庵野秀明も、宮崎駿も、細野晴臣も!名だたるクリエーターたちがファンを公言。諸星大二郎の最新作『BOX〜箱の中になにかいる〜』

宮原 沙紀2016年11月30日 印刷向け表示
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諸星大二郎先生の最新作がついに単行本に!

その独特のタッチや独創的な作風にファンを公言しているクリエーターは多く、宮崎駿、高橋留美子、庵野秀明、細野晴臣、京極夏彦など錚々たるメンツ。諸星先生はクリエーターたちに多大な影響を与えている巨匠です。 前述した方々が素晴らしい作品を生み出していく過程に、諸星作品が少なからず影響を及ぼしているとしたら、諸星先生の作品の持つ力の偉大さを感じますよね。その力は作品を読んでみたら必ず感じることができるでしょう。

まず、諸星先生の絵。       

この絵柄が作品のさらなる妖しさや、不思議さを作り出しています。私は小学生の時に諸星先生の絵を始めてみたのですが、底知れぬなにかを感じ、その夜は夢にまで出てきました。それだけ強烈な印象を与えられたのです。

そして物語。諸星先生は日本の民族学を題材にした作品、中国の古典をモチーフにした作品など、数多くの作品を手がけられています。歴史的な物語や言い伝えを題材にしても、先生の独特の思いもよらない考えでストーリーがどんどん膨らんでいくのです。

そんな諸星先生がモーニング・ツーで連載中の最新作第1巻が発売されました。

BOX~箱の中に何かいる~(1) (モーニング KC)
作者:諸星 大二郎
出版社:講談社
発売日:2016-11-22
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送り主もわからない小包が届くシーンからストーリーは始まります。 小包の中身は箱根細工。
このパズルを解くと、自分や家族の体などの一部が消失してしまうのです。
同じようにルービックキューブやクロスワードが送られてきた人たちがある「箱」に集結します。

しかし「箱」に閉じ込めらてしまった登場人物たち。パズルを全て解かないとここからは出られないのです。

狂言回しの役割として登場するキョウコ。

実は諸星先生の作品の中でキョウコという名前のキャラクターはとても重要。先生が以前発表した小説の短編種に『キョウコのキョウは恐怖の恐』という作品があります。このうち3編に「凶子」「狂子」「恐子」という3人のキョウコが登場します。今作に登場する興子は4人目。招かれざる客として登場する興子は、このゲームの真相を知っているようにも見えますが、果たして真相は…。

と、ここまであらすじを紹介しましたが、諸星先生作品の世界観は実際に読んでみないとわかりません!

諸星先生作品は、不気味なホラーという印象が強いと思いますが、今作以外にも実はコミカルな作品もあります。

くせになるセリフや、クスッと笑えるシーンもあるので、ホラーが苦手な人にもオススメできます。

私が衝撃を受けたシーンは「栞と紙魚子」シリーズの『頚山のお化け鳥居』のこのシーン。

ファンの間では合言葉のように、語る注がれる名台詞。

「妖怪ハンター」シリーズの『生命の木』より

いかがでしょうか。
ますます諸星先生のことが気になり始めてきたのでは?

一度はまってしまったら底なし沼の諸星ワールド。勇気を出してちょっと妖しい世界を体験してみてはいかがですか。

 

(画像は『BOX〜箱の中になにかいる〜』から)  
 

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