心理戦が好きな人、必読!美少女能力ポーカー『バッドビート!』

兎来 栄寿2016年12月04日 印刷向け表示
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こんにちは、好きなハンドは♣︎の96スーテッドなマンガサロン『トリガー』店長の兎来です。

 

私はゲーム全般が大好きなので、あのウォーレン・バフェットやビル・ゲイツも熱中し、100億円以上の賞金が出る世界大会もあるテキサスホールデムというゲームには前々から興味がありました。

 

ただ、テキサスホールデムは世界的にはメジャーな一方で、まだまだ日本ではマイナーですよね。「『ジョジョ』で承太郎とダービーがやってた5枚の手札を交換していくポーカーのルールは解るけど、テキサスホールデムって何? どうやるの? 」という人も多いと思います。かく言う私もそうでした(ちなみに荒木飛呂彦先生のデビュー作である『武装ポーカー』も5ハンドドローポーカーですね)。

 

状況が変わったのは、去年一巻が発売された『ガットショット』。

 

ガットショット(1) (アクションコミックス)
作者:佐藤 まさき
出版社:双葉社
発売日:2015-02-27
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珍しい本格テキサスホールデム漫画で、臆病であるが故に相手を観察することに秀でたヒロインが活躍する物語です。ヒロインはテキサスホールデム未経験ということで、ルールが解らない人でも学びながら楽しんでいくことができます。

そして、うちのお店では「ガットショット杯」というポーカー大会を開催。初心者講座も併催し、そこで私もテキサスホールデムの魅力に触れ、ハマりました。
 
 

その後、私が「もっとポーカーの漫画ってないのかな?」と探し始めたのは必然でしょう。そこで見付けたのが、Webで連載されていた『Nuts Spatha〜スペードの王女さま〜』。こちらも、とても面白いポーカー漫画で、初回からテキサスホールデムの心理戦の醍醐味を堪能させてくれます。しかも絵も上手で女の子がかわいい。最近のWebは本当に裾野が広いなぁ……と思っていたら、その作者の方があっという間に商業誌デビュー!

 

その作品こそが、今回紹介する『バッドビート! ~辻堂真夏のポーカー戦線~』です。

 

こちらもポーカー漫画なのですが、二つの重要な「設定」があります。

 
 

契約は絶対! 破棄は即"死"!!

 

舞台となる湘南D.C.は、「契約特区(ディストリクトオブコントラクト)」と呼ばれ、ナノマシンにより契約を破棄した者に死を与えるという恐ろしい街です。

 

 

 

しかも、その効果は街の外にいても及ぶとか。

一体どこからどこまでが「契約」と識別されるのか? 

 

 

それを試すためには自らの命を賭さねばなりません。

迂闊な約束は絶対できませんね。白いインキュベーターもこの街では活動を諦めるレベル。

 

そんな危険な街で、契約を交わして勝負を行う者たちのお話です。

 
 

様々な能力者(オーバーギフテッド)の存在!!

この『バッドビート!』の世界には、多種多様な過才能(オーバーギフト)を持つ能力者が存在します。そう、本作はギャンブル物の魅力と、能力バトル物の魅力を兼ね揃えているのです!
 

「ポーカーに特殊能力なんて持ち込んだら、一気につまらなくなるんじゃないの?」

そんな心配もあるでしょう。しかし、この『バッドビート』では「能力の存在を前提とした熱い駆け引き」がしっかりと描かれ、そんな杞憂を払拭してくれます。

 

たとえば、相手の嘘を見抜く「虚飾」(イクリプス)という能力を持った少女や、伏せられたカードを投資する「地見屋」(グラウンドアイズ)という能力を持った少年が一話から登場します。ポーカーでそんな力を使えたら最強じゃん! と思いますよね。しかし、そうはならないのですよこれが。

 

面白いのは主人公・辻堂真夏の能力。

 

 

毎日が災日(エブリデイ・イブルデイ)」と命名されたその能力は、「不運」。常に不運が訪れ続けるだけという、非常に厄介な能力です。しかも、自分でコントロールすることは不可能。運の絡む競技においては、圧倒的に不利になります。

 

しかし、テキサスホールデムポーカーは実は勝負の結果に実力差が非常によく出るゲーム。もちろんここぞという時の運も重要なファクターではありますが、運だけで勝てるゲームではないのです。それを証明するかのように、真夏はそのハンデとも言える「毎日が災日」の能力を有しながら全中覇者になったという過去があります。

 

 

ブラフや洞察力、思考力を駆使して、相手を欺き、縛り、思い通りの結果へ導く。そこには、純粋にポーカーの真髄と同質の面白さが、心理戦の醍醐味があります

 

能力ポーカーバトル漫画の主人公であれば、「常にAが来る」とか「同じ色しか来ない」くらいの異能があっても良いようなものですが、そうではない。能力者たちに主人公が実際の人間にも可能な智略と策謀を駆使して戦っていく様が、非常に面白い作品なのです。

 

 

物語を彩るキャラクターたちは、真夏を始め非常にクセがあり、固有の能力を含めて個性的で魅力的です。

 

中でも、真夏の右目を奪った湘南清陵高校ポーカー部部長の深沢夜泉は、一体どんな能力を持っているのか……! 気になる見どころが満載です。

 
 

現状最強格の深沢部長。黒髪ロングで個人的にとても好みです。

 

 

心理戦や頭脳バトル、福本作品や『賭ケグルイ』などお好きな方はきっと楽しめますので、ぜひカバー下まで余すところなく読んでみて下さい。

 

今ならComic Walkerにて、第一話及び単行本の続きが全て読めます!

 

 

 

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