ』を読む時が来た!

上原 梓2016年09月12日 印刷向け表示
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ああああああああああああ!!!
言葉になりません!
我らがカープがセ・リーグ優勝!

この画像をアップしながら涙目

私事ですが、優勝の瞬間を東京ドームで観戦することができました!!
カープファンになって苦節25年、昂ぶり過ぎまして、何かのはずみですぐ泣く、という具合で感情のコントロールが全く効かない状態になっております。

翌9月11日も、余韻に浸りたくて東京ドームにやってきました。そして立ち見観戦をしながらこの記事を書き始めた次第です。試合に集中しろって?いやいや、仕事終わりで来たから立ち見席エリアもパンパンで、何も見えんのですよ!

独身カープ女、独りでハイボール片手に立見席…

この記念すべきおめでたすぎるタイミングで絶対にご紹介したい作品があります!それは石田敦子先生の『球場ラヴァーズ』シリーズです!

球場ラヴァーズー私が野球に行く理由ー 01 (ヤングキングコミックス)
作者:石田 敦子
出版社:少年画報社
発売日:2010-08-23
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球場に来る女性ファンが主人公ということで、すっかり「カープ女子マンガ」として知られるようになったこのシリーズ。

そういう形でメジャーになったことで、逆に「カープ女子じゃないし」とか、「カープ知らないし」「野球興味無いし」となって敬遠していた方はいませんか?それは本当にもったい無い!すごい名作なんですよ、このシリーズは!!

このシリーズ、実は野球要素が意外と薄い。選手の姿は ほとんど出てきません。何故なら、主役は私たちファン、応援する側だからです!!

この赤い人たち、ひとりひとりが主役のマンガです。
(『こいコイ! ~球場ラヴァーズ~』1巻より)

しかし、姿は見えずとも、選手のいろんなエピソードは厚く熱く紹介されます。

津田さんのピッチング、この目で見てみたかったです。
(『球場ラヴァーズー私が野球に行く理由ー』1巻より)

そして、厳しい真剣勝負の場で戦い続ける(あるいは戦っていた)選手たちの姿が、彼女たちの様々な苦しみや悩みを救って行くのです。

シリーズのヒロインたちは、それぞれ、誰もが経験し得るリアルな悩みを抱えています。2010年から連載のシリーズ1作目、『球場ラヴァーズー私が野球に行く理由ー』では、女子高生の松田実央が、深刻ないじめから立ち直るヒントを野球にもらいます。

シリーズ終盤では大学生になる彼女は、まだイジメられた過去で苦しむことがある。
それでも時間をかけて克服しようとしていきます。
急に完璧に立ち直ったりしないところが、このシリーズの大好きポイント!
(『球場ラヴァーズー私が野球に行く理由ー』1巻より)

2012年からのシリーズ第2作『球場ラヴァーズ~私を野球につれてって~』では、女子大生の太田日南子が育った家庭の不和などの悩みを抱えています。

よりによって、在京2球団のファンどうしで結婚するとは大冒険!
(『球場ラヴァーズ~私を野球につれてって~』1巻より)

2013年の第3作『球場ラヴァーズ ~だって野球が好きじゃけん~』では、OLの基町勝子がアラフォー女性ならではの仕事と結婚などへの悩みを抱えていました。

いそうでいない、アラフォーヒロイン!
私は同世代なのでシンパシー覚えまくりです。うううう
(『球場ラヴァーズ ~だって野球が好きじゃけん~』1巻より)

2014年からのシリーズ第4作『こいコイ! ~球場ラヴァーズ~』では、女子中学生、三篠恋子の将来への漠然とした不安やコンプレックスが描かれます。

こういう刺激を与えてくれる友人の存在って、今思えばとっても貴重でした!
(『こいコイ! ~球場ラヴァーズ~』1巻より)

ヒロインたちは球場でカープを応援しながら、逆に自分が応援されたかのように勇気を貰って一歩前へ進んで行くのです。

そう。このシリーズは、様々な年代・環境の女性たちが、球場に通いながら自分の悩みと向き合い、乗り越えていく成長物語なのです!彼女たちが抱える悩みがリアルで共感できるため、彼女たちが野球から貰う勇気もまた、自分が貰ったかのようにすっと心に入って来るのです。

「マンガの中では簡単に悩みは解決するけど、現実では次から次へと色々あるんだよ!」と思うリアリストの方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方の荒ぶる魂を沈めてくれるのは、シリーズ最終章の『球場ラヴァーズ3―2(フルカウント)』。今までのシリーズに出てきた全ヒロインが、あれから数年を経た設定で再登場。彼女たちなりにアレコレ克服して前に進んできたにも関わらず、また新たな壁にガンガンぶつかりながら生きている姿が描かれています。そして、また球場に行き、パワーを貰って帰ってくる。

『球場ラヴァーズ~私を野球につれてって~』のヒロインだった日南子は、
シナリオライターになる夢をかなえるべく出版社でアルバイトしながら
いろんな壁にぶち当たっていきます。
(『球場ラヴァーズ3―2(フルカウント)』より)

どんなに大人になっても、成長しても、生きている限り悩みが尽きることはない。でも、私たちは何歳になっても、どんな環境でも、何かを応援することで 逆に勇気を貰うことができるのです。実際に、めっちゃくちゃ勇気をもらいましたもん、今回のリーグ優勝に!!

カープファンならもちろん、全ての野球ファン、そして悩める人々に、是非手にして頂きたい名作です!

ちなみに この作品を読めば、低迷時代が長すぎたにも関わらず、応援し続けるカープファンの気持ちも分かって頂けると思いますので、「カープ優勝ってそんなに大騒ぎすること?」と不思議に思う方にもお読み頂きたい!

ここからさらに4年待っての2016年9月10日でした!
(『球場ラヴァーズ~私を野球につれてって~』1巻より)

「ベースの野球知識が無いと分からないのでは?」と思う方は、同じ石田先生の『キューマイ! 球場迷子』がオススメです!野球の知識皆無のアラサー女子が、失踪した彼氏の手掛かりを求めて様々な関東の球場を訪れるストーリー。色んな球場の特徴も分かって楽しい作品です!

そうそう、昔は1塁側と3塁側の応援席の区別もつかなかったっけ…!
(『キューマイ! 球場迷子』より)

ちなみに!!
『球場ラヴァーズ』シリーズは、2016年2月に連載終了。結局、連載中にはカープは優勝できなかった訳ですが……

リーグ優勝が決まった9月10日に、作者の石田敦子先生が、ご自身のツイッターで『球場ラヴァーズ』特別編読み切りが『アワーズGH』掲載されると発表されました!一緒に応援してきた各シリーズのヒロインたちと歓喜を分かち合えるかと思うと、感慨もひとしおです!泣くだろうなあ、泣くよなあ〜……

さらに来る9月30日には、石田先生の最新作『野球+プラス!』も発売となります!カープファンのスポーツ新聞記者ものということで、楽しみが尽きません!

と、書いているうちに、ビールかけ翌日の試合はなんと、広島0-8巨人と完封負けを食らいました……でも、19歳左腕・塹江(ほりえ)投手のプロ初登板を見れたもん!この先20年見守るんだから!!と、もはや孫を愛でるような目でチームを眺めたりする私なのでした。20年後って、私、還暦だなあ……(遠い目)

優勝のブームに乗って、カープの歴史を最初から勉強したい方は、こちらの作品をどうぞ!

武装せよカープ女子!!「にわか」と言ってくるオヤジを撃退する冴えたやり方『広島カープ誕生物語』(上原)

すでにゴリゴリのカープファンの方にはこちら!

最新カープ女子は人妻!オタ夫婦の理想形!『赤ファンのつぶやき』(浅田 貴典)

いや、あくまで応援したいのは野球じゃない!アイドルだ!という方は、こちら!

支えて尽くして萌え上がれ!これが正しいファンの形『推しが武道館いってくれたら死ぬ』 (上原)

球場ラヴァーズー私が野球に行く理由ー 02 (ヤングキングコミックス)
作者:石田 敦子
出版社:少年画報社
発売日:2011-02-28
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球場ラヴァーズ~私を野球につれてって~ 1 (ヤングキングコミックス)
作者:石田 敦子
出版社:少年画報社
発売日:2013-03-29
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球場ラヴァーズ~だって野球が好きじゃけん~ 1 (ヤングキングコミックス)
作者:石田 敦子
出版社:少年画報社
発売日:2013-10-16
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こいコイ!  ~球場ラヴァーズ~ (1) (ヤングキングコミックス)
作者:石田 敦子
出版社:少年画報社
発売日:2014-09-30
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球場ラヴァーズ3―2(フルカウント) (コミック(YKコミックス))
作者:石田敦子
出版社:少年画報社
発売日:2016-03-30
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キューマイ!  球場迷子 (SPコミックス)
作者:石田敦子
出版社:リイド社
発売日:2015-11-19
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野球+プラス! (ヤングキングコミックス)
作者:石田 敦子
出版社:少年画報社
発売日:2016-09-30
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すごい! 広島カープ (PHP文庫)
作者:赤坂 英一
出版社:PHP研究所
発売日:2016-09-03
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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
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