“面白い”マンガってどんなのですか?『橙は、半透明に二度寝する』

佐保 祐大2016年10月08日 印刷向け表示
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橙は、半透明に二度寝する(1) (講談社コミックス)
作者:阿部 洋一
出版社:講談社
発売日:2014-06-09
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 人はどういったマンガを「面白い」と思うのでしょうか。

「私もこんな恋愛したい!」「こんな展開憧れる!!」と思わせてくれる、甘い純愛モノ。

「この悔しさ凄い分かる!」「もう一度あの頃に戻りたい!」と思わず胸が熱くなるスポーツドラマ。

人によっていろいろあるかと思います。
“面白い”マンガというのは、読み終わってからも何度も読みたくなるマンガであり、何年経っても深く印象に残っているマンガも当てはまるかもしれません。


今回紹介する『橙は、半透明に二度寝する』は、読む人に強烈なインパクトを与え、読み終わった痕に中毒性を与えてくれるマンガです。もちろん好き嫌いがハッキリと分かれるマンガであり、人によっては絵のタッチが「気持ち悪い」と不快な気分にさせてしまうかもしれません。そのため、今回マンガのページは割愛させていただきます。


この『橙は、半透明に二度寝する』は、橙町という港町に暮らす少年少女たちの日常を、非日常的に描く全7話の短編集です。


一話目の「首の皮一枚を超えた日」では、友達の首を切ったあと、仲良く話をする女の子2人。

二話目の「爆死病」では、恋をすることで爆死してしまう病を持った子に恋をされ、一生消えないトラウマを刻まれた男の子。

海から現れるエイリアンと戦う少女や、大好きなカブトムシを殺され犯人の女の子を拳銃で撃ち殺したり、死んだ7つ子の一人を探しに潜水艦で潜る少年たちなど、読めば読むほど怖くなります。


しかし、止められないんです!


ハッキリいって読んでて身震いするほど気持ち悪いストーリーだし、絵のタッチもその雰囲気を倍増させています。


けども読んでしまう。


正直、作者が何を伝えたいのかとか意図だとか理解することはいまだにできないです。どうやってこんなストーリーを思いついたのか聞きたいぐらい。

しかし、作者である阿部洋一さんのファンはこれが阿部ワールドであり、「傑作だ」といいます。

僕は他の作品を読む勇気はまだありません。
それはこの『橙は、半透明に二度寝する』を何度読んでもモヤッとするし、読み終わったあとの何とも言えない感じいまだに取れません。


それでも読んじゃうんです。


なんで読んじゃうのか。


そんなの“面白い”からに決まってるじゃないですか!  

橙は、半透明に二度寝する(2)<完> (講談社コミックス)
作者:阿部 洋一
出版社:講談社
発売日:2016-01-08
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オニクジョ (ヤングジャンプコミックス)
作者:阿部 洋一
出版社:集英社
発売日:2015-03-19
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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
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