今週のいただきもの:2016年11月27日週

仲尾 夏樹2016年12月03日 印刷向け表示
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

山種美術館に行きました。日本画専門の美術館で、作品保護のために展示室は地下にあります。横山大観奥村土牛など有名作家の作品を多く所蔵し、今回は速水御舟の大回顧展を開催していました。

速水御舟は『炎舞』に代表されるように象徴的、装飾的表現で知られています。と、言っても生涯通して同じような作風だったわけではありません。27歳の時に描いた『菊花図』は病的なまでに緻密で心配になります。『炎舞』を描いた31歳前後では緻密ながらも装飾的な画風になっていきます。さらにその3年ほど後に描かれた『翠苔緑芝』の紫陽花は実験的な手法が取られており、絵の具に火を近づけ早く乾かすことでわざと表面がひび割れるようにしています。

常に新しい表現を模索した速水御舟ですが40歳の若さで亡くなります。ピカソが55歳で『ゲルニカ』を、伊藤若冲が73歳で『仙人掌群鶏図』を描いたことを思うと、速水御舟の晩年の作品は存在しなことが悔やまれます。

それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。
版元のみなさま、毎度ありがとうございます!

 

記事へのコメント コメントする »

会員登録いただくと、記事へのコメントを投稿できます。
Twitter、Facebookにも同時に投稿できます。

※ 2014年3月26日以前にHONZ会員へご登録いただいた方も、パスワード登録などがお済みでない方は会員登録(再登録)をお願いします。

コメントの投稿

コメントの書き込みは、会員登録ログインをされてからご利用ください。

» ユーザー名を途中で変更された方へ
 変更後のユーザー名を反映させたい場合は、再度、ログインをお願いします。

HONZ会員登録はこちら

人気記事