ラーメンのスープは飲んでOK?『ラーメン大好き小泉さん』

味博士2017年01月14日 印刷向け表示
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年にドラマ化もされた「ラーメン大好き小泉さん」はラーメンをこよなく愛する美少女女子高生の「小泉さん」が主人公のラーメン漫画。日本中のラーメンの食べ歩きはもちろんのこと、自家製ラーメンのメニューがどれも美味しそうだったり、ラーメンのうんちくなど飯テロ以上の価値を我々に与えてくれる作品です。 途中からストーリーも出てきますが、基本はラーメンです。

小泉さんがラーメンを食す様は非常に食欲をそそります。

ラーメン大好き小泉さん⑴より引用
 
ラーメン大好き小泉さん⑴より引用

 

ラーメン大好き小泉さん⑴より引用

この描写を見るだけで今すぐラーメン屋に突撃し、ラーメンを掻き込みたくなります。全てを忘れて具材や麺、絡まるスープに魅了されたい…。ただ具材・麺を食べ終わったとき、私たちは大きな問題にぶつかることとなります──そう、ラーメンのスープ。

実際に作中でもラーメンのスープを残す描写がされています。このあたりがなんだかリアルなのはさておき、ラーメンのスープを飲むor飲まない派の議論は止まるところを知りません。

美味しいし、残すのは失礼な気がするし、でも塩分もカロリーも以下略。巷のラーメン漫画ではスープを飲み干すのが通例ですが、漫画のキャラクターはだいたい太らない仕様。実際に飲み干してしまった暁には、後悔や自責の念に苛まれることもあります。

しかそもそも太っている人は本当にスープを全部飲んでいるのでしょうか?

麺類のスープを飲む量はBMI・体脂肪率と関連する

20代前後の男子大学生32名を対象にしたBMIおよび体脂肪率と嗜好性の関連の調査結果では、「麺類のスープ・汁を飲む量」とBMI・体脂肪率の間に正の弱い関連性が見られたそうです。つまり、BMI・体脂肪率が高い人ほど麺類のスープや汁をたくさん飲んでいるということ。

「BMIと体脂肪率で肥満が測れるのか?」という議論はさておき、どちらかといえば肥満や隠れ肥満に近しい状態の人が麺類のスープを飲み干していることは確かでしょう。頻度ではなくあくまで量ですので、たまに気に入ったスープを飲むくらいなら大丈夫なのかもしれません(ただしこの思考こそが肥満と直結している可能性も高いです…)。

この「麺類」はラーメンに限ったことではなく、必ずしもラーメンのスープが悪者とは言い切れません。同様にラーメンはNGだけどうどんはOK!といった例外は発生していませんのでご注意を。

味が濃くなるほどBMI・体脂肪率は高い

同調査によると麺類のスープ同様、「家庭の味付けが外食と比べて濃くなる」と回答した人ほどBMIおよび体脂肪率との弱い相関が見られたそうです。また、それらの指数が上がるにつれて家庭の味付けが濃くなる傾向も見られ、体格指数の上昇と濃い味嗜好、双方の関連が示唆されています。

そもそも肥満の人は味覚の閾値が高いことが報告されており、濃い味でないと満足できない体になってしまっています。味が濃いものはそれだけ塩分や糖分が詰まっていることが多いですから、日常的に摂取し続けることで肥満につながっていく…ということは想像に難くありません。

甘味や塩味、油は人間に必要なエネルギーであったり、摂取すると脳内で快楽物質が分泌されたり、異なる味覚を交互に摂ることで食欲が刺激されるなど、私たちの脳にダイレクトで罠を仕掛けてきます。ラーメンのスープもそうですが、日常的な味付けにも気を配るべきと言えるでしょう。

ちなみに筆者自宅近所のラーメン屋さん5軒でアンケートを取って見たところ、「スープに関しては残す人が多いので気にしていない」という回答が得られました。自制心でスープを残して申し訳ない気持ちになった場合は、帰り際に「美味しかったです」と一声かけるだけで心のもやもやが晴れるかもしれないですね。

参考: 体型が味覚および味覚嗜好性に及ぼす影響の検討

ラーメン大好き小泉さん(1) (バンブーコミックス)
作者:鳴見なる
出版社:竹書房
発売日:2014-10-07
  • Amazon Kindle

 

ラーメン大好き小泉さん(2) (バンブーコミックス)
作者:鳴見なる
出版社:竹書房
発売日:2015-02-14
  • Amazon Kindle

ラーメン大好き小泉さん(3) (バンブーコミックス)
作者:鳴見なる
出版社:竹書房
発売日:2015-10-07
  • Amazon Kindle

ラーメン大好き小泉さん(4) (バンブーコミックス)
作者:鳴見なる
出版社:竹書房
発売日:2016-06-17
  • Amazon Kindle

 

記事へのコメント コメントする »

会員登録いただくと、記事へのコメントを投稿できます。
Twitter、Facebookにも同時に投稿できます。

※ 2014年3月26日以前にHONZ会員へご登録いただいた方も、パスワード登録などがお済みでない方は会員登録(再登録)をお願いします。

コメントの投稿

コメントの書き込みは、会員登録ログインをされてからご利用ください。

» ユーザー名を途中で変更された方へ
 変更後のユーザー名を反映させたい場合は、再度、ログインをお願いします。

HONZ会員登録はこちら

人気記事