ガッキーもかわいいは最強と言ってたので『ひなこのーと』の最強のかわいさをただただ尊び崇め奉りたい

マンガサロン『トリガー』2016年12月27日 印刷向け表示
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「かわいいは最強なんです。かっこいいの場合かっこ悪いところを見ると幻滅するかもしれない。でもかわいいの場合は何をしてもかわいい。かわいいの前では服従、全面降伏なんです」

ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で、ガッキー演じる森山みくりもそう言っていました。

こんにちは、マンガサロン『トリガー』店長の兎来です。

今や「Kawaii」は世界で通じる言葉にもなっています。

「かわいい」は正義。正義は勝つ。

孫氏は戦わずして勝つことを最善としましたが、「かわいい」には正にその力があります。赤児然り、犬や猫やその他動物然り。人は有史以来、限られたものを奪い合い争い続けて今日まで繁栄して来ていますが、かわいい存在はかわいいというだけで争うことなく生存競争を勝ち抜ける稀有な存在です。

お客様の好みやリクエストに応じてお薦めのマンガを提供する当マンガサロンですが、
「女の子たちがかわいくて脳が蕩けそうなマンガを下さい」
というオーダーを頂いた時にお渡ししたのが、正に『ひなこのーと』でした。

ひなこのーと (1) (MFC キューンシリーズ)
作者:三月
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
発売日:2015-08-27
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このマンガをご紹介するにあたり、先に触れなければならないのが連載されている本誌でしょう。

「カワイイ」とは何かという深遠なる哲学が問われ続ける昨今ですが、世界の「かわいい」を凝縮したような雑誌が昨年8月に爆誕しました。

その名はコミックキューン。

コミックキューン 2015年10月号
作者:
出版社:KADOKAWA
発売日:2015-08-27

 

 これこそが、全面降伏せざるを得ない圧倒的かわいさを誇る漫画誌。
そして、その創刊号の表紙を飾っていたのが今回紹介する『ひなこのーと』三月先生の『わたしの友達が世界一かわいい』の一枚絵でした。

世界よ、これが『かわいい』だ
と言わんばかりの神憑り的なワビサビモエ
かつて古代の人々が凄烈な天雷に遭遇した時のように、平伏し拝む他ないかわいさです。

そして、『ひなこのーと』です。

最早、言葉にすることが野暮でならないように感じるので何も言わずに読んで感じて頂きたいのですが、今日はちょっと言語化して魅力的な登場人物たちを紹介してみたいと思います。

 

主人公ひなこはかかしカチーンかわいい

この物語は、田舎に住んでいた少女ひなこが上京してくる所から始まります。

小さい頃から大の口下手で、田舎では動物の相手ばかりをして動物には好かれる体質だったので、農家の人々に日々かかしの代わりにずっと立っていることをお願いされていたという異色な過去を持つ少女(「主人公は元かかし」という裏表紙や帯の触れ込みから『オズの魔法使い』のスケアクロウ的に美少女化したかかしを想像するかもしれませんが、れっきとした人間の主人公です)。
そんなひなこが上京した理由は、高校の演劇部に憧れたため。人と話すこともままならず緊張するとすぐにカチーンとかかしのようになり固まってしまうひなこですが、友達を作って人前でも話せるようになりたい、と一念発起。
ただ、残念なことに入学した高校の演劇部は既に廃部になっていました。しかし、元演劇部の千秋から小劇団を結成することを提案され、同居人のくいな、真雪やクラスメイトのゆあと共に新たなる生活を始めながら演劇の道へと入っていくことになります。
ひなこは、とにかく心優しく天然でかわいいです。動物に好かれ、寄って来るのは良いハンターの素質もといお姫様感があります。一方で極度にシャイでもあり、不器用で危なっかしくもあるので見ていて応援したくなる感があります。ダメな子ほどかわいいというやつですね。
1巻118ページ最後の笑顔に、世界平和への道が見えた気がします。
 

 

くいなは本を食べちゃうほど本好きかわいい

ひなこの下宿先となるのは、古書店ひととせ。そこで初めて出会ったのがくいなでした。本が好きすぎて食べてしまうという少女。

「美人だけど残念」と、初対面のひなこにすら評されてしまいます。
名前の通り、通常の食欲も旺盛でハラペコキャラでもあります。基本、ボケが多いひととせの面々の中で、自分もボケつつ的確にツッコミもこなせる重要なポジション。あと、ちょくちょく出て来る動物のきぐるみ型のナイトウェア姿がかわいいです。

 

真雪さんは小さなメイドかわいい

ひととせに住む、ひなこたちの一つ上の(背が小さくてそう見られないのですが)二年生であるメイド服が普段着の少女・真雪。

小さいが故に子供っぽく見られることを嫌い、しかしその割に趣味嗜好や性格に子供っぽさがあってかわいいという。千秋に甘える真雪はかわいいです。メイド服は普段着で慣れ親しんでいても、ドレスやロリータは無理! という絶妙なこだわりも。衣装を作ったり、他人に着せたりするのが大好きな真雪は、ひなこたちに様々な服を着せて楽しみます。そのかわいい様子は読者も非常に楽しめます。ありがとう真雪。ひなこほどではないですが、シャイで人前で目立つのはちょっと、と裏方に徹したがるのもかわいいです。肝心なところでしっかりサポートしてくれる良いお姉さん感もかわいい。

 

千秋さんはクール美人かわいい

ひなこの通う藤宮高校にて元演劇部の千秋。元々父親が舞台役者で、自身も四歳の頃に舞台デビューした経験を持つ天才肌の演劇少女。天才であるが故に、人へのアドバイスはトンチンカンなところがかわいいです。

 「私はみんなで演劇がやりたいから…」と呟く姿は印象的です。一人じゃなく、みんなで何か一つのものを作り上げるというのは素晴らしいものですよね。
非常にナイスバディでもあります。

 

ゆあは千秋大好きツンデレかわいい

ひなこのクラスメイトであるゆあは女優志望で、先輩である千秋のことが大好きで藤宮高校に入学した少女。

そんな千秋の近くにやたらといるひなこをライバル視します。自分のことをかわいいと思う、典型的なタカビーお嬢様キャラ。しかし、真っ直ぐ努力する素直なひなこにほだされ、ついつい面倒をみてしまうゆあ。「勘違いしないでよね!」というセリフに、水戸黄門の印籠的な安堵感があります。胸部の凹凸具合においてはゆあに圧倒的に敗北しているのもご愛嬌。千秋さんが好きすぎるあまり、若干残念な感じが出ているのもまたかわいいです。


そんな彼女たちによって行われる演劇の舞台。果たして成功するのでしょうか……。ひなこたちの特訓の成果やいかに。ただ、この物語はストーリーを追うのもさることながら、その場その場での人物たちの一挙手一投足のかわいさを味わい尽くす楽しみが勝る気がします。ああ、かわいいなぁもう。

この記事でかわいいという言葉を一体何回使ったでしょうか。かわいいものはかわいいので仕方ありません。

しかしながら、上で述べたようにこのかわいさは言葉で言っても伝わるものではありません。

Don't think, FEEL。

ただそこに大気に満ちるエーテルのように充満するかわいさを、五感と第六感とセブンセンシズで味わい、幸せな時間に浸って下さい。

あなたの日常を優しく明るく彩るかわいいのために、『ひなこのーと』を。

アニメで動くひなこたちも楽しみです。

 

文:マンガサロン『トリガー』兎来栄寿

 

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