聲の形「大今良時」の新作、不滅のあなたへ: 今までに例を見ないファンタジー作品

安江 亮太2017年01月16日 印刷向け表示
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
不滅のあなたへ(1) (講談社コミックス)
作者:大今 良時
出版社:講談社
発売日:2017-01-17
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • HonyzClub

 

会食だったり合コンだったり、初対面の方とプライベートの話をする場では、出身地の話があるあるかと思います。

 

例にも漏れず僕も出身地を聞かれたりすることがあるのですが、
「あ、えっと…岐阜…出身です…」
と、”岐阜”というワードを出した瞬間、相手の反応を窺うレベルに、知名度が低い岐阜です。愛すべき故郷、岐阜です。

 

その岐阜の中でも、水の都として有名な大垣市について少し書きたいと思います。

 

マチコ(母)に大垣市のイメージを聞いたところ、
「水の街、松尾芭蕉、バレーユニチカ、織物業くらいかなぁ。あと、柿羊羹」
と、統一性の欠片もない返答がされました。
どうやって文章に活かしていこうか悩んだ結果、そのまま載せることにします。

 

さて、その大垣出身の有名人というと、
・俳優の細川茂樹さん
・起業家の水野利八さん
・漫画家の大今良時さん
などが有名ですよね。

まぁ前置きが長くなりすぎましたが、マルドゥック・スクランブル(作画)や聲の形で有名な大今良時さんの新作、”不滅のあなたへ”がかなり名作の予感がするのでレビューを書きたいと思います。

あらすじ


何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。

情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。

ある日、少年と出会い、そして別れる。

光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、悲しみ・・・・・・
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。

これは自分を獲得していく物語。

 

連載開始からマガジン本誌で読んでいる身として、第一話の衝撃がものすごく、これはレビューを書いて多くの人に読んでもらわなければ!と思ったものの、いざ書き出そうとすると、なにをどう書けばこの作品の良さが伝わるのか、かなり悩みました。それくらい、(1巻しかまだ出てないのに)深みのある作品です。もうとっ散らかって上手く書けないので、箇条書きで好きな点・気になるポイント書いて見ようかと思います。

 

  • 絵がうまい。すげー上手い。

マルドゥック・スクランブルや聲の形でも既に思っていたことではありますが、
この作品になって更に上手になってらっしゃる気がします。

 

 

 

  • ストーリーが気になって仕方ない。

あらすじの通り、この物語は、ある”球(たま)”が主人公です。

名前もない
誰につくられたものかもわからない
なにができ、なにができないかも分からない


そんな”それ”が、オオカミに出会い、少年に出会い、少女に出会う物語です。

その中で”それ”が成長していくわけです。

”それ”がものを食べれるようになり
”それ”が誰かを守れるようになり
”それ”が「ありがとう」を言えるようになる

 

ネタバレになりすぎるのは避けたいので詳細を書けないのが残念ですが、
人であるのか、動物でもあるのか分からない”それ”が成長するさまは、
他のモチーフではなかなか感じられない感動を覚えます。

 

作者の方が”それ”を通じて、語りたいものはなんなのか。
続巻で明らかになっていくのが非常に楽しみです。

 

  • 濱内シゲノリ先生も推薦してる。

そういえば連載開始時くらいに、ロバート秋山さんのクリエイターズファイルともコラボされてました。笑いをこらえ続ける大今良時先生がキュートなので是非見てみましょう。

クリエイターズファイル

 

 

路上でスカウトされて漫画家になる。
代表作は「男少年ゴーゴン」「不思議to Relax」「緊急事態! ユリ先生」「岩崎指示物語(ルビ:ストーリー)など。
「聲の形」「不滅のあなたへ」の大今良時が憧れている漫画家としても知られる。


<クリエイターズ・ワード>
●「『聲の形』は、無理に漫画っぽくしてないというか、漫画に媚を売っていない作品だよね」
●「『コミックセブンティファイブ』の法則=75ページ目を見れば、だいたいその作品の勢いがわかる」

 

 

記事へのコメント コメントする »

会員登録いただくと、記事へのコメントを投稿できます。
Twitter、Facebookにも同時に投稿できます。

※ 2014年3月26日以前にHONZ会員へご登録いただいた方も、パスワード登録などがお済みでない方は会員登録(再登録)をお願いします。

コメントの投稿

コメントの書き込みは、会員登録ログインをされてからご利用ください。

» ユーザー名を途中で変更された方へ
 変更後のユーザー名を反映させたい場合は、再度、ログインをお願いします。

ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • HonyzClub

電子版も発売!『ノンフィクションはこれを読め! 2014』

HONZ会員登録はこちら

人気記事