「この支配からの卒業ーーー!」叫んでたあの頃の自分に言いたい。
そうだ、この手があったのか!!「さよなら、ハイスクール」

こしの りょう2016年11月21日 印刷向け表示
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池袋の居酒屋で二人の男が酒を飲んでいた。

漫画家アキオと会社員けんた、二人は同級生。

 

アキオ「そい言えば、この前、親戚の結婚式呼ばれて田舎に帰った時ソリオにあったよ」

 

けんた「あ~中学の時の、ツッパリの、学校にパッソル乗って来たときはビックリしたな」

 

アキオ「あった、あった。しかしツッパリ・・・久しぶりに聞いたな、死語じゃねえか?」

 

けんた「ツッパリは、ツッパリだろ。確か親父の工場継いだんだっけ?」

 

アキオ「街中でばったりあったんだけど、見かけたとたんソッコーで頭下げちゃったよ・・・見 た目腹出てて、天然にソリ上がっちゃって、今はただのおっちゃんだったのに」

 

けんた「ぷはっ!昔の癖が抜けてねえな」

 

アキオ「うるせぇよ、どうせオレは盗んだバイクで走りだせなかったし、校舎の窓も割る勇気も なかったよ!」

 

けんた「でた!尾崎!つーか、しなくていいだろそんなこと」

 

アキオ「そうだけど、あこがれはあったわけ、ツッパリはクラスの上位しめてただろ、オレたちは下位」

 

けんた「まぁ、なんとなくわかるけど・・・別に高校に行ったらツッパリもいないしあんまり上位とか下位とか感 じ なかったけど」

 

アキオ「オマエはサッカー部入ってちゃらちゃらやってたからな!・・・でもオレなんか漫研だぜ」

 

けんた「ちゃらちゃらって・・・は、はまあしてたかな。楽しかったもんな部活。めちゃくち   ゃ 弱かったけど。は、は」

 

アキオ「オレにとってみればオマエは勝ち組だったんだよ!スクールカースト上位だ!」

 

けんた「カーストね。は、は・・・でも漫研入って好きなことやってたんだろ?」

 

アキオ「ちゃう!運動センスないし、一部の帰宅組みたいにバイトしてディスコ行って、ナンパする勇気もなかったし・・・それでも、仲間がいるとこに属したいから・・・とりあえず漫研」

 

けんた「いいじゃねえか・・・漫研」

 

アキオ「おそらく、中学からのカースト下位思考がぬけなかったせいだ」

 

けんた「は?」

 

アキオ「学校なんか、苦しいだけのところだったんだよ!あのヒエラルキーによって支配されてた教室を、『オマエは下位だ』感からぬけだしたかった!さっさと月日よ流れろ!この地獄がら抜け出すには卒業しかない!!早く卒業して本当に自分になりたーいって!!!」

 

けんた「はい、はい。でも、青春は帰ってこねえよ。何十年前の話だよ」

 

アキオ「でも、あの時『さよなら、ハイスクール』を読んでいれば・・・」

 

けんた「なんだよそれ?」

 

アキオ「森もり子さんの漫画だよ」

さよなら、ハイスクール(1)(ヤングチャンピオン・コミックス)
作者:森 もり子
出版社:秋田書店
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 アキオ「主人公の朝倉はスクールカーストを崩壊させるために、クラスの上位女子マユミと付き合おうとするんだ!」

 

けんた「は・・・はぁ?」

 

アキオ「わかってねえな!要するにオレが高校の時。前園里香と付き合うようなもんだ!!」

 

けんた「前園!・・・無理!前園がオマエなんかと付き合うわけない」

 

アキオ「でも、マユミは朝倉とつきあうんだよ!!」

 

けんた「はーーー?まぁ、漫画だからな」

 

アキオ「でも、ほんとにあの時のオレが前園と付き合ってたら、オレの人生変わってたと思わない か?」

 

けんた「どーかなー?変わらねんじゃね?」

 

アキオ「いや。変わってた!絶対変わってた!なんで、こういう考えがうかばなかったんだ ろ!? なんで告白する勇気なったんだろー!!」

 

けんた「なんだ、前園好きだったのか?」

 

アキオ「そーだよ!オレだってデート誘われたり、ラブホテル誘われたりしてたかもしれなのに!!」

 

けんた「へー、マユミって娘そんなことするんだ」

 

アキオ「「そーなんだよ!そっからが面白いんだこの漫画!!」

 

けんた「で、どーなんだよ!」

 

アキオ「へへ・・・前園はな、実は・・・」

 

けんた「マユミだろ!!現実とごっちゃなってっぞオマエ・・・」

 

 

それほど、はまる漫画です!

「ネガティブなポジティブ」まさに「森節」堪能の1冊

森もり子さんの「さよならハイスクール」!!

 

 

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