無人島で1人暮らし!?過酷な環境で生活することから学ぶ あなたに足りないビジネスで生き残る3つのヒント『サバイバル~少年Sの記録~』 命を奪われること以外はリスクにはならない

マンガサロン『トリガー』2016年09月28日 印刷向け表示
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サバイバル~少年Sの記録~ 1 (SPコミックス)
作者:宮川輝
出版社:リイド社
発売日:2016-01-13
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全世界で一人だけになったら

あなたはどうしますか?

3.11から日本では多くの災害がありました。広島での土砂崩れや、熊本地震、先日の大型台風…これらは甚大な被害を日本に及ぼし、今現在も爪痕を残しています。さらに、首都直下型地震や南海大地震などが数年後に○○%で生じると囁かれている中で、私が来るべき日に備えて読んでいるマンガのレビューをここで書いてみます。



(『サバイバル~少年Sの記録~』 より)

 

この漫画は少年が1人島に取り残されるシーンから物語が始まります。1人島に取り残された少年は、限られた持ち物や島に漂着するものを活用しながら島でサバイバルを始めます。
孤独、体調不良、外敵、知識不足…様々なものに悩みながら「生きる」ためだけに立ち止まることなく、ただひたすら前に進んでいきます。現代社会から投げ出されて、成人もしていない少年には耐え難い困難でしょうが、この少年は生きるために必死に前に進むことを選びます。
よくビジネスの世界で命を取られるわけではないとチャレンジする人にアドバイスをする人がいますが、この少年の環境下ではやらないとすぐに死が待ち受けています。ビジネスの最前線でチャレンジする経営者も会社の生き死にという意味では、これに近い状況なのではないでしょうか。ビジネスでも、自然の中でも、どんな環境であっても人は生きること、そこに居続けることに必死になります。そういう意味ではビジネスもサバイバルです。

そして、人が何も無いところから必死に生きていく過程を描いているこの漫画からはビジネスで生きるために必要な知恵を学ぶことができるのです。巷でよく言われることと絡めてこの漫画を紹介しましょう。

■明日やろうは馬鹿野郎

昨年『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』という本が流行りましたが、この本では、

仕事、お金、人、夢…先送り人生から抜け出すには10秒あれば、充分だ。

ということを謳い文句にしています。多くの人は日々色々なことを先延ばしにしますよね。私もこのレビューをいつ書こうかと何回か先延ばしにしてしまいました。
ただ、レビューを書かなくても死ぬことはないですし、その後の人生にも大きな支障はないでしょう。しかし、ビジネスの最前線で戦う人、そして、この少年のように日々の食事に困っている人にとっては死活問題になります。


(『サバイバル~少年Sの記録~』 より)

「今日はつかれたから寝よう…」そうしている間に、自分が取ろうとしていたグミの木が鳥に取られてしまう。もし、前日に多少無理をしてでもグミを取りに行っていれば1日分の食料を得ることができたはずなのにもかかわらず。たった数時間行動が遅れただけで結果が違ってきてしまう。しかし、競争の世界では時間が全て、先にやることで失敗することはあれど必ず得るものはあるはずです。

■キノコは1種類ずつ
『仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法』こんな本も流行りましたね。

仕事の速さ・出来栄えを決めるのは何か? それは「分析力ではなく、仮説である」と著者は説く。ボストン・コンサルティング・グループでの20年の経験から、コンサルタントの必須能力である「仮説思考」を解説。

前述したようにすぐやるだけでは不十分なことも多くあります。空腹に打ちひしがれる中、次に少年が食料として見つけたのは、キノコでした。少年は取られまいと必至にキノコを集めます。久々の食事、少年は空腹の中で食べることに幸せを感じるのですが…


(『サバイバル~少年Sの記録~』 より)

少年はお腹を壊して、しまいます。厳しい環境の中では数日動けないことが死に直結します。そして、ここでのミスは明らかですね。
「キノコを混ぜて食べてしまったこと」
が明らかな間違いです。キノコの中に毒がある可能性があることは十分考えられたのですから、種類ごとに分類して、日々徐々に食べて経過をみていくべきでした。仮説と分析を繰り返す基本ができていなかったですね。知識もなく、経験も無いのなら、一つ一つのリスクを洗い出して、それらを思考錯誤しながら検証していく他ないでしょう。 お腹すきすぎたら食べますけどね。笑

■ネズミに負けるのも致し方がない
最後は敵との戦いについてです。無人島で敵というと大型の熊なんかを想像するのですが、実際はそんな大型獣がいることの方が少ないです。食料が足りないですからね。本当の島なら…
そんな環境で少年が今回戦うのはネズミです。
ネズミは現代でも多くの飲食店が戦っています。店の中に侵入して、コードを噛みちぎり、冷蔵庫を荒らし、病原菌を残す。この戦いは現代も続いているものです。少年は冬をこすために食料の備蓄を開始するのですが、その食料をネズミたちに何度も食い荒らされます。


(『サバイバル~少年Sの記録~』 より)

ネズミたちに攻撃をされて、有効な手を打つことができないまま最終的に少年は撤退という道を選びます。今までの努力をすべて捨てて住処を別の場所に移すのです。冬を越すという目的のために居続けることが不適切と判断して、少年が撤退の決断をしたことは素晴らしいといれるでしょう。

最終的になぜ、少年は島に取り残されたのか、どうして誰も助けにこないのか。その謎は最新刊で少しずづ明かされています。この漫画を読めば、厳しく、つらいビジネスをサバイヴするヒントが学べるはずです。

 

サバイバル~少年Sの記録~ 1 (SPコミックス)
作者:宮川輝
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サバイバル~少年Sの記録~ 2 (SPコミックス)
作者:宮川輝
出版社:リイド社
発売日:2016-08-27
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作者:
出版社:中央公論新社
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